fujigelge2012-10-12

どうも、ビョークです。
ウソです藤です。
今回やる特別企画は天元突破グレンラガン名シーンベストテンです。
今、あえてグレンラガン
この今更感。
グレンラガンは2007年のテレビ放送から最後までずっと見てまして、始まった当初は特に前知識もないまま見てたんですが、回を追うごとに、どうもこのアニメがスーパーロボットモノをやろうとしてるコトに気付き、今の時代ニーズがあるかどうかもわからないその無謀なジャンルの挑戦を最後まで見届けてやろうという感じで見てました。
グレンラガンについては過去にいろいろ書いたので、面倒くさいから詳しくは書きませんが、簡単に言うとバカバトルアニメです。
昔、岡田斗司夫がバカバトル漫画とそうでない漫画の区別を、<理屈もなしにキャラクターが気合いで強くなる漫画をバカバトル漫画>と定義してましたが、まさにグレンラガンはコレです。
逆に、梶原一騎原作の漫画のような、無茶でもそれなりに<特訓する>という過程を作り、キャラクターが<常軌を逸した特訓>をするコトで<常軌を逸した力が身に着く>という<それなりの理屈>があればバカバトル漫画ではないという大まかな分け方をしてました。
その分け方なんとなくわかります。
で、このグレンラガンにおける勝負や戦いは、気合いのポテンシャルを最大限に引き出した奴が勝ちというバカバトルアニメの中でもかなり頭の悪い方だと思います。
なんせ、このグレンラガンというロボットの原動力であるエネルギーが操縦者の気合(作中では螺旋力という)で動いているという設定ですから、そのバカっぷりがわかると思います。
さっきからバカバカとずっと言ってますが、私は大好きなんですよ。
大好きじゃなかったらこんなベストテンやりませんし、当時この時間帯プリキュアをずっと見てたのに見るのをやめてこの裏番組のグレンラガン見てたくらいですから。
ええ。(何が「ええ」だ)
じゃあ早速やりたいと思います。











グレンラガン名シーンベストテン第10位は!!!
第3話のグレンとラガン初めての合体!!!

これはですね、第三話にして初めてグレンラガンが誕生したんですが、その誕生の過程もバカなとこが良いんですよ。
ディオの名台詞
「無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!!!!」
からの
「ク・・・クロスカウンター!!!」
というあしたのジョーの名場面のパクり。
プロのオタク集団ガイナックスらしいとても良い展開です。
バカカッコイイです。
このバカカッコイイというのがこの作品の重要なポイントでもあるんです。
この作品は気合いのポテンシャルを最大限に引き出した奴が勝ちと先ほど言いましたが、それは言い換えれば、<怖いもの知らずのバカが一番強い>ってコトです。
実際このシーンもカミナは相手より背丈が低いから勝てないと思い、頭をくっつけて同じサイズになろうという合体ですよ。
後にこの頭部のラガンという小型ロボットには、いろんな機械のコントロールを乗っ取る能力があるコトがわかるんで、メチャクチャなようで一応ルールみたいなのがそこそこあります。
バカは強い。









そして第9位は!!!
第一話のオープニングシーン!!!








このオープニングの顔の隠れた男は主人公シモンが辿る未来です。
これはこの作品を見た後半ごろに
「え!!このアニメ行き当たりばったりで進んでたんじゃなかったの!!?」
と思わせるシーンです。
何度も書きますが、シモンの肩を揺らせて歩くシーンが劇場版銀河鉄道999のキャプテンハーロックのオマージュでカッコイイ。







そして第8位は!!!
第22話の怒涛合体!!アークグレンラガン!!!





これはですね、このシーンはアンチスパイラルと言う謎の敵に地球が襲撃され、それによって主人公率いる大グレン団に確執が起こったり、シモンは市民によって言われなき罪を糾弾されたり、大グレン団の仲間だったロシウによって死刑宣告されたり、グレンラガンを奪われたり、兎に角暗〜いムードが数話続いてのコレですよ。
当時、このグレンラガンの放送後の五分後にこのアニメはまだ緩かった頃のニコニコ動画で勝手にアップされてまして、そこでみんな
「このアニメ最初の頃スカっとしたアニメだったのに最近どうなったんだ?」
とか、
「このまま鬱展開で終わるのか?」
みたいなコメントが飛び交った中でのコレですよ。
ちょっと前までシリアスだったのにバカにも程があるピンチの脱し方。
もうこのシーン流れた時は物凄いコメントの量で溢れ返ってました。
抑圧された後にバカが逆襲する解放感がこの作品のおもしろいトコです。






そして第7位は!!!
第15話(第二部完)のロージェノム戦!!!






このロージェノム戦でグレンラガンは第二部を終えます。
この15話は通常のテレビアニメの倍以上のカット数でして、作画の方もクライマックスというコトでかなり気合いが入ってます。
あと、話もこれで最終回でいいじゃんという盛り上がりなのにまだ第二部完で、まだ全体の半分という驚きですね。
コレ以上こんなの続けたらアニメーター死んぢゃうと思ってたんですが、DVDのオーディオコメンタリーで作画陣が徹夜続きで相当ヤバかったと言ってたのでそらそうだろうなと思いました。







そして第6位は!!!
第11話のシモン覚醒!!!







