fujigelge2005-12-10

えー。
今日のウルトラマンマックス狙われない町、対話星人メトロン星人再登場は凄かったです。
なんせ監督がウルトラマンマックス胡蝶の夢で、視聴者を不安のどん底に叩き落した、あの実相寺昭雄だったのです。
十八番の緑のライティングが眩しかったです。
で、お話の方なんですが、ウルトラセブンに真っ二つにされたはずのメトロン星人は、実は北川町の人に助けられて生きていたと言う話でした。
だから縫い目があったのです。
メトロン星人ウルトラセブンで犯した地球侵略の計画は、タバコの中に地球人が凶暴化する特殊な薬を入れて、人間達を共倒れにさせる計画でした。
あれから40年経ったと言う設定です。
すでに子供には到底理解不能な話しです。
で、人間に助けられて40年経った今、メトロン星人にとって地球はもうどうでもいい星になっていたのです。
なぜならメトロン星人が手を下さずとも、地球はいずれ滅びる星だと悟ったからです。
ケイタイ電話やあらゆるテクノロジーが、地球人の脳を猿化させているので、タバコに毒を入れたりせずとも、この星は猿の惑星になり滅ぶと言うコトらしいです。
だから狙われない町と言ったところでしょうか?
そして今回特殊だったのは、ウルトラマンと戦わないと言うところです。
一応メトロン星人も巨大化し、ウルトラマンも巨大化しましたが、戦いませんでした。
40年前倒されたあのトキに見た夕日をシミジミと眺め、メトロン星人は寂しげに宇宙船に乗り込み、そのまま帰ってしまったのです。
しかもウルトラマンマックスは、去っていくメトロン星人手を振って見送りました。
「お前の言い分も少しは分かる」
と言わんばかりに。
今回も真っ二つにされるかもと言う期待は裏切られましたが、地球はもう終わりだと言うメッセージは残していきました。
流石は実相寺昭雄です。
ただでは終わらせません。
ウルトラマンマックスの歌の歌詞に、

銀河の彼方、やってきたのさ
僕らの星を導くタメ

と言うのがありますが、この話でマックスは少し諦めたのだなと思いました。
私もそろそろ欲望だけが渦巻く地球(ほし)*1から脱出しようと思います。
以上。

追記:他にもシーボーズミクラスイカルス星人、ガバドンの落書きなどの懐かしい怪獣達が出たのも良かったでしたが、喜んだのは特オタだけです。

*1:これも歌の歌詞にある。