fujigelge2004-12-31

アオォォォォン・・・ワンワン・・・

とある路地裏にある、いつも80〜90年代のアイドルの歌が流れる負け犬のホーム・グラウンド<小料理屋:幻魔大戦>にて。



(BGM:キスは少年を浪費する/東京パフォーマンスドール
オレ:「ういいいぃぃぃ・・・」
女将:「ちょっと不治さん・・・・今日は大晦日よ?私が言うのもなんだけどこんなトコでお酒なんて飲んでていいの?こんなトキぐらいお家にいなさいよ。ホントならウチの営業は終わってるんだけど不治さんがしつこいから開けてあげたのよ!?私だっていろいろ予定とか・・・」
オレ:「うるせぇ!!黙ってろ!!オレがどこで何しようがオレの勝手だ!!!いちいち口出すんじゃねぇよ!!この<和製シャロンストーン>が!!!」
女将:「・・・・び・・・微妙だわ・・・・褒められてるんだか遠まわしに<ヨゴレ>って言われてるんだか・・・・」
オレ:「何言ってんだよ。遠まわしに<ヨゴレ>って言ってるに決まってるだろうが。分かれよバカ!」
女将:「もう!!何よ!!不治さんのコト心配して言ってるんじゃないの!!!もう知らない!!!」
オレ:「ところで女将よ。今年は良い一年だったか?」
女将:「・・・・何よ・・・その往年の<のりお・よしお>の漫才みたいな急な話の展開は・・・?そうねぇ・・・良い一年と言えばそうかもしれないわねぇ。別れた亭主がお金をせびりに来なくなったりとか、常連のお客さんにストーカーされてたんだけど、別件の婦女暴行罪でその人捕まったりとか。」
オレ:「・・・・相変わらず水商売にありがちな<ヨゴレな事件>に巻き込まれてるなぁ・・・よし!今の話を<不治10大ニュース>に書いておこう。」(メモ帳を取り出しメモる)
女将:「あら?何よそれ?」
オレ:「コレか?コレは今年あった個人的なニュースをオレが勝手にランキング方式で書いてるモンだよ。」
女将:「へー。意外とマメなのねぇ。」
オレ:「で、今のお前の話が6位だ。」
女将:「え!?今の入っちゃったの!?」
オレ:「うん。入れちゃった。」
女将:「しかも6位・・・?」
オレ:「よっ!!<女将の城幻魔大戦>!!!」
女将:「ちょっと!!人を<宮崎駿の映画のタイトル>みたいに呼ばないでよ!!で、他のランキングはどうなってるの?」
オレ:「知りたい?」
女将:「いや。そんなに。」
オレ:「・・・・・・・・・・」
               ゴソゴソ・・・・(おもむろにポケットから美少女ガシャポンを大量にカウンターに出す)
女将:「マズイ!!ガシャポンのフィギュアを作るつもりだわ!!!自分の思い通りの展開にならなかったからスネてガシャポンのフィギュアを作るつもりだわ!!!ふ・・・不治さん他のランキングはどうなってるの!!?とても興味があるわ!!!」
オレ:「ほう!!そんなに知りたいか!!?じゃあ教えてやるよ!!」
女将:「めんどくさい男だわ・・・」
オレ:「ではおまんたせいたしました!!!<不治10大ニュース>第10位を発表したいと思います!!では第10位は!!!12月29日の<ミニハンド、ボーリングで大暴れ>!!!」
女将:「・・・・第10位に2日前の出来事が入ってるあたりにその<10大ニュースの弱さ>を感じるわ・・・で、ミニハンドさんってあの不治さんと20年来のお友達で、とても<個性的>なあのミニハンドさん?」
オレ:「そう。あの個性的な彼。」
女将:「以前不治さんが「コーラ飲みたいなあ。なんか喉がコーラモードの時ってない?むしょうにコーラが飲みたいみたいな」って言ってミニさんも「ああ、あるねぇ。オレも今そんな感じやわ」ってなって2人で自販機にコーラ買いに行って、不治さんがコーラを買ったらその瞬間<ボタンが売り切れ>になって、その場でお金を入れようとしたまま無表情で立ち尽くしていた<ミニハンドさん>?」
オレ:「ああ、そのミニハンドさんだ。」
女将:「へー。あの彼がボーリングなんてしたの?」
オレ:「ああ、もう<ボーリングに使う筋肉じゃない筋肉>を使って投げてたよ。あの投球フォームを名づけるなら<神風カタパルト>と言ったトコか?でも良く分かんないフォームなんだがストライクとったりするんだよコレが。」
女将:「そのネーミングだけでどんな感じか想像できたわ・・・・でも<神風カタパルト>って言う響き<ときめきメモリアル>みたいね。」
オレ:「自分そんなんいらんねん!」(とても残念そうな表情で)
