fujigelge2005-02-25

いやー。
昨日はまたチビノヴァ氏に幼児・・・いや用事があってお泊りしてきました。
今回も人には言えない<ヤバイ話>になったな。
ヤバイ話って言っても別に、<飲酒運転でマンションに突っ込んだ>とか、<ドロボーして店潰した>とか、<酔っ払って人殴った>とかそう言う話じゃないんだけど。
まあ簡単に言うと<女々しい話>ですわ。
なんか話てると、お互い中々の<女々シスト>だと分かったんで。
「私等って関西でも屈指の<女々シスト>じゃないの?」
みたいな。
ちょっと言いすぎだが。
で、そんな<極上の女々シスト>のチビ氏ならこの話理解してくれるかも?と思って話た話がある。
それはある漫画についてのコトだった。
その漫画はこの前も書いた<北斗の拳>だ。
北斗の拳って言うと、みんな<格闘漫画>として読んでると思うんだが、私の中ではこの漫画<格闘漫画>として捉えてないのだ。
じゃあ何漫画なんだ?と問われれば、<漢(おとこ)の読む少女漫画>として捉えていると言うコトだ。
この話をいろんな人に話したコトがあるんだが、その話をすると、決まってその人達のリアクションは
「はあ?」
と言うものだ。
しかし、極上の女々シストのチビ氏は
「ああ。あれは典型的な悲恋モノじゃないですか。」
とあっさり肯定。
実に気持ちのいい答えだ。
で、今日はそんな<北斗の拳のキャラクター女々しい列伝>でお送りします。



まず、主人公の<ケンシロウ>。
こいつは、この女々しい漫画の主人公と言うコトもあって相当女々しい。
第一初恋の相手<ユリア>のコトを最終回まで忘れるコトが出来ない筋金入りの女々しさだ。
とにかく<ユリア>以外の女には目もくれない。
1番初めに現れた強敵、南斗聖拳の使い手<シン>と言う男にユリアを奪われたのを皮切りに、こいつの女々しい伝説は始まる。
この漫画の4巻ぐらいで現れるユリアと面影がそっくりな<マミヤ>と言う女が現れ、そのマミヤがケンシロウに<いい感じのビーム>を放とうが一切無視。
ケンシロウの中ではとにかく<顔や面影がそっくりであろうがユリアじゃないとダメ>なのだ。
そして最終回で、第1話で助けた孤児の女の子<リン>が成長し、少女から女になって想いを寄せられるも、ケンシロウと少年時代から苦楽を共にしたリンと同い年ぐらいと思われる<バット>に<いい兄貴ぶり>を見せ、リンをバットに託すのだ。
そのトキケンシロウは空を見上げ、すでに死んでしまったユリアの面影を浮かべ、微笑みながらこう言う。
「ユリア・・・・これでいいのだろう」



女々しい!!!!!!!!



相当女々しい!!!!!




そしてコレを見て女々しい男達は<乙女のように身体をよじる>のだ。
そもそも男とは、<女々しい行為>はご法度とされている生き物だ。
女のように<ダイレクトに女々しい>を表現出来ない生き物なのである。
だから<漢(おとこ)>はあえてこう言う行為で自分の女々しさを正当化させ、その行為を<男気>へと変換させるのだ。
実にスッキリはしないが、コレが<漢の生きる道>なのである。
そしてスッキリしないが故に<女々しさ>を更に蓄えてしまう結果になる。



そしてもう1人の女々シストは南斗聖拳の使い手<シン>である。
こいつは先ほど言った<ユリア>をケンシロウから奪った男である。
この男はケンシロウからユリアを奪ったものの、ユリアは一切こいつには心を開かないのだ。
そのユリアが心を開かない理由と言うのは<ケンシロウを愛している>からに他ならない。
そして<シン>は心を開かないこのユリアの為に、<宝石・洋服>はもちろんの事、終いには<街をプレゼント>する。
その街をプレゼントする為にシンは街の人々を<奴隷>にし、逆らうものは<殺しまくる>のだ。
シンはユリアに全てを捧げるも、ユリアは一向に心は開かない。
で、とうとうユリアはそんな自分の為に殺戮を繰り返すシンの目の前で<飛び降り自殺>を決行する。
一方ケンシロウは幾多のシン配下を倒し、シンの城に辿り着くとそこには<シンと無表情で椅子に座っているユリア>の姿があった。
怒りのケンシロウはユリアを取り戻す為にシンとタイマンをし、見事シンを倒す。
しかし、よ〜くそのユリアを見てみると、なんとそこにいるのは<ユリアそっくりの人形>だった。
そう。
シンは死んだユリアそっくりの<ダッチワイフ>を作っていたのだ。
シンは死に間際に涙ながらにこう言う。
「こんな街も・・・富も名誉も権力も・・・・・むなしいだけだった・・・・おれが欲しかったものはたったひとつ!!ユリアだ!!!」




あーーーーーーーーー女々しい!!!!!!!!