これはファンの間でかなり人気のあるシーンですが、6位です。
シモンが兄貴と慕って信頼していたカミナが死んで2話ほど落ち込んだ後、カミナが最後に残した必殺技ギガドリルブレイクを受け継ぐシモンの覚醒シーンです。
このちょっと前の、カミナがシモンのコトをずっと信頼していたコトをヨーコに語るシーンが良いんですよね。
って言うかあのシーンがあってこそのコレだと思ってます。







そして第5位は!!!
最終話の天元突破グレンラガン誕生!!!








これは言ってみればアバンタイトルなんですが、これは良いアバンタイトル!!
台詞とBGMの尺がちょうど3分でタイトルが「バーン!!!」ですよ。
ケレン味溢れる良い演出!
そんで何度も言うようですが、気合いのポテンシャルを最大限に引き出した奴が勝つと言いましたが、最終的にこいつらのポテンシャルは銀河系よりデカかったって言うとんでもない展開。
この天元突破グレンラガン(最終形態のグレンラガンの名称)が登場するまでは、ゲッターロボに出て来たゲッターエンペラーが惑星サイズくらいで1番デカいロボットだったんですが、この天元突破グレンラガンは銀河系より遥かにデカいんで、たぶんゲッターエンペラーを抜いてロボットアニメ・漫画史上1番デカいロボットだと思います。
そもそも脚本家の中島かずきゲッターロボが大好きなんでエンペラーよりデカくしてやる!とか思ったのかもしれん。









そして第4位は!!!
第25話のキタン特攻!!!







これは「大グレン団の第二の兄貴」と言っていいキタンの特攻シーンです。
この特攻の前にすでに大グレン団の人間数名特攻して死んでます。
この辺は無敵超人ザンボット3を意識してると思うんですが、このキタンの特攻シーンはまたアニメ版ゲッターロボの武蔵の特攻シーンのオマージュになってます。
武蔵もミサイルを発射出来ずにやむなく特攻するんですよ。
そしてキタンの瞳も石川賢が描くようなグルグル目!
「このグレンラガンは全てのスーパーロボットの魂と一緒に戦っているんだ!!」
くらいの勢いですよ。
そして螺旋力に覚醒し特大のギガドリルブレイクで特攻。
ただ、この回は盛り上がりどころにも関わらず、ヨーコの泣き顔や、螺旋ゲージが百万に上がるシーンや、シモンの「変形だ!」の時のゴーグルをかける作画がショボイと判断したのか、DVD版ではこのシーンが描きかえられてカッコ良く手直しされてます。
劇中で流れるBGM“Libera me” from hellがこのシーンで初登場。
後半これ流れ出したら名シーンって言うノリでしたね。
第5位でも流れてますし。
この回は当時のニコニコ動画でもコメントで画面が全然見えない状況で盛り上がりました。
あと、星型のサングラスがダセーという意見が多かったんですが、これは一度カミナのサングラスの形に変形した後、キタンの乗るロボットの形が星型なんで星型に変形し、両方の遺志を受け継いだと言う説が有力です。
でも私は大グレン団のシンボルマークが星型なんで、キタンを含め死んで逝った大グレン団の仲間の遺志を受け継いだ形と解釈してます。









そしていよいよ第3位!!!
第8話(第一部完)のあばよダチ公!!!!






正直このシーンびっくりしました。
このままこのアニメはずっと楽しい感じでやって行くもんだと思ってたのに、まさかのカミナ死亡。
しかも前半カミナは主人公のシモンよりキャラが立っていて、
「え?このアニメの主人公はシモンじゃなくてこいつなの?」
って思ってたくらいでしたから。
で、驚くべきは8話も共にしたキャラが死ぬという大事なシーンにも関わらずカミナの死ぬ瞬間はあしたのジョーのパロなんですよ。
で、「あばよダチ公」って台詞もまたゲッターロボの流竜馬のセリフのパロなんですよ。

で、ギガドリルブレイクもコンバトラーVの超電磁スピンなんですよ。
最初これをどう捉えたらいいのか戸惑いましたね。
でも、こんだけいろんなパロだらけなのにオマージュ感が凄いんですよ。
なんか昭和のボロボロの武器で現代の萌えアニメ界に殴りこんでるみたいで。
真剣にバカバカしいコトしててなんか良い距離感で見れるんですよね。
ちょっと説明難しいんですけど、パロディを入れて見てるこっちの熱血を冷ましてくれる距離感ですよ距離感。
あと、アニメーターすしおが描くギガドリルブレイクの作画!!
このダイナミックな作画で完全にこの作品のファンになりました。
そんでちょっとわかり難いんですが、グレンとラガンが合体した時にモニターに映ってるカミナの生命反応は消えてるんですよね。
死してなお立ち向かう、所謂ブチャラティ状態ですよ。
このカミナの死で第一部完です。









そして第2位は!!!!
第26話の行くぜダチ公!!!









