fujigelge2006-12-31

アオォォォォン・・・ワンワン・・・

とある路地裏にある、いつも80〜90年代のアイドルの歌が流れる負け犬のホーム・グラウンド小料理屋<幻魔大戦にて。





BGM:ドッカン〜人生最大の衝撃〜/菅野美穂




オレ:「うぅぃぃぃぃぃぃ・・・・・」
女将:「やっぱり今年の大晦日も現れたか・・・。お店に来て欲しくない男№1が今年も来たか・・・しかしいつ見ても憎たらしい寝顔ねぇ・・・・」
オレ:「ムニャムニャ・・・オレは錦織健じゃなくて錦織一清だよ・・・ニッキだよニッキ・・・・ブルース・リーに憧れてジークンドーを習ってたニッキだよ・・・・自費でブルース・リーの格好を真似したシルエットをバックプリントに使って<NISHIKIO-LEE>というTシャツを作ったニッキだよ・・・・ホントだよヒガシ・・カッちゃん・・・信じてくれよ・・・・ムニャムニャ・・・・」
女将:「な・・・なんの夢見てるのかしら?それより早くこのお店から追い出したいわ・・・・もうこんな人と付き合うのも話すのもウザったいわ・・・・」
オレ:「ムニャムニャ・・・オレを少年隊から追い出すのは考え直してくれよ・・・・ヒガシ・・・カッちゃん・・・・ムニャムニャ・・・」
女将:「夢の中ですらウザがられてるのね。わかるわ、ヒガシとカッちゃんのその気持ち」
オレ:「カッちゃん・・・オレも橋田ファミリーに入れてくれよおおおおおおお!!!!!入れてくれよおおおおおおおおお!!!!!!」
女将:「ああもう!!!ホント寝てるトキすら鬱陶しい男ね!!!!」
             バキ!!(殴った)
オレ:「はっ!!?こ・・・・ここは何処なんだ・・・・?迷いこんだ幻想(イリュージョン)!?それとも時を止めた楽園!?むきに眉をひそめても心うらはら!!!
女将:「なんで寝起きに仮面舞踏会なのよ。ここは小料理屋幻魔大戦よ。起きたんならさっさとお家に帰って。私もうお店閉めたいんだから」
オレ:「相変わらず冷てぇじゃねぇか女将。出会ったトキはあんなに優しかったのによう」
女将:「冷たくもなるわよ。不治さんがお店来るたびに私の寿命は100日縮まってるのよ?お客さんだから仕方なく相手してるけど、お金払ってくれなかったらとっくに殺してるところよ」
オレ:「100日寿命が縮まるってオレは恐怖新聞か?」
女将:「似たようなモンじゃない。わかったらさっさとそのワンダースワン持ってとっととお家帰ってちょうだいよ」
オレ:「おい、女将よ。お前長い付き合いだからオレが何で今日ここに来たかわかってるだろ?」
女将:「わかりたくもないわよ・・・・。もう迷惑だから四の五の言わずにとっとと帰ってったら!!!」
オレ:「おいおい、ホントは今年も楽しみに待ってたんじゃないのか?そうなんだろ?ほら、身体は嫌がっても心はスケベなトコに当ててるじゃないか
女将:「誰が楽しみに待ってたって!!?誰がスケベなトコに当ててるですって!!?もう不治さんのつまらない10大ニュースなんか聞きたくないわよ!!!早く帰れ!!!寿命が縮まるううう!!!寿命が縮まるうううううう!!!!!」(濡れタオルでバシバシ殴りながら)
オレ:「お転婆なやつだ。オレはお前のそういうツンデレなトコが好きだ。さあ!そんなトコで今年も不治10大ニュース始めるとするか!!」
女将:「勝手に始めないでよ!早く帰らないとこのワンダースワン壊すわよ!!」(ワンダースワンを奪い取り、床に叩きつけようとする)
オレ:「今年の不治10大ニュース第10位はああああああ!!!!!!」
女将:「・・・え?」
オレ:「9月28日誕生日にニンテンドーDS貰ただあああああああ!!!!!」(ニンテンドーDSを懐から出す)
