オタクにもなれない(by中嶋美智代)

fujigelge2004-07-05

アステカイザーのDVD売ってるみたいだな。
う〜ん・・・。あんだけ「笑った」とか言っときながら、本人はいつも躊躇する。いつもそうだ。
<人に薦めて自分は買わない>
このスタンスは昔からとってるような気がする。良く考えると「何だそれ?」って感じだな。
アステカイザーも写真めっけて「あったあったこんなバカ特撮!」って言う懐かしさで書いたが、所詮昔の記憶。今見たら<すぐにお腹一杯>になるかもしれない・・・。
私が特撮やアニメオタクとして<ぬるい>のは、昔1回観たものはあまり観ない、っていう淡白さにあるのかもしれない。<愛>とか<収集>だとか<のめりこむ>というオタクに大事な要素が欠けているんだろうな。
私は特撮やアニメ通だと名乗る気はさらさらない。実際詳しくはあまり知らないからだ。
ただ<マイナーなモノ>を幼少時からいっぱい観ていたTVっ子だっただけなのだ。
私がオタクとして<ぬるい>と思ったのはこんなコトがあったからだと思う。
それは私が昔バイトしてたトキ、そこにTさんというアニメと漫画が好きな人がいた。
彼と私はあるとき2人で漫画話に花を咲かせていたら、
「藤くんバナナフィッシュがな・・・」
っていう話になった。私なら当然知っているだろうと言う感じでその漫画についていろいろ話してくれた。その当時私は<バナナフィッシュ>どころか<吉田秋生>すら知らなかったので、
「へー知らなかったです。そんなにいいんですか?この<よしだしゅうせい>って?」
Tさんは「え?冗談だろ?藤くん!」っていう<顔>をしながら
「藤くんとあろうものが・・・」
と、少し驚いた感じで言われた。
私はその漫画と作者をナチュラルに知らなかったのだ。因みにその漫画家は<よしだあきみ>と読む。
その人は私のコトを<かなりのアニメ・漫画・特撮通>だと思っていた。だがそう思うのもムリはない。
それは、Tさんと私とバイトの数人でカラオケに行ったトキの話。
女の子がナンバーを押し間違えて、<高速電人アルベガス>というアニメの歌が流れだした。
「わっなんやコレ?こんなん入れてないよ私。消すわ」
っていうのを2人で
「ちょっと待って!歌えるから!」
と言い、パーフェクトに<人の間違えて入れたマイナーなアニメソングをユニゾンで歌った>という、オタクにとってはとても気持ちのいいシチュエーションをクリアした2人でもあったからだ。
もちろん私はその歌は当時オンエアしていたのを毎週観てて覚えていただけなんだが、Tさんは<MDで持っていた>。
この辺が私がオタクとして<ぬるい>トコロなんだと思ったものだ。
アステカイザーのDVDを買うか否か?
ここがオタクかそうでないかの<別れ道>だ。
でもたぶん買わない。
だって。
スケバン刑事のDVD買うんだもん!!!!(コレに関してはオタクと言い切れる!)