fujigelge2014-11-22

どうも、うしおそうじです。
ウソです、藤です。
昨日、私思いがけないドえらいピンチに遭いまして。
ちょっと聞いてもらえます?
私の愛犬ロミオさんは様々な病気にかかりまして、下半身がだいぶおぼつかない状態で、散歩してもヨチヨチ歩きというコトもあって散歩は人通りの少ない深夜1時頃にするんですよ。
で、金曜の夜、私ウトウトと寝てしまって起きたのが深夜3時頃。
犬の散歩に行こうと犬連れて外出たワケですよ。
ほしたら鍵持って行くの忘れてたコトに気づいて血の気引きまして。
私のマンション鍵がないと入口の扉は開かないし、駐輪場の入口も開かないんですよ。
もう完全に締め出し状態になりまして。
私、犬抱っこしたまま凍り付きました。
「凍り付きました」っていうのはたとえ話でもなんでもなく、普通に夜中寒いんですよ。
で、外出たのが深夜3時ですよ。
人がまっっったく通らない。
鍵がない私がマンションの中入るには住人が帰って来たところを
「僕も失礼しま〜す」
って横から入る方法しかないワケですよ。
それができない絶体絶命の状態。
寝ぼけて鍵を持たずに家を出た自分に腹が立ちました。
寒いんで犬を抱っこしながら暖を取り、このピンチをどうしたらいいかあれこれ考えてまして。
もちろんケータイも財布も持ってないワケで。
財布持ってたとして、漫画喫茶に行こうにも電車も動いてないワケで。
犬を漫画喫茶に入れるのも不可能なワケで。
北海道の寒さは身がちぎれるほど寒いワケで。(北の国からの純みたいに読んでください)
私ができるコトは朝早く起きた住民がこのマンションの入り口を通過するコトを祈るだけですよ。
それまで犬抱いてマンションの前で寝るしかないんですよ。
私の頭の中でフランダースの犬の最終回がよぎりました。
ネロとパトラッシュが寒い教会の中で死ぬあの場面が浮かびました。
「ロミちゃん・・・疲れたよ・・・僕はとても眠いんだ・・・」
で、天使が上からファ〜って感じですよ。







悲しい結末の図








それは切なすぎる。
住人が入口通る可能性があるのは電車の始発が動き始める5時あたりじゃないですか。
現在3時だから運が良くて早くて1時間後くらいですよ。
でも運が良かったらの話ですよ。
そんな不確定な状況待ってられん。
「神に祈ってなんになる!オレは・・・自分で道を切り拓く方を選ぶ!!」
そう決心して、マンションの塀を41歳という老いぼれた体を限界まで酷使し登りました。
マンションの中への侵入に成功したのです。
こんなコトをやってる40代はSASUKEの山田勝己くらいですよ。
マンションの塀がSASUKEの<そびえ立つ壁>に見えましたね。
そんで侵入したはいいが、そこは駐車場でして。
駐車場からエレベーターのエントランスに行く扉にも鍵かかってやんの。
で、階段から上がろうとしたら階段にも扉があって鍵かかってやんの。
私、乗り物を一切持ってなくて、駐車場からエントランスや階段を利用したコトなかったんですよね。
そんでどうやって自分の部屋に入ろうか侵入経路探してたところ、階段の横に太い排水パイプが備え付けられてるのに気付きまして。
「あ・・・あれをよじ登ると階段に飛び移れるかもしれん!」
と閃いたワケですよ。
リョウ・サカザキ風に言うと
「覇王翔吼拳を使わざるを得ない・・・!!」
ですよ。







それくらいの決意ですよ。
しかし、いくつものセキュリティがあるウチのマンション。
そうそう飛び移れる高さじゃないワケですよ。
ここに来てSASUKEのファイナル・ステージ<スパイダークライム>が待ってたとは。
深夜3時におっさんのスパイダークライムが始まりました。
排水パイプは直径およそ30センチ。
手を排水パイプに回し、両足を壁につけ、レッツ・クライミング
「行ける!!これは行けるかもしれん!!」
という確信が脳裏をよぎる。
そして少しづつ上へと登り、階段の手すりがすぐそこまで見えてきました。
「これは一発でクリアできる!!これが火事場の馬鹿力というものなのか!!」
距離にしておよそ2メートルちょいの高さですが、普段運動などしないおっさんにとっては命取りの高さですよ。
そして片手を階段の手すりに掛け、一気にそのまま階段まで乗り越えるコトに成功。
ファイナル・ステージ、スパイダー・クライム見事クリア!!そしてそのまま一気に自分の部屋の7階まで駆け上がり鍵をゲット!!
エレベーターで下まで降りて犬の救出にも成功!!
犬と一緒に部屋に帰った瞬間
「恥ずかしながら帰ってまいりました!!」
って横井庄一バリに言いましたよ。
マジで泣きそうになりました。
その後
「今・・・オレは自分の布団で寝ている!」
という奇跡を噛みしめながら寝ましたね。
これからは気をつけて家を出ようと思いました。
もうSASUKEなんかやりたくない。
以上。