女将:「あっ!何気に<明石家さんま>のマネ!?で、9位は何なの?」
オレ:「9位は<不治スノーボードに行く>だ。」
女将:「ああ、不治さんがスノーボードに行ったって言うアレね。<スノーボードに行く>って言葉の響きだけ聞くとスマートだけど、不治さんを知ってる人が聞いたら「え?何かの罰ゲーム?」って思うでしょうね。」
オレ:「いや、実際かなりキツかったよ・・・まあ楽しかったけどな。」
女将:「そこでへにょへにょの不治さん見た皆に<へにょりん>っていうアダ名付けられたのよねぇ」
オレ:「不甲斐なかったよ・・・」
女将:「で、次は何なの?」
オレ:「えー。第8位は9月4日の<ザ・ラスト・ニンジャ>だ!」
女将:「<長澤奈央>のイベントに行ったって言うアレね。」
オレ:「ああ、久々にアイドルのイベントに行ってその壮絶さにタジタジになったなあ。」
女将:「もう不治さんも若くないもんねぇ。」
オレ:「いや、<若い奴がほとんどいなかった>から<壮絶>だったんだよ。」
女将:「日本はどうなっちゃうのかしら・・・?」
オレ:「オレに聞くなよ・・・」
女将:「で、7位は?」
オレ:「7位は12月18日の<オリエンタル・フィーヴァー>だ!」
女将:「何だっけ?京都に行ったって言うやつ?」
オレ:「そうだ。京都旅行が第7位だ。やっぱいいよ京都は。オレみたいな<伊達男>にはぴったりの風流なトコだよ。」
女将:「伊達男?それって<タイガーマスク伊達直人>みたいに<不憫な過去を持ってる男>って言う意味?」
オレ:「そうそう、女にモテないキモヲタが何を思ったか髪の毛変な色に染めて失敗して、そのまま悪役レスラー育成組織<虎の穴>に入って、そこにいた<ハード・ゲイ>に<ケツの穴>掘られたってコラコラコラコラーーー!!!!誰が伊達直人やねぇーーーん!!!」(猛烈に下手なノリ突っ込み)
女将:「ごめん。今本気で死んで欲しいと思っちゃった・・・」
オレ:「って言うかオレ<伊達直人>みたい?」(顔を赤らめながら)
女将:「マズイ!!ちょっと喜んでる!!!調子に乗らせたら手がつけられないわ!!つ・・・次次!!6位は何かしら!!?」
オレ:「いや、だから6位はお前の<ヨゴレ話>って言っただろ?」
女将:「ホントにランキングされたんだ・・・」
オレ:「ようし!!次は第5位だ!!第5位は10月13日の<不治東京襲来>だ!!」
女将:「無謀にも<少年チャンピオン>に持ち込みに行ったやつね?」
オレ:「ああ、アレは久々にド緊張したな。赤の他人に自分の漫画見せるってのはマジでこの世のモノとは思えない空気だぞ?」
女将:「ところでこれからはチャンピオン一本で攻めて行く気なの?」
オレ:「いや、別に何も決めてないよ。テキトーにチャンピオンに行ってみよ〜って思っただけだから。」
女将:「・・・え?ま・・・前に「出会い頭を狙ってるのよ、カウンターをなあ」みたいなコト言ってなかった?なんか作戦あるみたいに話してたじゃない・・・」
オレ:「作戦?そんなモンねぇよ。ノリだよノリ。」
女将:「あんたは二重人格か・・・?」
オレ:「じゃあ第4位だ。第4位は6月21日の<藤寿男の後悔日誌を始める>だ。元々ブログ始めたきっかけはミニハンドに薦められたのが最初だったな。」
女将:「まあ不治さんってこんなコトやるタイプの人間じゃないしねぇ。「オレめんどくさいコトだいきら〜い」って言うタイプの人間だし。」
オレ:「でもミニ氏が家来て設定やら使い方云々を教えてくれて、スグ始められたから楽だったよ。」
女将:「もう!他力本願な人ねぇ。ミニハンドさんにありがとうってちゃんと言ったの?・・・ホント甘えん坊さんなんだからぁ!」
オレ:「・・・お・・・女将今の「ホント甘えん坊さんなんだからぁ!」って言うのコノ眼鏡掛けてもう一回言ってくれない?」(持参の眼鏡を差し出す)
女将:「マズイ!!萌えさせてしまった!!!調子に乗らせたら手がつけられないわ!!!つ・・・次次!!次は何なの!!?」
オレ:「チッ!!ケチ!!じゃあいよいよ第3位か。第3位は9月1日の<未知との遭遇>だ!」
女将:「<白浜>に行ったってやつね?でも不治さん今年は結構いろいろ行ったのねぇ。西日本で5本の指に入る出不精なのに。しかも海にも入ったんでしょ?その青っちろい体で。大革命ね。」
オレ:「あ。ちょっと待って。今更こんなコト言うのもアレなんだが、自分に起こった出来事をランキング形式でグダグダ語ってるってヤバくねぇ?」
女将:「あら。いいんじゃない?コノ店今私以外誰もいないんだし。」
