fujigelge2008-07-09

ベッドで寝ている女の子:「おばあちゃん。今日はどんなお話してくれるの?」

ユリ椅子で編み物をしているおばあちゃん:「そうだねぇ・・・じゃあ今日は1998年に発売されたクソゲーグルーヴ地獄ファイブの話をしようかねぇ?」

ベッドで寝ている女の子:「わあ!!聞かせて聞かせて!!」





グルーヴ地獄ファイブとは、電気グルーヴがプロデュースしたクソゲーのコトである。
このクソゲーのゲーム内容は、バイトと呼ばれるミニゲームをたくさんしてお金を稼ぎ、その稼いだお金で音ネタの入ったガチャガチャを買うのだ。
そしてそのガチャガチャで買った音ネタを使ってターンテーブルに入ってる音のパターンのバリエーションを増やし、テクノの曲をプレイするというゲームである。
そして、そのプレイをレコーディングして自分の作った音楽を楽しむのだ。
説明が難しいので、わかり易く動画を使うとこんなコトを楽しむゲームである。

ここでクソゲーと何度も言ってるが、実際はおもしろい。
これは作った本人である電気グルーヴがこのゲームのジャンルをクソゲーと言ってるだけなので、便宜上クソゲーと言ってるのである。

で、バイトと呼ばれるミニゲームはどんなモノかと言うと、こういったモノだ。(以下ウィキペディアの引用)



・ボールペンコウジョウ
延々と流れてくるボールペンの本体にキャップをかぶせていく。ボールペンは上を向いているものと下を向いているものがあり、下を向いているものは上を向けてからキャップをかぶせなければならない。成績が良いと、就職を勧められる。



・キノコ or DIE
道路を走行する車を避けながら、キャラクターを操作し道路の向かいを目指す。途中に落ちているキノコを取るとボーナス得点が入る。タイトル画面の曲がアニメ『サザエさん』の挿入曲に似ている。





・薪(まき)割り
目の前に出される薪を延々と割っていく。たまに動物が出されることがあり、薪を割るのが遅いか、動物を斬ってしまうと失敗。動物にそっくりな薪もあるので注意。失敗時の音楽は『ドリフ大爆笑』のコントでズッコケの際に使われるものと似ている。



・クサイモン
四つの顔がそれぞれ順番にゲップを吐き、その順番通りにボタン入力する、記憶ゲーム。





・崖レース
チキンレース。プレーヤーキャラはマリオに似ている。ちなみに、CPUキャラクターは恐らくロバであり、英語でロバを「ドンキー」と言う。




・交通量調査
道を通り過ぎる通行人をカウントしていくゲーム。人間以外にも宇宙人や猫、戦車などが通るので、うまく人間だけをカウントしなくてはいけない。ちなみにゲーム中のBGMが『スパルタンX』のものと似ており、プレーヤーキャラクターはDOOMを模しているとおもわれる。タイトル画面はピエール瀧が酷評していたファミリーコンピュータ用ゲーム、『シャーロックホームズ伯爵令嬢誘拐事件』に似ている。





・心霊写真鑑定人
次々と表示される写真が心霊写真であるか否かを判定する。電気グルーヴメンバーの写真が多数使用されている。


・ときめいていいとも
恋愛シミュレーションゲームの『ときめきメモリアル』と、フジテレビ系バラエティ番組の『笑っていいとも!』を足したパロディゲーム。少女が行う花占いで、うまく「好き」に当たれば得点が得られる。稀にタモリにそっくりな人物が出て「いいとも」と答えると高額なバイト代(ギャラにちなんで1並び)が得られる。ロゴはまんま『笑っていいとも!』をもじったもので、BGMが『笑っていいとも!』と『ときめきメモリアル』のものに絶妙に似せてある。




と言った感じだ。
このミニゲームはランダムで3つ選べるようになってるので、好きなミニゲームを選べないところがクソゲーと言ったところか?
確実にお金がもらえるのがボールペンにキャップをはめるだけのボールペンコウジョウなのだが、ボールペン1本完成させても1円しかもらえない上に、地獄のような単純作業なので、後半あまりやらなくなる。
このくだらないミニゲームをいっぱい集めるアイデアは、後に任天堂メイドインワリオにパクられる。(たぶん偶然だと思うけど)
そしてその数年後、ピエール瀧はこのミニゲームの集まりだけで独立したゲーム、バイトヘル2000をPSPで発売するのだ。
因みに電気グルーヴは、VOXXXというアルバムの1曲目<地獄へ堕ちろ電気グルーヴ>という曲にこのグルーヴ地獄ファイブの音源を使っている。




とまあ、いろいろ書きましたが、要するに昨日久々にグルーヴ地獄ファイブを引っ張り出して遊んでたんですよ。
これ音楽を作るんじゃなくて、音楽をプレイするって感じなんで、音楽の才能のない私みたいな人間でも気軽に音楽を楽しめて良いんですよね。
なワケで、
ビバ!
グルーヴ地獄ファイブ!!!