怪奇の事件はΣの仕業

fujigelge2011-10-30

どうも、大門豊です。
ウソです藤です。
今日っていうか昨日劇場版電人ザボーガー観てきました。
タイトルがタイトルだけに観に来てる客のほとんどが私含め冴えないおっさんばっかりでしたよ。
いやー、素晴らしかったですね。
長編コントのような雰囲気でありながらちゃんと映画として観れるという、笑いあり涙ありの良い作品だと思いました。
ただ涙ありと言っても普通の人はたぶん泣かないんですよ。
普通の人は長編コントに見えると思います。
そもそもザボーガー自体がコントみたいな内容なんで。
じゃあ、どこに涙するのかと言うと、井口昇監督のザボーガー愛ですよ。
しかし、ザボーガーを真っ向から愛する人が観たら
「この野郎!ザボーガーをこんなコントにしやがって!」
って怒ると思います。
この辺の愛の捉え方の違いで感想が変わると思うんですが、私は映画というエンターテイメントの中にぶち込んだ愛と捉えました。
まずテレビ版に出て来る本家の登場人物の衣装がどう見てもコントなんですよ。
これをほとんどそのままに再現したらどうしたって笑いに変えなきゃしょうがないんですよ。
そうなんですよ。
劇場版はテレビの登場人物の衣装のまんまなんです。
怪人のデザインもほとんど昔のままで、ちょっとクオリティが上がってるくらいのモンです。
主人公大門豊がザボーガーに命令する時のマイクをグっと下げる音とか、ザボーガーがバイクになって走る音とかのSEも当時のまんまなんですよ。
しかし、内容を観たら全然バカにしてない
確かに
「それはやり過ぎだろ」
と思うトコもあったけど、最後のブラックホークとストロングザボーガーの空中戦とか燃えましたし、ギャグのシーンもお客さん概ねウケてましたからね。
私、冒頭のシーンでザボーガーのOP曲流れた時ちょっとウルっときましたよ。
青年期の主人公大門豊をゴーオンジャーのゴーオンレッドが演じてたんですけど、ゴーオンレッドのあのまんまの大げさなヒーロー演技してて、
「こいつは第二の藤岡弘、になれるかもしれん!」
って思いましたね。
藤岡弘、ブルース・リーの映画の吹き替えで敵を殴る時
「とう!!」
って言ってたくらいのヒーロー演技しか出来ない人ですから。
あの演技のおかげで結構笑わせてもらいました。
彼は適役でしたね。
で、衣装のデザインがテレビの登場人物のまんまと言いましたが、
「そんなのザボーガー見てない人はわからないじゃないか」
とお思いでしょうが、なんとラストにはテレビ版のザボーガーの名シーンが流れて、<劇場版で出てきた登場人物や怪人のデザインは冗談でやってるんじゃなくホントにあんなマヌケなカッコをしてたんだ>というのがわかる、とても親切(?)なエンディングでした。
そして、スタッフロールの最後には

この作品をうしおそうじさんと山口暁さんに捧げます。

と、原作者うしおそうじさんと主人公大門豊役を当時演じてた山口暁さんに敬意を払った文字でまたグっときましたね。
そんな予算が少なくあらゆるところで「残念な特撮ヒーローを作る会社」と言われたピープロ特撮のリメイクという難題に真っ向から挑んだ電人ザボーガーですが、真っ向すぎて一般の人に薦められないというのが欠点と言えば欠点かもしれません。
監督の愛が強すぎる。
しかし、ザボーガーを1度見たコトのある人は絶対観るべし!
「この作品を楽しめるのはオレたちの特権だ!」
という感動に打ち震えろ!*1
あとミスボーグ役やってた山崎真実がエロい!!!
以上。

*1:でもカップルで来てた女の子も笑い声出してたんでコメディ作品として楽しめると思います。