fujigelge2009-01-03



とある路地裏にある、いつも80〜90年代のアイドルの歌が流れる負け犬のホーム・グラウンド、小料理屋<幻魔大戦>にて。


BGM:だいじょうぶ/堀川早苗


オレ:「ういいいいいぃぃぃぃぃ・・・」
女将:「去年は1度も来なかったからもう来ないと思ったけどまさか新年早々来るとは・・・しかもお昼に来るとは・・・迂闊だったわ・・・」
オレ:「おい女将!!!オレの話聞いてんのか!!?」
女将:「聞いてるわよ!寝る前にオナニーしてティッシュでチンポ汁を拭いたあと、遅れてじんわり出てくるチンポ汁でパンツが濡れないようにチンポの先にティッシュを被せてから寝たら、起きた時チンポの先っちょに乾いたティッシュが引っ付いて取るとき痛いって話でしょ?」
オレ:「そうだよ。ちゃんと聞いてんじゃねぇか。あれ何とかならないのか?」
女将:「知らないわよそんなコト!!!新年早々何で私が不治さんの<オナニー困った話>を聞かされなきゃならないのよ!!!
オレ:「なんだと!!!今の発言は全国のオナニスト男子をバカにした発言だぞ!!!取り消せ!!!今すぐ取り消せ!!!
女将:「その<取り消せ>っていう言い方アメリカの吹き替え映画で父親をバカにされた時の子供っぽくて凄くムカつくわ・・・」
オレ:「お前は女だからわからないだろうが、チンポの先に引っ付いたティッシュをキレイに剥がさないと小さいティッシュが付いて、それを剥がすにはチンポを水に濡らして取らないといけないんだぞ!!!」
女将:「不治さんもう勘弁して・・・何で私が2009年の初っ端からチンポチンポって言ったり聞かされたりしないといけないのよ・・・」
オレ:「でだなあ、その小さいティシュを取るのを忘れてヘルスにでも行った日にゃ、ヘルス嬢に何でこいつチンポにティッシュ引っ付けてんだ?って顔されるんだぞ!!!」
女将:「ああああああああああもうやめて!!!!!気が狂う!!!!そんなしょーもない体験談をいかにもあるあるネタっぽい感じで語らないで!!!!そして聞かせないで!!!!」(店にあるストローを投げつけながら)
オレ:「まあ、そんな状態でヘルスに行ったコトはないんだがな。エヘ」(少し照れた顔で頭をポリポリ掻きながら)
女将:「なぜ照れる!!!?ここまで一方通行で勝手にぶっちゃけておきながらなぜ照れる!!!!?気持ち悪い!!!!」
オレ:「まあ、それはさて置き、お前の店は相変わらず暇そうじゃねぇか」(餃子を頼んでもいないのに小皿に醤油と酢を7:3の割合で混ぜながら)
女将:「今日はお店休みなのよ!!!あんたが開けてくれって言うから渋々お店を開けたんでしょうが!!!
オレ:「あ、今の渋々お店を開けたんでしょうが!!!ってトコ北の国からでラーメン食ってる純と蛍の丼下げた店員に言った田中邦衛まだ子供が食べてるところでしょうが!!!に似てた」
女将:「お・・・恐ろしいくらい会話が成立しない人ね」(人間ここまで嫌な顔って出来るんだっていうくらい嫌な顔をしながら)
オレ:「なんだよ女将。ホントは久々に来てくれて嬉しいんだろ?やんちゃな仔猫みたいなオレが愛おしくて仕方ないんだろ?」
女将:「で、今日はなんなのよ」(醤油と酢を混ぜた小皿を回収しながら)
オレ:「え?」
女将:「え?じゃないわよ。どうせまた年末にやってた不治10大ニュースでもやりに来たんでしょ?用事済ませてとっとと帰ってちょうだい」
オレ:「はあ?10大ニュースだぁ?おい、もう2008年は終わったんだぞ?何眠たいコト言ってんだこの地獄サンダーは?」
女将:「地獄サンダーって・・・なんで私が仮面ライダーの中でも酷い部類に入る怪人の名前付けられなきゃならないのよ・・・じゃあ不治10大ニュースじゃなかったら何しに来たのよ」
オレ:「今日はだなぁ、ミクシィ大喜利コミュで知り合った弱冠20歳のベスタキュってやつを女将に紹介しようと思ってよ」
女将:「は・・・はたち?ふ・・・不治さん35歳でしょ?何そのハッテン場的な年齢差は・・・?もしかして・・・不治さんってそっち系の人だったの・・・?」
オレ:「ああ、実はオレは女に興味はねぇんだよ」
女将:「ええ!!!?そ・・・そうだったの!!!?」
オレ:「だから女将、おっぱい触らせてくれ
女将:「なんだ・・・びっくりして損したわ・・・で、なんでそのベスタキュさんを私に紹介するのよ?」
オレ:「いや、転脳児杯っていう大喜利イベントで奴が優勝してだなあ、そのご褒美にダメ酒場に出してくださいって言われたから出してやるって約束しちまったんだよ。オレは渡辺徹より約束を大事にする男だからな」
女将:「まあ・・・別にそれはいいんだけど、彼が20歳だったら渡辺徹より約束*1を大事にする男とか若い人を完全に無視したこの雰囲気って嫌じゃないのかしら・・・?」
