fujigelge2011-10-08



ベッドで寝ている女の子:「おばあちゃん、今日はどんなお話してくれるの?」

ユリ椅子で編み物をしているおばあちゃん:「そうだねぇ・・・じゃあ今日はここ数年で増えてきた女性ゲーム実況者の話をしようかねぇ?」

ベッドで寝ている女の子:「わあ!!聞かせて聞かせて!!」








どうも、マルキ・ド・サドです。
ウソです、カナリ・ド・ヘンタイです。

唐突ですが、みなさんはド変態ですか?
そうですかド変態ですか。
私もフランスのエロい人からカナリ・ド・ヘンタイという名を与えられたほどのド変態です。
そんなド変態のみなさんはもちろんアイドルや声優などの人種に萌えを感じて、それを癒し、或いは心の糧として生きていると思います。
<人はパンのみにて生くるに非ず>という言葉もあるくらいです。
ド変態になればなるほど萌えがなければ餓死してしまう恐れがある程、<ド変態と萌え>は切っても切れないモノなのであります。
萌えを渇望する人間をド変態という卑屈な表現をし、みなさんは機嫌を損ねたと思いますが、リア充から見たら萌えに貪欲な人間は大なり小なり全てド変態という括りで扱われるのも事実。
この浮世・現(うつつ)の事実の眼からは我々はド変態にカテゴライズされるのです。
しかし我々はリア充ではありません。
そんな我々が萌えを手に入れるにはアニメを見たり、雑誌のグラビアを見たり、画像を保存しまくるなど、ありとあらゆる手段を使い萌えを手に入れなければなりません。
時にはそれらを手に入れるタメに財産を投げ出さないといけない場面もしばしばです。
そんな私たちは、萌えに対しては常に<餓えた狼>と言っていいでしょう。
そんな我々は言ってみれば餓狼伝説なのです。
心の中で常にバーン・ナックルやクラック・シュートやパワー・ゲイザーを打ってるのです。
萌え豚と呼ばれる方が一般的かもしれませんが、餓えた狼の方がカッコイイです。
そしてそんなみなさんのように餓狼伝説生活を送っている私は、干からびた大地の中、様々な萌えを探し求め、アイドル、声優などの萌えを一つ飛び越し、蛇に化けた悪魔にそそのかされ、新たな禁断の果実を食べてしまったのです。
それがニコニコ動画女性ゲーム実況者萌えなのです。
正直、アイドルや声優に萌えているより薄気味悪いジャンルに手を出してしまったと自覚しています。
この冥府魔道のジャンルに手を出して早3年くらい経ちました。
今では、今までテレビを見ていた時間のほとんどを女性ゲーム実況者の動画に費やしてしまう程ハマってしまっています。
では、何故私がこの薄気味悪いジャンルにハマってしまったのか?という話をこれからしていきたいと思います。
まずハマった1つとして、自分が過去プレイしたゲームをやっているという共感。
入口はそこからでした。
自分が過去やったコトのあるゲームタイトルをやっている女性実況者が結構いると気付き、そこから気に入った声の主を探して見るようになったのです。
自分が苦労した場所で同じように苦労している共感とか、「その選択選んだら後で苦労するって!」という経験者サイドから見たヤキモキ感。
そして、カワイイ声でキャッキャ言いながらのプレイに底なし沼にズブズブ落ちていくようにドンドン萌えていってしまったのです。
アニメの声優が好きな人を声ヲタと言いますが、声ヲタの一歩進んだジャンルがこの女性ゲーム実況者萌えと言うジャンルなのです。