女将:「あれ・・・?じゃあこのワンダースワンは?」
オレ:「そいつは囮だ
女将:「囮・・・?何言ってるのかまったくわからないけど、10大ニュースはもう始まってしまったのね・・・・」
オレ:「うん。もう手遅れだ。しかしDSは良いよな〜おもしろいな〜。これに比べたらワンダースワンなんて屁みたいなモンだよ」
女将:「比べる対象が可哀想よ・・・。これ良く見たらカラーでもないじゃない・・・」(ワンダースワンを哀しげに見つめながら)
オレ:「ああ、もうアンドレ・ザ・ジャイアントと、白木みのる程の差があるな。因みにゲームギア鈴木みのるだ」
女将:「ゲームギア鈴木みのる・・・?ドエライ買い被りねぇ・・・・」」
オレ:「女将!!ゲームギアは1990年に発売された携帯型のゲームなのにテレビも見れるんだぞお!!!!SEGAの科学は世界一ィィィィィィ!!!!
女将:「あれ?不治さんってSEGA信者だっけ?」
オレ:「別に。言ってみただけ」
女将:「ああそう・・・」
オレ:「続いての今年の10大ニュース第9位はあああああ!!!!3月2日岩佐真○子ブルセラ写真流出だあああああああああ!!!!!」
女将:「・・・そ・・・・そういうのは心の中に閉まっときなさいよ・・・・。このブログが炎上しても知らないわよ・・・・」
オレ:「す・・・すまん。これも言ってみたかっただけだ。今のはオレが悪かった
女将:「不治さんギリギリでいつも生きてるわね・・・」
オレ:「ああ。リアル・フェイスだ」
女将:「少年隊の次はKAT-TUN ?今日はやけジャ○ーズで攻めるわね」
オレ:「振ったのはお前じゃないか」
女将:「ちょっと言ってみたかったのよ」
オレ:「さあ!!次は第8位だああああああ!!!!第8位はああああああ!!!!5月7日ミクシィ大喜利コミュのオフ会に行っただあああああああ!!!!」
女将:「オフ会?あら、随分社交的な人間になったわね。隔離病棟に入ってると思うくらいあんまり人と会いたがらない性格なのに」
オレ:「確かにオレは社交的な人間じゃないが、隔離病棟は言い過ぎだろ。オレだって人並みにいろんな人と出会いたいと思ってるんだよ」
女将:「まあ。不治さんの口からそんな言葉が出るなんて意外だわ。私てっきり不治さんって人と接するのを拒否してたんだと思ってたわ」
オレ:「いや、オレが拒否してるんじゃなくていろんな人がオレを拒否してるだけだ」
女将:「ご・・・ごめんなさい・・・私デリケートな部分に触れたかしら・・・?」
オレ:「デリケートな部分触ってくれ」(ズボンのチャックを下ろす)
女将:「やっぱりもう帰って」
オレ:「軽いジョークにいちいち生娘みたいなコト言ってんじゃねぇよ。身体は嫌がっても心はスケベなトコに当ててるんだろ?スケベなトコに当ててるじゃないか・・」(ワンダースワンのボタンを舌で押しながら)
女将:「ちょっとさっきから何なのよ・・・。スケベなトコがどうとか・・・・」
オレ:「最近このセリフ自分の中で流行ってるんだよ。来年コレで流行語大賞獲るつもりだ」
女将:「そんな言葉獲らないわよ。っていうかどの場面で使うのよそのセリフ・・・。どうせAV見て覚えたんでしょ?」
オレ:「このセリフおもしろくない?」
女将:「・・・・・・・」(コップを洗い始める)
オレ:「さあ!!!次は第7位だああああああ!!!!!6月24日藤寿男の後悔日誌2周年達成だああああああ!!!!!」
女将:「で、第6位は?」(背を向けてコップをしまいながら)
オレ:「うえーーーー!!!」(椅子からコケる)
女将:「・・・・・・・」(流し台を掃除し始める)
オレ:「・・・・・・・・・・」(立ち上がり椅子に座りなおす)
女将:「・・・・・・・・・」(排水溝を入念に掃除し始める)
オレ:「怒ってるのか?」