オレ:「さあ・・・オレも何をおもしろがってるのか良くわからんが、おもしろいらしいんだ」
女将:「その時点で相当変わってる人ってのはなんとなくわかるわ・・・」
オレ:「じゃあ、早速呼ぼうか?」
女将:「ああ!!ちょっと待って!!!・・・なんかたけし・さんまの有名人の集まる店みたいで私、今凄く恥ずかしいわ!!
オレ:「じ・・・冗談じゃないよ!!た・・・貴子ママ*2!!酒じゃんじゃん持って来い!!」(コースターにアルプス工業と書き、それを胸に当て、顔面を真っ赤にさせてビートたけし鬼瓦権造のマネをしながら)
女将:「ふ・・・不治さん・・・しばらく見ないうちに随分なエンターテナーになったわね・・・」(顔を赤らめながら)
オレ:「そんじゃあ呼ぶぞ、おーいベスタくん入って来ーい!」
ベスタキュ:「あ、どうも、あけましておめでとうございます」
女将:「あけましておめでとうございますって言った!!!!ちゃんとした子じゃない!!!」
オレ:「何驚いてんだ。あけましておめでとうくらい言うだろ普通」
女将:「あんたお店入って言った第一声「フルーツポンチ!!」っていう奇声だったじゃない!!」
オレ:「だってポンチってチンポみたいでおもしろいだろ?」(何故か凄く得意げな顔で)
ベスタキュ:「不治さん、女将さん思ってたよりキレイですね」
女将:「見たか?聞いたか?楽しんだか?キレイですって!!!なんて正直で良い子なんでしょう!!!」
オレ:「ベスタくん、あんまりこの地獄サンダーを調子に乗らせるな」
ベスタキュ:「いや、地獄サンダーさんキレイじゃないですか」
オレ:「地獄サンダーは褒められた相手をすぐに好きになるんだ。2年前それで痛い目にも遭ったりしたのだよ」
ベスタキュ:「ああ、あの押尾○に似てる痛い人ですか?」
オレ:「ああ」
女将:「過去の痛手をほじくり返すな!!!そして地獄サンダーって呼ぶな!!!
ベスタキュ:「すみません・・・不治さんが地獄サンダーって言うからそういう名前かと思って・・・」
女将:「ごめんねベスタキュさん、不治さんの言うコトは全部聞き流してね。っていうかもう付き合わない方が良いわよ」
オレ:「何を言うか女将。ベスタくんはオレを尊敬してるのだぞ。なんせ転脳児杯で2度優勝して、ミギリーっていう大喜利イベントでも優勝したオレ様だからな。言ってみれば、はにかみ王子ならぬおもしろ王子だ」(とびっきりのおもしろい顔をしながら)
ベスタキュ:「いや、尊敬はしてないです。特に不治さんが口癖のように言う<めんどくさい>に何度もイラっとしました。不治さんは僕の出会った大人ランキングでワースト1です
オレ:「・・・・・・」(あまりにもキッパリ言われたからびっくりする)
ベスタキュ:「あ、僕もうすぐバイトなんで帰ります」
女将:「え?も・・・もう帰っちゃうの?」
ベスタキュ:「はい、生で女将さんも見れたんで気が済みましたし」
女将:「あ、何もお構いできずごめんなさいね」
ベスタキュ:「いえいえ、ではお邪魔しました」(店から出て行った)
女将:「不治さん・・・世間の不治さんを見る目ってこんなモンなのよ
オレ:「オレ・・・正直、尊敬されてると思ってた・・・」(アルプス工業と書いたコースターを折りたたみながら)
女将:「普段からめんどくさいって言ってるんだ・・・?
オレ:「うん」
女将:「今年もたぶん酷い1年になりそうね」
オレ:「細木数子のケータイサイトで今年の運勢占ってみようかな・・・」
女将:「やめときなさいよ・・・今年を占ってももういろいろ後戻りできないトコまで来てると思うし・・・
オレ:「リ・・・リアルにヘコむコト言うなよ!!!!じゃあチンポ占いしてやる!!!チンポ占い!!!ガハハハハ!!!!」(精一杯の空元気で)
女将:「何よそれ・・・」
オレ:「今、オレのチンポにティッシュがついてなかったら今年は良い1年になるんだ!!!
女将:「・・・・・・・・」(店の電気を消して店じまいをする)
オレ:「さあ!!!今年は良い1年になるんでしょうか!!!?」(パンツの中身を見る)
女将:「私これからバーゲン行くから早く帰ってよ」(出かける準備をしながら)
オレ:「・・・・・・・・・・・」
女将:「ティッシュ付いてたんでしょ?早く店から出てよ」
オレ:「オレのチンポ・・・見たのか?」
女将:「見なくても顔色でわかるわよ」
オレ:「じゃあ顔色じゃなくちゃんと見ろーーーーーーーーーー!!!!!これがオレ流のあけましておめでとうだ!!!」(フリチン)
女将:「ぎゃあああああああああああああ!!!!」(盛大に椅子を投げ付ける)







*このダメ酒場は嫁が横で寝てる間に嫁のパソコンで頑張って短時間で書きました。

*1:<約束>は渡辺徹の大ヒットしたセカンドシングル。

*2:さんま扮するバーのママ。