かなり女々しい!!!!!!!




そしてコレを読んでいる男達は<乙女のように>身体をよじるのだ。
「判る・・・・判るよシン・・・・・好きな女のダッチワイフの<1つや2つ作りたくもなるよ>・・・・・・」
みたいな。





では最後に私の大好きな<雲のジュウザ>の女々しい伝説で終わりたいと思います。
<ジュウザ>と言う男もやはり<ユリア・フリーク>なのだ。
この女に何の魅力があるのか知らんが、ほとんどの男はこの<ユリア>にゾッコンなのだ。
で、ジュウザはどんな男かと言うと、こいつは<南斗聖拳の1番偉い人、南斗最後の将を護る>と言う宿命を背負っている男だ。
他に<山のフドウ・風のヒューイ・海のリハク・炎のシュレン>と言う仲間がいるのだが、このジュウザはそのメンドクサイ宿命からいつも逃げ続けている。
こいつのすることは<雲のように摑めない>と言うのがキャラ設定なのだ。
で、そんな<無頼な男ジュウザ>に南斗最後の将を護れと言う命令を使者から受けるわけだが、
「オレは誰の命令も受けない!食いたいトキに食い、飲みたいときに飲む。おれは、あの雲の様に自由気ままに生きる」
と言い、取り合わない。
そんな本人はいつも何やってるかと言うと、野党から奪ったカワイコちゃんを集め、水遊びなどしてキャッキャキャッキャ言いながら呆けているのである。
そしてその使者達は、なんでジュウザがそんなバカなコトをしているのかを知っていた。
その行為全てが、やはり<ユリアを忘れる為>に他ならなかったのだ。
ジュウザとユリアは幼い頃兄弟の様に仲が良かった。
次第にユリアを女として意識し始めるジュウザ。
しかし、大人になって、ユリアは自分にとって<母違いの妹>と知るコトになる。
絶望に暮れる中、ユリアはケンシロウと<ねんごろ>になり、結果的に<ふられる>と言う形になる。
それ以来無気力な<ボンクラ>になるジュウザ。
だが、蓋を開ければ南斗最後の将の正体は大好きだった<ユリア>だと分かる。
驚くジュウザ。
そしてジュウザはその<ユリア>に向かいこう誓う。
「よかろう!この雲のジュウザの命。あんたにくれてやる!!」
そして、南斗最後の将の行方を追っている、世紀末の暴凶星<ラオウ>の足止めを命じられ、承知するジュウザ。
だが、格闘の天才と呼ばれたジュウザでも、ラオウの強さは半端ではなく、あっけなく<ラオウの質問に自分の意思とは関係無く口を割る>と言う秘孔を突かれる。
口を割ると南斗最後の将の正体がユリアだとばれ、その居場所も分かる。そうすれば<ユリア・フリーク>の一人ラオウが勇んで駆けつけるのは目に見えている。
必死に<南斗最後の将の正体と居場所>の口を割らずに抵抗し続けるジュウザ。
黙れば黙るほどその突かれた秘孔の影響で苦痛が走る。
しかし、とうとう口を<パクパク>と動かすジュウザ。
何を言っているのかとラオウが耳をそばだてると、ジュウザはこう言っていた。
「拳王(ラオウ)の・・・・・クソバカ野郎・・・・・・」
そう言うと<身体中から血を噴出して>電磁・エンド。





ああ・・・・・・女々しい!!!!!!!!!!!!!



ふられた女の為に・・・・・・・



女々しい!!!!!!!!!!!!!




とまあこんなのを最終回まで続けているのだ。
しかし、あくまでこいつらはこの女々しさを<男気>と言い張らんばかりに死んで逝く。
そして読者の男達は、この<女々しさを肯定>し、まるで<少女漫画>を読むかの如く涙し、身をよじる。
なんせこの漫画では、1番強いものは<愛と哀しみを知るモノ>って言ってるぐらいだからな。
そう言うのを含めてこの漫画は<男の少女漫画>なのだ。
決して弱音を吐くコトの出来ぬ<漢(おとこ)達>の少女漫画なのだ。
それを見てスッキリした<気分>になれるのだ。
漢(おとこ)達よ!!女々しさを<男気>にかえて生きろ!!!
では最後に<聖帝サウザー>のナイーブなセリフで〆たいと思います。
「愛ゆえに人は悲しまねばならぬ・・・・愛ゆえに人は苦しまねばならぬ・・・・こんなに悲しいのなら・・・・こんなに苦しいのなら・・・・・愛など・・・・愛などいらぬ!!!」
ビバ!!北斗の拳!!!
以上。