女将:「うんざりしてるのよ」
オレ:「仕方のない奴だ。じゃあ6位から3位ははしょってやるよ」
女将:「ホントは10個もニュースなんてないんでしょ?」
オレ:「あ・・・あるよ!!!ホントは10個あるけどお前に気ぃ遣ってるんだよ!!!」
女将:「だったら早く帰れ!!!
オレ:「あれ?・・・・もしかして・・・・またアイツ来るの?」
女将:「・・・・・・・・・・・・」(排水溝を入念に洗う)
オレ:「あれ?違うの?あの、なんて言ったっけ?お前が去年ハワイに一緒に行った押○学に似た彼氏
女将:「引雄麻奈馬内(ひきおまなばない)よ」
オレ:「そうそうそいつ。また今日迎えに来てハワイでも行くのか?」
女将:「・・・・・・・・・・・・・」(涙を溜めて排水溝を入念に洗う)
オレ:「あれ・・・?まさか・・・別れちゃったの?」
女将:「フラれたのよ・・・・・。矢田亜○子似の女に取られたのよ・・・・」
オレ:「す・・・すまん・・・・デリケートな部分に触れて・・・・」
女将:「デリケートな部分に触れないで・・・・・
オレ:「ス・・・スケベなトコに・・・・当ててるじゃないか・・・・」(もらい泣きでワンダースワンのボタンをポチポチ押しながら)
女将:「ありがとう・・・不治さん・・・・もらい泣きしてくれて・・・・」
オレ:「ええいぃ〜や〜あ君からもらい泣きだよ・・・・」
女将:「ごめん不治さん・・・話の腰折って・・・。いいわよ。今日はトコトン付き合うわ・・・」
オレ:「すまんな・・・女将。しかし、お前も相当へコんでるようだからやっぱ2位から行くわ」
女将:「意外と優しいトコもあるのね・・・・」(泣きながら)
オレ;「では、今年起こった不治6大ニュース第2位はああああああ!!!!!不治結婚するだああああああ!!!!!
女将:「やっぱ帰って」(見たコトのない怒りの表情で排水溝を掃除しながら)
オレ:「オレとうとう結婚しちゃった」
女将:「あんたやっぱり優しさのカケラもない人間だわ」
オレ:「冗談だよ冗談。結婚なんてそんな良いモンじゃないぞ?結婚は人生の墓場だって言う人もいるくらいだからな」
女将:「で、実際どうなのよ?墓場なの?」
オレ:「墓場の鬼太郎だ」
女将:「幸せじゃないの?」
オレ:「この前なんかバイトに出かけたうちのメンバーからM-1グランプリ録画出来てる?ってケイタイで聞かれて優勝者教えたらションベンちびるほど怒られた・・・」
女将:「優勝者教えちゃったの・・・?」
オレ:「ああ・・・」
女将:「怒られて当然よ
オレ:「結婚したらいっぱい怒られるからやめた方がいいぞ」
女将:「それ、不治さんがどんくさ過ぎるだけじゃないの・・・?」
オレ:「オレ結婚ってあんなに怒られるモノだとは思わなかったよ・・・」
女将:「なんかだんだん不治さんが可哀想になってきたわ。存在自体が」
オレ:「自分でもこんなに残念な人間だとは思わなかったよ・・・」(ワンダースワンを哀しげに見つめながら)
女将:「あ、それはそうとすっかり忘れてたけど1位ってなんなの?」
オレ:「犬飼った
女将:「・・・い・・・・犬・・・?」
オレ:「うん。パグ犬」
女将:「カワイがってんの?」
オレ:「うん。犬怒らないもん。犬は良いぞフラれるコトもないし
女将:「犬か・・・。私も飼ってみようかしら・・・?」
オレ:「どんな傷も舐めてくれるぞ」
女将:「デリケートな部分も?
オレ:「ごめん。もうあのテンションで乗る気力なくなったわ・・・」
女将:「来年もまた来てね・・・」(捨て犬を見るような目で)
オレ:「犬連れて足しげく通うよ・・・」(うつむき加減で)
女将:「待ってるわ・・・」(うつむき加減で)
オレ:「一緒に傷を舐めあおうな・・・」




BGM:少年隊/君だけに