般若が如く

fujigelge2015-04-17

どうも、佐川一政です。
人肉って美味しいですね。
うそです、藤です。
ここ最近ずっと龍が如く0をやってたんですけどようやく昨日クリアしました。
龍が如くシリーズは3以外全部やってるそこそこのファンです。
なぜ3はやってないのかと言うと、発売前のトレーラー映像見た瞬間
「これは駄作に違いない」
という判断をしたからです。
で、龍が如く3をニコ動のプレイ動画で見て済ませたんですけど、結果やっぱり駄作だったなというのが3の印象です。
そんなワケでちょっと龍が如くの話していいですか?
私このシリーズに興味を持ったきっかけは、やっぱり主人公がヤクザってとこですよ。
今までずっとゲームの主人公って少年や女の子ばっかで、舞台設定はだいたいこの世界とは違うどこともわからないファンタジー世界でモンスター倒すってのがパターン化されててちょっと食傷気味だったところへこのゲームが現れたワケですよ。
映画のジャンルに<ヤクザ映画(任侠映画)>ってのがあるくらいですから別に主人公をヤクザにするってたいしたアイデアじゃないんですけど、当時ファンタジー世界で主人公の少年や少女がモンスター倒す話ばっかりだった中で、時代を逆行して今時任侠モノってジャンルをチョイスした<思い切り>が逆に新鮮だったんですよ。
しかも主人公が初っ端から刑務所に入れられ、10年の刑期を終えた頃には30オーバーになって出所するというヤクザ映画の定番もしっかり抑えてる展開も衝撃でした。
まだ誰も手をつけてないジャンルに手を出すのはとても勇気のいるコトです。

想像するに、ゲームをプレイする層はガキばっかりだからこんなのヒットするワケないと開発者はいろんな人に言われたと思うんですよ。
でも蓋開けたら龍が如くは様々なシリーズを重ねヒットシリーズになって今に至るワケです。
で、このゲームの魅力の1つを挙げるならば、それは登場人物のカッコいい台詞。

「目の前で女殴られて引き下がれるほど、大人じゃねえんだよ」

とかそういうの。
このシリーズ、シナリオは様々なヤクザの組織抗争がメインなんで話がとてもややこしいんですが、正直この辺はテキトーに流しててもいいんです。
かなり無理のある展開も多いんで。
それよりキャラの台詞やケレン味のある演出が大きなポイントとなっています。
なのでこのシリーズの良し悪しはいかにキャラクターにシビレる台詞を要所要所で吐かせるかにかかっているワケですよ。
ここさえ押さえていれば、ある程度の
「え?」
っていう突っ込みどころは大目に見れると言って過言ではありません。
主人公の桐生さんが虎二頭を素手で倒すとか。
しかし!!!
それはシリーズ1〜5までの話です。
今回の龍が如く0は、1より前、つまり主人公の桐生一馬がまだペーペーの下っ端だった頃の話なので、今までのようなハッタリで進むストーリー展開で済ませるワケにはいかないのです。
何故なら、その1つに、1で出て来る登場人物で誰が死なないというのはもう1をプレイしてる人は知っているというのが大きなポイントです。
すでにプレイヤーは誰が死なないかが分かっているので、
「今こいつはピンチに立たされてるけど死ぬワケないよな。だって1で生きてたし」
と思ってしまうので話のテンションを保たせるのが非常に難しかったり、
「こいつとこいつは今険悪な関係だけど結局元の鞘に収まるんだろ?」
っていうのもわかってるワケです。
つまり様々な制約のある中で話を進めなと矛盾が生じるワケです。
今回の龍が如く0をプレイし終えて、正直お話に納得がいってるワケではないですが、
「ま・・・まあそういうのもアリだとしよう・・・」
と、いつも以上にそこは大目に見てプレイしているのです。
随分長々と書きましたが、ここでハッキリ言っておこう。
私は龍が如く0に納得いってないんだ!!!
それは、真島の兄さんというキャラの扱いに他ならない!!!
真島の兄さんとは、龍が如くでトップクラスで人気のあるキャラです。
このキャラはどういうキャラかというと、ヤクザから狂犬と恐れられる程何をしでかすかわからないような心が読めない男でして。
そもそもこの男に人間の心があるのかさえわからないクレイジーな男なワケですよ。
そんな狂った男の過去がようやく明かされるというのがこの龍が如く0の最大の見せ場と言って過言ではないです。
今回の龍が如く0の話は、主人公の桐生一馬と、この真島の兄さんの2人をメインにしたお話なのですが、真島の兄さんのお話が完全にルパン三世カリオストロの城のルパンみたいになってるのです!!!
もう完全です。
若い頃の真島の兄さんは心優しいお兄さんとして描かれてるんですよ。
でも。
でもそこに怒ってるワケではないのです。(怒ってたのか)
「人間、そういう一面もある。いくら狂犬と恐れられてる兄さんも元からそういう人間じゃなかたんだろう。おそらくこの先兄さんが狂犬に覚醒(闇落ち)する展開が待ってるに違いない」
と思いながらプレイしてたんですが、そいうシーンがなかったんですよ。
いや、あったはあったんですが、それをストーリー上で見せるのではなく、ラストシーンに取ってつけたように真島吾朗が本人の口で
「オレ今日から狂うから」
みたいな台詞で終わらせちゃったんですよ。
心の動きを物語で表現しないで本人に台詞で言わしちゃったんですよ。
これ説明するのは難しいんですけど、<最初は優しかった男が地獄の淵で狂ってしまったという展開をストーリー上でハッキリとした演出で見せて欲しい>というのがプレイしてる側のカタルシスじゃないのかと。
それが一応地獄の淵に落ちた展開もあったにも関わらず、真島の兄さんは最後までカリオストロのルパンのまま終わっちゃうんです。
「やつはとんでもないモノを盗んで行きました。あなたの心です・・・」
みたいな。
「兄さんそれじゃあ今まで(1〜5まで)のあの狂ったキャラはずっと演技だったの?」
ってコトですよ。
<1〜5までの真島吾朗の狂人ぶりは全て演技だった>という結論。
シリーズずっとプレイしてきた人間にとってはこれは興醒めですよ。
流石にここは大目に見れるようなモンじゃないですよ。
せっかく桐生一馬と真島の兄さんの過去を振り返るっていうファンサービスなのに、ファンを興醒めさせてしまったワケですよ。
<優しかった男がある一件で狂ってしまい、時折見せる優しさがその名残>くらいに思わせて欲しかった。
実際のエンディングだと<狂犬真島は偽りの姿で、実は心優しい男>に見えちゃうワケですよ。
女性ファンはあれ見たら
「真島の兄さんホントは優しい人だったの?素敵ー!」
なんて言ってるかもしれなですけどねぇ・・・。
真島の兄さんが狂うシーンいくらでもあっただけにもったいないです。
あと真島の兄さんが愛用してる武器のドスのエピソードも欲しかったよなあ・・・。
なんでこんなに真島の兄さんに拘ってるのかと言うと、私、龍が如くの公式イラスト賞に真島の兄さんのイラスト送ったくらい真島の兄さんのファンなんだ!!!

え?
桐生一馬はどうだったって?
どうだったっけ?
以上。


真島の兄さんベストセレクション