オレ:「そ・・・そうだったな。もしこんなの<ブログ>とかでやってたら寒いコトこの上ないと思ってな。そうだった・・・ここは<小料理屋幻魔大戦>だったな・・・」
女将:「で、白浜は楽しかったの?」
オレ:「まあぼちぼちとな。花火やら露天風呂とかいい感じだったよ。でも行く直前まで台風来てて冷や冷やしたがな。そんでその次の日か2日後にまたデカイ台風が来てなあ。ホント日頃から<よいこ>にしてた甲斐があったよ。」
女将:「・・・ごめん・・・また死ねって思っちゃった・・・」
オレ:「さあ、大詰めを迎えた第2位だあああ!!!第2位はああああああ!!!!<藤寿男連載漫画メンズクラブおしゃれん坊突然の打ち切り>だあああ!!!!」
女将:「・・・・・・・・・・・」
オレ:「・・・・・・・・・・・」
女将:「・・・・・いろいろあったもんね・・・・・・・」
オレ:「・・・・・・ここじゃ書ききれないくらいな・・・・・」
女将:「大変だったんだって?フィジカル面でもメンタル面でも・・・・」
オレ:「・・・・もう次行っていい・・・?」
女将:「ええ・・・・」(涙を拭う)
オレ:「そして・・・・今年あった<不治10大ニュース>第1位はああああああ!!!・・・・・・・・・」(カウンターにあるファジーネーブルをチビチビやり出す)
女将:「アレ?どうしたの?急に収まっちゃって?」
オレ:「第1位は女将・・・・お前との出会いさ・・・」
女将:「・・・・やだ・・・な・・・・何言ってんのよ・・・・不治さん・・・急に・・・・」
オレ:「女将、いつもこんな野良犬の愚痴聴かせて悪いな。」
女将:「も・・・もう!!!ふ・・・・不治さんったら!!!・・・・いいの!!・・・・そ・・・・それが私のお仕事なんだからぁ!!言っときますけどお仕事なんですからね!!!」
オレ:「分かってるよ。でも感謝してるぜ。・・・・女将・・・」
女将:「あ・・・・アレ!?不治さん見て!!雪よ雪!!!大晦日に雪が降ってるわ!!!」
オレ:「ほう・・・こんなドヤ街にも雪は降るんだなあ。」(そっと女将の手を握る)
女将:「・・・・・・・・・・・」(少し顔を赤らめる)
オレ:「ホワイト・・・・大晦日・・・・」
女将:「・・・そんな言葉ないわよ・・・・・」
オレ:「・・・・・・・・・・・」(女将を見つめる)
女将:「・・・・ホワイト・・・・大晦日・・・・」
そして目をつぶる2人:「・・・・・・・・・・・・・・」 
                  ドンドンドンドン!!!
女将:「あ・・・あら!?だ・・・誰かしら?お店はお休みにしてるのに?」
                 ガッシャーン!!!(戸を蹴破る)
男:「おらああああ!!!年末の花札で20万負けた!!!ちょっと工面してくれやあああ!!!」(泥酔)
オレ:「・・・・な・・・・なんだこいつは・・・?」
女将:「・・・・・別れた亭主・・・・」
オレ:「手ぇ切ったんじゃなかったの・・・・?」
女将:「・・・・タチ悪いの・・・・」
元亭主:「ああ!!?金はレジか!!?ちょっとよこせや!!!」
女将:「不治さん逃げましょう!!!今レジにはなんも入ってないから!!!」
オレ:「ちょっと待て・・・何でオレも逃げるんだ!!?」
女将:「いいから早く!!!」
              ダダダダ!!!(2人幻魔大戦からダッシュで逃げる)
元亭主:「おらあああああ!!!金ないやんけぇぇぇ!!!金よこさんかいコラーーーーーーー!!!なんやそいつは!!!?また男タラシこんだんかえ!!!?そうはさせるかああああ!!!!!」(追いかけてきた)
オレ:「嫌だあああああ!!!こんなヨゴレな展開に巻き込まれるのは嫌だああああ!!!!女将ぃ!!お前なんか大嫌いだああああ!!!!」(逃げながら)
女将:「さ・・・サイテー!!!!不治さんからいいムード出したんじゃなーーい!!!」(並んでダッシュで逃げながら)
オレ:「うるせー!!!この<下町の工藤静香>があ!!!」
女将:「・・・・褒められてるんだか、けなされてるんだか分からないわ・・・・」
オレ:「けなしてるんじゃボケええぇぇ!!!!もうこんなの嫌あああ!!!」(泣きながらジャンプをして、そのままストップすると言う往年のアニメのエンディングっぽく)
              そして幻魔大戦
♪バージンハート生まーれた、まーんまーもーいーいねーどーきーなー天使がー通るーー♪(BGM:相楽ハル子/バージンハート)