そしてこのジャンルに必ず張り付いているゲームのプレイに必死になって時折出る女性実況者のあえぎ声をピンクでコメントするド変態に不快感を覚えながらも、私の心の奥に潜むド変態が、
「そこに興奮するお前の気持ち・・・物凄く気持ち悪いがわからないでもない!」
と雄叫び、ゲームとは別の興奮をも得られるのです。
あ、言い忘れてましたが今回はずっとこんな調子で気持ち悪いコトを書きますので、ド変態の方でない方は早々に避難してください。
そして、アイドルやアイドル声優にないこのジャンルの良さを一言で言うとするならば、それは<萌えの対象者の情報が圧倒的に少ない>という部分です。
女性ゲーム実況者はもちろんズブの素人で、別に仕事でやってるワケではなく、持て余したヒマを動画にアップしているだけです。
なので、ゲーム以外のパーソナルな情報はほとんど皆無なのです。
当たり前ですが、プレイしているゲームを実況してるだけなので、ほとんどゲームの内容に対するプレイヤーのレスポンスしか情報がないのです。
ここがポイントです。
今や何でも情報が手に入るこの情報社会で、情報がほとんど入ってこない神秘性こそがこの女性ゲーム実況の素晴らしいところなのです。
萌えに重要とされていた顔や年齢という情報すら見てる側はわからないのです。
ある情報はほぼ声と喋り方のみ。
たったこれだけの情報で人間は萌えられるのです。
それは我々人間のみが持ちうる想像力と妄想というモノがあるからなのです。
私は今のアイドルは情報が多すぎると思っているのです。
今のアイドルのファンは、お気に入りのアイドルがいつブブカに元彼とのプリクラツーショットキス写真や、ベッドでイチャイチャ写真を発表されるかわからない危機的状況に怯えて生きていかなければなりません。
この情報社会で我々はいつでも死と背中合わせです。
昔はアイドルの情報など中々手に入りませんでしたが、今はいらない情報までもが向こうから襲って来ます。
それは今アイドルと同じような扱いを受けている声優とて同じコトです。
昔と違って顔出しOKが当たり前になり、普通のアイドルとなんら変わりないようになっています。
なので、声優以外のアイドル歌手やグラビアアイドルなどのスキャンダルが発覚すると、
「オレの好きな声優はあんなビッチじゃねぇよ」
と思っていても、普通のアイドルと化した声優アイドルも向こうから辛酸を無理やりナメさせにやって来る日が訪れるかもしれないのです。
しかし!!!公明党に一票入れてくれればそう言ったコトは絶対にさせません!!!
あっ!!つい興奮して全然関係ないコトを言ってしまいました。
要するに、情報が中々手に入らないというコト自体が貴重な世の中になっているというコトで、この女性実況萌えでは知りたい欲求が満たされない先祖返りのようなモノが起こり、それが皮肉にも快感へと変わって行くのがこの特殊なジャンルなのです。
なので、実況者がゲームをプレイしてる時にたまに話す父、母、兄妹などの家族の他愛のない話しすらも貴重な情報として受け止めてしまえるのです。
まあ、いろいろと書きましたが、要は私は気持ち悪いというコトです。
って誰が気持ち悪いねん!!(大御所漫才師のような客席をチラっと見ながらの乗り突っ込みで)
そんなワケでここからは、私がここ数年で見つけた萌えた女性ゲーム実況者の紹介コーナーです。





