狂った過日

fujigelge2004-07-06

昨日も書いたが、スケバン刑事・・・
もう毎週みたね。
1も2も3も。
当時どっちかと言うと<硬派>だった私を<アイドルオタク>という<軟派>な道にいざなったのが、この「スケバン刑事」だった。
しかし、ハマったのもムリはない。
東映特有の<硬派>な世界。
そして東映特撮好きをくすぐる世界。
その世界の中でカワイイ主人公がまた東映らしく<運命や宿命>に翻弄されるのだ。
もうハマらないワケがなかった。
この作品のおかげで、<ビデオの操作>も覚えるコトができたし。
スケバン刑事というのはもっと簡単に説明すると、<アイドルがヤクザ映画や任侠映画>をやっていた。みたいなもんだ。
たぶんそう言われるとピンとこないと思うけど、2代目麻宮サキ<襲名>とかもうキてるでしょ?。
他にもいろいろあるんだが、いくらなんでもそれはねぇだろっていうシーンがあった。
それはスケバン刑事2の南野陽子麻宮サキ)が、これから敵のアジトに一人で乗り込むと言うシーンだ。しかし、今まで闘ってきた仲間は、
「そんなコトは許せない!サキが行くなら私らも行く!」
「おまんら・・・死ぬかもしれんぞね・・・」
「サキと一緒ならそれでいい!」
みたいなやり取りがある。まあ、ここまでならよくあるシーンだ。
しかし!東映はそんな口だけの約束など許さない!
そこで彼女達のとった行動とは、
<おのおのに盃を用意し、水を入れ、それを飲み干してその盃を割る>のだ!!
コレは<水盃>と言って、<再び会えるかどうか分からない別れの決意>を表したシーンだ。ヤクザ・任侠映画好きにはたまらなくグッとくる良いシーンなのだ。
しかーし!これを観ているのは、そんな儀式など知らないティーンばかりのはずだ(自分もティーンだったが)。当時80年代。シラケ世代と言われる若者が多かったトキに、こんなアナクロなシーンをぶち込んだ東映にシビレタものだ。
東映の脚本家か演出家に言わすと、
「血の繋がっていない人間のタメに死ぬだって!?冗談じゃねぇ!!死出の道ずれにするんだ!それなりの儀式をお互い交わさねぇと<信頼関係>なんてできるワケがねぇ!!」
と言わんばかりだ。
とまあ、こんなアナクロシーンてんこ盛り。んでカワイイ娘が孤独な男の世界を演じてて、でも女の子だからその辺タドタドしく演じてる。
ヤバイね。(当時特撮・アニメ好きが読んでた<B−クラブ>のスケバン刑事の特集ページ読みながら)
DVD買お。
そう言や最近じゃ<キル・ビル>もハマったなぁ。普段パンフレットなんて買わないのに即買いしたもんな。
東映アナクロ演出リスペクトって感じでエレクトしたし。
中でも<GOGO夕張>良かったなぁ・・・・
制服着てチェーン付いた鉄球回すんだからなぁ。
・・・・はっ!!
もしかしたらタランティーノってスケバン刑事も観てたのか!!?


むりやりなオチ?