これは、アンチスパイラルという敵に大グレン団全員が多元宇宙に飛ばされたのを、第8話で死んだカミナと大グレン団の遺志がシモンに正気を取り戻させ、その後シモンが大グレン団全員を多元宇宙から連れ戻すシーンです。
これは反則だと思いました。
何が反則かって言われたらアレですが、こんなトコでカミナ出されたら泣くに決まってるじゃないか。
特にヴィラルが子供を抱っこしてるシーンがヤバい。
こいつ子孫を残せない獣人っていう設定なんで、この多元宇宙で生きてたらずっと幸せなのに死ぬかもわからない戦場に自ら戻って行くっていう。
あと、ヨーコとカミナが一緒に立ってるところ8話で2人が初めてキスした場所なんですよね。
ヨーコとキスした人間は必ず死ぬというところからデス・キッスと呼ばれてます。
このシーン海外(どの国か忘れた)のアニメオタクが選ぶ2007年のアニメベストシーンのランキングで2位に選ばれてました。
外人もこう言うの好きなんだな。
ベスト1が確かスクールデイズのカバンの生首でしたっけ?
うん、あれには勝てないな。
ナイスボート。









そして堂々の第1位は!!!!
最終回のラストバトル!!!!









これはもうねぇ、
「最後まで良くこのテンションで突っ切ったな!!!」
っていう、マラソンランナーに送る拍手に近い感覚ですよ。
しかも作画が劇場版並みのクオリティ。
そしてこんなクライマックスにも関わらず、またGガンダムのマスターアジアの技<超級覇王電影弾>のパロが入ります。

マスター・アジアの超級覇王電影弾


でも、ここがポイントなんですけど、数あるガンダムの中でGガンダムのパロってのが良いんですよ。
数あるガンダムの中でGガンダムだけはスーパーロボットですから。
最終回のクライマックスを迎えるラストバトルのお約束でキッチリ主題歌が流れるんですが、偉いのは2番の歌詞だけ台詞が被るから消してるところ。
で台詞をキッチリ言い終ったらサビがまた流れてちょうど歌の終わりで決着がつくという演出がたまらん。
そんで、天元突破グレンラガン→超銀河グレンラガン→アークグレンラガングレンラガンという流れで敵に突っ込むリレーの演出もたまらん。
そして最後はカミナとシモンが初めて使った技キャノンボールアタックで〆という今まで見て来て良かったと思わせる気持ち良い演出。
ニアがこの世から消滅する兆しをシモンが察知する瞬間も切ねぇ。
カミナもキタンも大グレン団のメンバー数人も死亡し、せめてニアだけでもというところでニアも消滅。
ここはかなり賛否両論ありましたが、私はニアの消滅に納得いってる方です。
何故ならヒーローは童貞臭い方が良いからだ!!
シモンはニアとやってないですよ。
こんな童貞臭いアニメの主人公がこのままリア充になって終わるのはおかしい!!
しょせん男は一人!!
そう言うコトですよ。
どう言うコトだ?
そしてラストはシモンが出崎統の宝島の最終回のシルバー船長のような親父になって終わり。
ラストまで昭和臭ぇ!!
そんなワケで、第1話を初めて見た時の
「え!!?このロボットの主力武器ドリルだけ!!!?」
って言う感想がウソのように、最後は
「ドリルはやっぱり男のロマンだ!!!」
に変わりましたね。
昔からドリルって特撮やアニメで出て来る武器の中で最もバカな武器って呼ばれてたんですよ。
もう、入口からバカアニメだったんですよ。
それをDNAの二重螺旋に例えたり
「俺たちは一分前の俺たちよりも進化する!!一回転すれば、ほんの少しだが前に進む!!それがドリルなんだよ!!!」
とか凄く良いコト言ってるみたいにしたりでドリルさえあれば何でも出来そうな気にさせてくれます。
でもこの作品は別に
「ドリルって素晴らしい!!」
って話じゃなくて、この話は最初は地上を征服している何者かによって人間が地中に押し込められた世界が舞台で、
「何でこんなトコでこそこそ暮さないといけないんだ?」
と主人公達が地上へ飛び出し地上を取り戻し、そして次は地上を何者かに攻撃され、また
「何でオレらがお前らに全滅されないといけないんだ?」
と月へと飛び出し、その親玉が10次元と11次元の間にいるっていうんで隔絶宇宙まで飛び出しぶっ倒しに行くという感じで、抑圧された人間が
「なんでお前らの勝手で理不尽な言い分聞かないといけないんだ?」
って上へ上へと殴りこんで行くって話です。
なので何かしらの閉塞感を抱えて生活を送ってる人はロックを聴いてるような感覚で見ててスッキリするんです。
「この世界は幸せだな〜」
って感じてる人にはどうでもいい内容です。
まあそんなこんなでグレンラガンベストテン如何だったでしょうか?
ダウンロード禁止法の中、今こんなヤバい動画を紹介する意味があるのか?と問われれば、ないです。
なので危ないなと思ったらこの日記すぐ消します
私のドリルは小さいんです。
以上。