まず一人目はアオイちゃんです。







もちろんですが、年齢も顔もわかりません。
しかし何が良いかって声が良い。
ローテンションで淡々と話す声の作ってなさ。
ここが大きなポイントです。
私は訓練したような喋り方のアニメ声が嫌いです。
淡々と話す中にある訓練されてない素人の声のカワイさ。
訓練してるワケでもなくボールを遠くまで遠投できる肩の強さ、そんな元々持って生まれた肩の強さを<地肩が強い>といいますが、私はこう言う持って生まれたカワイイ声を<地声が強い>と言います。
そして情報量の少なさで言えば、アオイちゃんはアンチャーテッドとは別に、ゲーマーの間で<死にゲー>と言われている難しいゲームデモンズソウルという渋いゲームも実況していたんですが、現在はその動画を見るコトは出来ません。
彼女はある日この動画を非公開にしました。
恐らくデモンズのファンからのアンチコメントに辟易として非公開にしたと思われます。
こういういつ削除されるかわからない動画をオレは見ていたというレア感と、「もう見れない」という、ただでさえ少ない情報が更に減って行く寂しさもド変態的にはたまらないモノがあります。
そして彼女は去年くらいから音沙汰がなくなります。






次にご紹介するのがIvy【アイビー】ちゃん





この子もローテンションで地声が強い持ち主です。
私はFF9はやったコトないんですが、
「この声はかなりヤバい!」
という判断で見始めました。
そして帰国子女なのか知りませんが、英語の文字はネイティブなカワイイ発音で読んでくれます。
しかし、このロリボイスとは裏腹に、ゲームの内容は恐ろしいマゾプレイとなっています。
それはFF9を低レベルで、しかもタイムアタック(最短の時間)でクリアするというのを目的にしている縛りプレイというところです。
ロールプレイングゲームには自分がプレイした時間を記録する時間表示という機能が付いてまして、その時間を最短にして最低限のレベルでクリアするという恐ろしい地獄プレイをしているのです。
何が地獄かわからない方に説明しますと、低レベルで最短時間でクリアすると言うコトは、敵モンスターに1度も遭遇せずにイベント戦闘のみの経験値だけで得たレベルで終わらせるというコトです。
と言うコトは、どんなに上手く長時間プレイを進めても、セーブポイントまでに1回でも敵と遭遇した場合タイムロスとなり即リセットになるワケですよ。
イベント戦闘で全滅しなくても、長い戦闘になっただけでも即リセット。
IvyちゃんはFF9を相当やり込んでおり、攻略サイトの情報や自分の経験で得た敵のHPの残量や、敵が落とすアイテムの確率、敵モンスターに状態異常魔法が上手くかかる確率、敵とのエンカウント(遭遇)の確立などから鑑みて最短で行けるクリア時間を11時間くらいと想定してプレイしているのです。
そしてこんなカワイイ声で
「パート3で3桁リセットは覚悟していたんですが、まさかの4桁リセットで苦戦中です」
と、最低でも1000回はリセットしたという衝撃的なコトをサラっと言ってみんなを驚かせます。
今現在パート15までアップしてますが、クリアする頃には普通にプレイしてる時間と根気を遥かに上回る疲労になってると思います。
そのゲームへの愛が素晴らしい動画であります。






そして最後は宮助ちゃん。


ドラクエ6の実況をしてますが、この子はIvyちゃんのクレバーさとは打って変って天然系のプレイヤーです。
女性ゲーム実況者にある<アホの子>というジャンルです。
声は熊田曜子になんとなく似てますね。
この子は漢字に弱いとは言え、<家宝>を<家畜>と読んだり、方向音痴とは言え東西南北を知らなかったり、ドラクエは初めてとは言えボス戦で<ニフラム>を連発したりで、コメントでこの天然は演技かホントなのかで議論されてますが、正直そんなのはカワイければどうでもいい。
そして年齢なんですが、声が若そうなワリに<お前もロウ人形にしてやろうか>や<コマネチ>などの発言でババア説が飛び交っているんですが、調べたところ21歳くらいというのがわかりました。
お兄ちゃんがいるらしく、その影響説が今のところ有力な情報です。
そして、彼女は歌を歌うのが好きらしく、私が1番ハマってしまったのが動画中で彼女がたまに歌う歌の選曲です。
その選曲はイデオン*1キャシャーンサイボーグ009銀河鉄道999と私のドストライク選曲
どれも
「え・・・?」
と戸惑わせる独特の金切り声唱法で萌えさせてくれます。


驚愕のTHE GALAXY EXPRESS 999




そして初めて全巻買った漫画はグラップラー刃牙
もう全てがドストライクです。
ゲームのプレイはのほほんとしてるワリにボス戦で34回も殺されても挑戦する根気の持ち主でもあります。
そんなグダグダプレイを続けた彼女も先日見事全クリしました。
彼女も数年前モンスターハンターポータブル2ndGの実況をやっていたんですが、その動画をある日急に全て消し、それ以降音沙汰がなかったんですが今年急にカムバックして我々をまた楽しませてくれました。
このように、やめてしまったり消したり失踪したり、かと思ったら帰ってきたりと不安定なところはハンター×ハンターの続きを待っている読者のような心境に近い振り回され方ですが、おもしろいからいつでも待ってしまうのです。
数年前私のお気に入りだったにしのんちゃんと言う子も、動画を自ら全て消し、もう今では消息不明状態。
にしのんちゃんがプレイしていたヨッシーアイランドの曲に勝手に歌詞を付けて歌った<あったかごはん>が唯一残った動画になりました。





彼女たち女性ゲーム実況者はアリジゴクのように我々を萌えの地獄に落として行き、やがてウスバカゲロウになって儚く消えて行くのです。
さあて、もうそろそろオレも死ぬか!
以上。

*1:この動画の冒頭で歌われた復活のイデオンは私の中で萌えの新しい可能性となった。