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どうも、小柳ルミ子です。
ウソです藤です。
今回は久々の特別企画です。
とんねるずのみなさんのおかげでしたという番組のワンコーナー＜細かすぎて伝わらないモノマネ＞というものがありますが、今回私が挑戦するのは＜細かすぎて伝わらない漫画家模写マネ＞というモノです。
漫画家模写マネとは、漫画家さんがキャラを描く時のクセを模写するという芸です。
漫画家には「手癖」というモノがあり、それが個性となって良い味になってくるものなのです。
まあ、前置きはこれくらいにして、早速やってみましょう。

【細かすぎて伝わらない漫画家模写マネ】
キャラクターのニュートラルな立ち姿を描く時、不自然な指になるキン肉マンのゆでたまご先生。

ゆでたまご先生はニュートラルな自然な立ち姿を描く時、何故か指の関節が一個なくなるんですよね。

あと手の形もなんか堅いんです。
これ昔から気になってました。

続きまして、足は異常に長く描くけど、指は極端に短く描くキャプテン翼の高橋陽一先生。

足は異常なほど長く描くんです。

でも指はギャグ漫画みたいに短いんです。

「サッカー漫画だから手は別にどうでもいいだろ？」
くらいずさんな手を描くのが高橋陽一先生の特徴です。
かのピカソは手を徹底的にデッサンしたというのも有名な話で、手を描くというのはかなり難しいんで、全ての漫画家さんの描く手には何かしらの特徴があります。
将来漫画家を目指す人はピカソと同じように徹底的に手を描く練習をしといた方がいいです。

続きまして、板垣恵介先生が度々描くアゴの辺りにある謎の筋肉。

これはネタとしてはベタな部類ですが、グラップラー刃牙の頃にはこんな筋肉なかったんですよね。
急にアゴに変な筋肉が付き始めました。

一目見ただけで誰が描いたかわかるクセです。
アゴにこんな筋肉描く人この人しかいませんから。
でも板垣恵介先生は人体や筋肉にかなり拘りを持ってそうなんで、
「こう言う筋肉が人間にはあるんだよ！！」
ってかなり語気を強めに言うかもしれません。
でも私はないと思います。

続きまして、全体的にどこの筋肉の影かわからないけど、「なんかセクシー」と思わせる荒木飛呂彦先生の独特な筋肉の描き方。

荒木先生と言えば「ジョジョ立ち」と呼ばれる奇妙なポーズなどの特徴がありますが、荒木先生は＜右脳の人＞というイメージです。
基本、直感やフィーリングで絵を描きます。

筋肉の構造や服のシワの影など、実際ではありえないような影を荒木先生はほとばしるフィーリングでぶち込んできます。
しかし、それは絵的にはセクシーになってるんですよね。
これがゆでたまご先生、高橋陽一先生、板垣恵介先生と同じように漫画家の持つ味や個性だと思います。

続きまして、「絵と画面構成に自信があるから書き文字なんてどうでもいいんだよ」と思わせる浦沢直樹先生の工夫のない書き文字と独特な「ン」の描き方。

YAWARAや２０世紀少年やMONSTERで大ヒットを飛ばした浦沢直樹先生ですが、この人は特に個性のない作家さんです。
今までの作家さんは絵の個性が強い方々でしたが、浦沢先生はホントに特に個性がないです。
あるとすれば書き文字の「ン」くらいです。

普通に絵が上手いんです。
たぶん漫画を描くスピードがかなり速いタイプの人だと思います。
速い上に上手い絵が描ける。
天性の漫画家です。
たぶん浦沢先生は大友克洋先生の絵にかなり影響を受けてるみたいなんで、地味な画風になっちゃったんでしょうね。
昔、何かのインタビューで浦沢先生が
「僕はメジャーを目指しながらずっとマイナーでいたい」
と言ってたんですが、今現在思い通りに事が運んでるように思えます。
YAWARAや２０世紀少年など、アニメ化も映画化もされたのに、どことなくマイナーな感じがします。
これは強烈な絵やキャラが出てこないのが理由だと思ってます。
で、模写マネの書き文字の話に戻りますが、浦沢先生は漫画のデッサン力だけじゃなく、コマの構成も上手いんです。
構成力がしっかりしてるからコマ割りもシンプルで、断ち切りいっぱいの大ゴマとか、見開き2ページに絵を入れるなどの手法をあまり使いません。
書き文字もシンプルで同じようなものばかりです。
これはもう
「絵と画面構成に自信があるから書き文字なんてどうでもいいんだよ」
って言ってるようなモンです。
「お前らサンピン漫画家は下手だから大ゴマ使ったり書き文字工夫したりしてんだろ？ストーリーってのはそんな小手先じゃなく（腕をパンパン叩いて）ここだよここ！！」
って言ってるようなもんです。
憎たらしいです。

続きまして、最後はドラゴンボールで少年期から青年期に入ったばっかりで、まだキャラが馴染んでない時の鳥山明先生が描きそうな悟空。

これはもう見ての通りです。

以上、細かすぎて伝わらない漫画家模写マネでした。