fujigelge2012-07-14

ベッドで寝ている女の子:「おばあちゃん、今日はどんなお話してくれるの?」
ユリ椅子で編み物をしているおばあちゃん:「そうだねぇ・・・じゃあ今日はジャパニーズヘヴィメタルバンド聖飢魔2の創始者ダミアン浜田の話をしようかねぇ?」
ベッドで寝ている女の子:「わあ!!聞かせて聞かせて!!」






どうも、野口五郎です。
ウソです、藤です。
数週間前から聖飢魔2(ローマ数字の2が表記できないので2にしてます)の動画をちょこちょこ見て懐かしがっています。
私、昔、聖飢魔2のファンだったんですが、ファンと言っても好きだったのは聖飢魔2がデビューした頃のほんのわずかな間でした。
何故、私が聖飢魔2のファンになったのかと言えば、きっかけはレンタルレコード屋(当時まだCDは普及してなかった)で借りた<悪魔が来たりてヘヴィメタる>というデビューアルバムでした。
なぜそれを手に取ったのかというと、もちろんこのタイトルが横溝正史の小説<悪魔が来たりて笛を吹く>のパロだからですよ。
「頭悪ぃ〜!」
って思ってついつい借りたんです。
そして家帰って曲聴いてみたら、さらに心をワシ掴むメロディーが流れてきたのです。
それは<悪魔組曲 作品666番ニ短調>という曲で、そこで流れてきたのは人造人間キカイダーの敵、プロフェッサー・ギルの笛の音のメロディーだったのです。

プロフェッサー・ギルの笛の音を再現した動画>


劇中でキカイダーはこの曲を聴くと頭を抱え激しい苦痛に襲われるという恐ろしいメロディーなんです。
メタルバンドで特撮ヒーローの曲をぶち込まれると特オタ心をくすぐられてしまうのもしょうがないでしょう。
それに着てる衣装も特撮ヒーローの悪の幹部みたいだし、かなりボンクラ心を刺激してきます。
そして、当時学生だった頃の私は、ミュージシャンというのは女にモテたくて必死な人のように見えていた時期で、この聖飢魔2のルックスや音楽を見て聴いた瞬間
「こいつらはこんな演奏テクニックを持ってるのになんでこんな女にモテないコトをしているんだ・・・」
と不思議に思ったのでした。
ルックスはKISSというバンドのほぼパクリですが、KISSのルックスをマネしてもKISSを知らない大多数の女にはモテないです。
そしてデーモン小暮に至ってはその上に仮面ライダーのベルトも付けているのです。
絶対女にモテる気のない行為です。
当時、笑っていいとも!デーモン小暮がテレフォンショッキングにゲスト出演した際、タモリ
「悪魔なのになんで仮面ライダーのベルトしてんの?仮面ライダーは正義のヒーローじゃない」
と痛いところを突かれる場面がありました。
そこでデーモンは、
仮面ライダーは元々ショッカーによって改造された怪人だ。だからこのベルトは悪のシンボルみたいなモノなのだ」
という絶妙な屁理屈で返し、更に私の心をワシ掴みにしたのです。
後にこのデーモン小暮という男は素人時代、素人ものまね番組に出演しゴジラの鳴き声のマネをしたほどの特撮オタクだと知り、この絶妙な屁理屈にも合点がいきました。
で、音楽の方はと言うと、物凄いテクニックを持ったバンドです。
しかし、前記したように、このバンドはミュージシャンとしてはイロモノと言う目で見られるようになります。
しかし私はこの突っ走ったイロモノっぷりが好きだったのです。
一見ふざけたバンドでロックというカテゴリーにおいて、
「こんなのロックじゃねぇよ」
と言う人もいましたが、これだけ一貫して自分の好きなコトだけしかしていない人間はある意味ロックです。
楽曲に至ってもどれもおどろおどろしい攻撃的な曲と一貫していて、初期の音楽は聖飢魔2の創始者であるダミアン浜田(別名:サタン45世)という悪魔が多くの楽曲を作曲しています。
そうです、創始者なので、この悪魔たちの中でこのダミアン浜田が1番偉い悪魔なのです。
なんせサタンの息子ですから。

ダミアン浜田サタン45世>


彼はこのバンドで<地獄の皇太子>と呼ばれている程の大悪魔なのですが、喋ると誰よりも生真面目で朴訥な話し方をします。
そんなダミアン浜田陛下ですが、デビュー直前に高校の数学教師になるタメにバンドを脱退してしまいます。
将来の人生設計をしっかりと持った、とても堅実な悪魔です。
聖飢魔2脱退後、デーモン小暮閣下との対談で、今後どうすれば聖飢魔2は地球征服(ファンの拡大)が出来るのかと言う話で、ダミアン浜田陛下は現在の聖飢魔2の地球征服の状況を指数関数で例え、数学教師の片鱗を見せたりします。
ダミアン浜田の曲はおどろおどろしいわかり易い曲が多く、ダミアン脱退後の曲は私にとってあまりピンと来ないモノで、ダミアン浜田の曲こそが私にとっての聖飢魔2なのです。
そして、メンバーが脱退、加入を何度かした数十年後、聖飢魔2は今までバンドに関わったメンバーを集結させサタンオールスターズという名義でダミアン浜田陛下は数十年ぶりに降臨されるのです。
悪魔なので降臨という表現が正しいのか知りませんが。
そして、このステージでダミアン浜田を称えた曲<地獄の皇太子>と言う曲をダミアン浜田自身が演奏したライブこそが私にとって最高のステージなのです。
特に必見なのはデーモン閣下
「ミスター!!ダミアン浜田!!」
と紹介された時にダミアン浜田陛下がする腰が砕ける程のカワイイガッツポーズです。

<聖飢魔2 BATTLER & 地獄の皇太子>


そしてプロフェッサー・ギルの笛のメロディーが入った悪魔組曲 作品666番ニ短調からのStormy nightのコンボは最高であります。


<悪魔組曲 作品666番ニ短調からのStormy night>


このライブ後、ダミアン浜田陛下は高校の数学教師に戻り、軽音楽部の顧問として若い人間たちに悪魔教の布教活動をしているのです。
ビバ!ダミアン浜田!! 
以上。




追記:中でも1番盛り上がるのは同じくダミアン浜田作曲のJACK THE RIPPERザ・サタンオールスターズ オール悪魔総進撃!バージョン。
因みにこの<オール悪魔総進撃>と言うタイトルも東宝の怪獣映画、<ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃>が元ネタです。
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