今週は、レッドにゴーカイロボから放り出されたイエロー、グリーン、ピンク、シルバーは無事合流。
シルバーは皆に自分たちと一緒に戦わず放り出したレッドの行動は間違ってるんじゃないのか?と漏らす。
一方、他のメンバーと孤立したブルーはシド先輩の変わり果てた姿バリゾーグと再び一騎打ちするが、バリゾーグの圧倒的強さに苦戦を強いられ、
「折角仲間に救われた命だったのに」
とバリゾーグはブルーに冷たく言う。
「シド先輩!いやバリゾーグ!お前が忠義を通すワルズ・ギルはお前を命を張って守ってくれるのか!?」
そう言うブルーに
「ボスは私が守るべき存在。私をワルズ・ギル様が守るコトなどあり得ぬ」
と、改造手術で自分の意思を持たなくなったシドは、完全に心を持たないバリゾーグという別人になっていた。
ブルーはもうどうしようもなくなってしまったバリゾーグを怒りと悲しみの一撃で倒す。
バリゾーグから解放されたシドの魂とブルーは語り、ブルーはシドの魂を救う。
ゴーカイガレオンに残ったレッドもまた、夢の中で赤き海賊団のアカレッドと出会い、<お前は私ではないし、ゴーカイジャーは赤き海賊団ではないだろ?>と、レッドが仲間にしたコトは間違っていると諭す。
自分のやるべきコトを悟ったレッドは再び仲間と合流し、ゴーカイジャーの大いなる力を手に入れ、ワルズ・ギルを倒すのだった。




みたいなお話でした。
先週ワルズ・ギルの死亡フラグがビンビンに立っていると言いましたが、やはりあれだけの死亡フラグを回避するコトは出来ず死んでしまいました。
で、今週はゴーカイジャーの話はワリとどうでも良く、物凄く気になるのはワルズ・ギルとバリゾーグと部下の参謀長ダマラスの関係です。
ブルーに、
「シド先輩!いやバリゾーグ!お前が忠義を通すワルズ・ギルはお前を命を張って守ってくれるのか!?」
と言われた時バリゾーグは
「ボスは私が守るべき存在。私をワルズ・ギル様が守るコトなどあり得ぬ」
と言ったんですが、ワルズ・ギルはバリゾーグがブルーに殺されたと言う一報を聞いた時、ワルズ・ギルは怒り悲しみ、
「バリゾーグの弔いだ!!」
と、ダマラスが止めに入るのを振りきってグレートワルズに乗り込んで行くんですよね。
ワルズ・ギルが唯一心を許してたのはバリゾーグだったんですが、バリゾーグの方はその想いは届いてなかったんですよね。
なんせ意思を持たない改造人間ですから。
ここ複雑ですよ。
バリゾーグとシド先輩は同一人物ですからね。
バリゾーグを巡って妙な人間関係が出来てます。
一見ワルズ・ギルはバリゾーグと心が通じていない切なさが滲み出てるように見えるんですが、シド先輩をそんな心を持たない改造人間にしたのはワルズ・ギルなんですよ。
それは、意思を持つ者は皆、自分をバカ息子だと思うからそうしたんですよ。
ここおもしろいです。
で、参謀長ダマラスはと言うと、ワルズ・ギルが死んだあと、ワルズ・ギルの亡骸を抱えてゴーカイジャー
「殿下・・・私が付いていながら・・・海賊め・・・!」
って憎しみを込めた目で言うんですよ。
そうなんです。
ワルズ・ギルは今までずっとダマラスにバカ息子だと思われてると思ってたんですが、ダマラスはワルズ・ギルのコトをバカ息子だと思ってなかったんです。
ワルズ・ギルって孤独で悲しい男だったんです。
でも、その辺のトコは勧善懲悪のヒーローモノなんで深く掘り下げなかったんですね。
ここ掘り下げたら善と悪で割り切れる話じゃなくなるんで。
でもここおもしろかったですね。
ワルズ・ギルのコトもっと知りたくなりましたよ。
もしワルズ・ギル視点で見た賢い子供がいたら
「がんばれ!ゴーカイジャー!」
って気にはならなかっただろうな。
でも、
「ワルズ・ギル・・・お前って孤独な人生送ってたんだな・・・」
って鬱になる人生の機微がわかる子供もっと嫌ですけど。
そんなワケで今週のゴーカイジャーはおもしろかったけど
「たぶん今後伏線にもならないのにこんな複雑な描写いる?」
って話でした。
もしかして何かあんの?
そんなアイデアあるんだったら盛り上がって良いんだけどなあ。
以上。