今週は十臓とレッドさん、薄皮太夫とピンクちゃんの戦いの決着、そして外道衆の頭領、血祭りドウコクの完全復活というお話でした。

今週も見どころたっぷりですよ。
ピンチのレッドさんの元へ駆け付けたいが、屋敷にいる本当の志葉家当主の姫を守るのが自分の役目、しかし、レッドさんを見捨てるコトも出来ないと屋敷に一人留まりそのジレンマに苦悶するブルー。
今まで他のメンバーより真摯に侍の宿命と向かい合ってきたブルーの前に、第7話でカジキ折神を一緒に捕獲した朔太郎という黒子が現れ、
「人は犬じゃない、主は自分で決められる」
と言われ、ブルーはレッドさんの元へ急ぐんですが、ここへ来て第7話のゲストキャラが登場するとは。
このブルーを説得した朔太郎と言う黒子は、
「お前は親から侍という宿命を刷り込まれただけだ」
と、ブルーの侍の宿命を無意味な人生と言った男だったんですが、それに対してブルーは
「この殿なら命を預けて戦うコトができる!」
と言い、そのブルーの殿への一途な想いに心を打たれ、この男は一度飛びだした志葉家へ戻り、黒子としてもう1度志葉家へ仕えるというお話がありまして。
なので、この
「人は犬じゃない、主は自分で決められる」
という言葉はブルーの気持ちを理解できるこの黒子が言うから説得力があり、ブルーのジレンマを払いのける唯一の存在だったワケですよ。
そして一方レッドさんはと言うと、十臓との一騎打ちで辛くも勝利したはずが、闘いへの執念で十臓は立ち上がり再びレッドさんへ斬りかかろうとします。
しかし十臓の持っている妖刀ウラマサに魂を封じ込まれた十臓の妻が、この日を待っていたとばかりに十臓の足を止め、十臓はレッドさんの前に散りました。
そしてピンクちゃんと薄皮太夫との一騎打ちなんですが、薄皮太夫はピンクちゃんにわざと斬られるんですよ。
しかも、今まで大事にして来た裏切られた恋人の魂を宿した三味線を盾に。
その三味線には裏切られた恋人の恨みやら未練を封じ込めていたので、斬られた隙間から数百年に及ぶ熟成された嘆きと苦しみが放出し、人間の嘆きと苦しみで増える三途の川が一気に増水してドウコクが復活。
ここの描写は薄皮太夫が抱えていた裏切られた男への数百年に及ぶ執着を断ったという解釈で良いんだろうか?
つまり三味線を自分の体の一部を使ってまで修復してくれたドウコクに惚れたって言う解釈ですよ。
それで今度は自分を犠牲にしてドウコクを蘇らせたと私はそう解釈しましたが、どうなんでしょうね。
ここまで書いてわかると思いますが、小林靖子はこの作品は子供を無視して脚本を書いてるんだろうか?
それとも子供相手だとナメてかからずガチで向き合ってるんだろうか?
だとしたら中々素敵な大人だ。
こんな好き勝手やる脚本家って昭和の頃いっぱいいましたが、今やこんな脚本書く人この人くらいしかいないんじゃなかろうか。
ボトルショー的な回でゆるいお話もちょこちょこありましたが、いやー、シンケンジャーおもしろい。
最終回見逃せんな。
以上。