ブルースプリング・オブ・チェリーボーイ

fujigelge2004-07-29

昨日カロカロ行く予定だったんだけど、急に用事があって行けなくなってしまった。
難波まで出てたんだけどなあ。
で、難波かなり早くに出たんでそん時映画を観に行った。
何観たってーと<69(シックスティーンナイン)>だ。
スチーム・ボーイ>かどっちにしようか迷ったが、結局こっち観た。
<千日前国際会館>だっけ?そこで観に行ったんだけど、チケット買う場所2つあったんで、映画館のおっさんに
「<シックスティーンナイン>ここで買ったらいいんすかね?」
って訊いたら、おっさん
「うん、<シックスナイン>そこ」
って<ボケ>じゃなく<働いてる男の目>で言われた。
みなさんはご存知かもしれないがこの映画<ポルノ映画>じゃなくて、れっきとした<青春映画>だ。
この映画簡単にどんな映画かというと、<童貞の調子いいボンクラが何かを成し遂げる青春ファンタジー>を描いた映画だ。
うん。シンプル。
で、何で私この映画観に行ったのかと言うと<青春モノ>が好きだから。そんだけ。
昨日も書いたが、私<死んだ目>をして<青春時代>送っていたんで、<良い青春モノ>の匂いを嗅ぎつけると観たくなっちゃうの。反動で。
でも<青春モノ>と一口に言ってもいろいろバリエーションがあると思う。
<童貞のヒネクレ者が人生に悩む>という作品だったら<小説:キャッチャー・イン・ザ・ライ>とか<漫画:さくらの唄>だと思うし、
<童貞のボンクラが音楽に目覚める>だったら<小説・映画:青春デンデケデケデケ>だろうし、
<童貞の冴えない奴が人生に迷い何かを成し遂げようとする>だったら<小説・漫画:グミ・チョコレート・パイン>だと思うし、
<童貞の不良が喧嘩に明け暮れる>だったら<漫画・映画:ビーバップ・ハイスクール>だと思うし、青春も様々だ。(でも<ビーバップ>は<東映ヤクザ映画>を観てる感覚に近い)
しかし様々と言っても全てに共通する<キーワード>がある。
それは<童貞>というモノだ。
この<童貞>なくして<良い青春モノ>はないと思っている。
何故なら私は<童貞の恋は何よりも美しい>と勝手に思っているからだ。
先に挙げた作品の主人公はみな<ヒロインに恋>をする。でも、<どれも淡い>。で、コノ<淡さ>がいい。
さっきから童貞童貞と言ってるが、何も<ふざけてこんなコトを言っている>のではない。コレは大事な事だ。
例えば女の子とHをしたトキ、男はこんなコトを言う。
「俺は<男>になった!」
と。
男が<男>になる前の状態。つまり、<童貞>という間、男は<男の子>というモノなのだ。
で、その<男の子>が初めて<恋>という<エネルギー>で動くと<青春>が発生するんだと思っている。だから<童貞>は大事なのだ。
そしてその初めて手に入れた<新しいエネルギー>は当然使いこなせず、おもいっきり空回りをする。しかし、その<おもいっきり空回った歯車>にいろんな人達が集まり<全ての歯車がかみ合い、うまくいった>トキ、それはもう<青春ファンタジー(幻想)>って言っていいと思う。
<シックスティーンナイン>はこの<青春ファンタジー映画>だ。
たぶん現実だったら<一人で空回り>して<妄想>で終わるんだろうな。だからこういうの観たらグッとくる。
あと男はこう言う<ファンタジー>も好きなものなんだが、<浪漫>っていうのも存在する。私はこの<浪漫>も結構好きなんだけど。進んで観たいって思わないタイプだ。
なんか<本宮ひろ志>って感じのやつ?<寺沢武一>とか。
私はどっちかって言うと<男の浪漫派>ではなく<童貞ファンタジー派>の人間だ。(勝手に命名
何がどう違うって言われると困るが、一つ例を挙げてみるのでニュアンスを感じとって欲しい。
<男の浪漫>は<スチュワーデスとSEXする>である。
で、
<童貞ファンタジー>は<アイドルとSEXする>である。
解る?この感じ?わかんねぇよバカって感じ?
一見同じに見えるけどこの2つは別物なのだ。前者は向かうベクトルとしては、<前向きでカッコイイ>し頑張って金持ちになればなんとかなる感じがするが、後者の向かうベクトルは<バカで純粋>だ。
<ファンタジー>っつーか<妄想>の域だ。この辺が<童貞っぽさ>なのだ。伝わるかな?この微妙なイメージ。
じゃあもう一つ。
<男の浪漫的な作品>観終わった後って<シリアスな感動>なんだけど、
<童貞ファンタジー的な作品>観終わった後って<バカバカしいけどグッとくる>みたいな感覚。
宮崎駿監督の<ルパン三世カリオストロの城>ってあるじゃない?私大好きなんだけど。アレって<童貞ファンタジー>っぽくない?ルパンってどっちかって言うと<男の浪漫系>のアニメって感じなのに。
ちょっと今から<ルパン三世カリオストロの城>について、プロレスの技的に言うと<投げっぱなしジャーマン>みたいな<荒っぽい>解釈を一つ私なりにしてみようかと思う。<ゴーマニズム宣言>風に言うと
ゴーマンかましてよかですか?」
だ。
なんで<カリオストロ>は<童貞ファンタジー>っぽいのか?
それは・・・・・
ルパンの相手役が<峰不二子>ではなく<クラリス>だからだ!!!!!!(みんなの冷たい視線を一点に浴びながら)
うむ。異論は無かろう。(冷たい視線を撥ね退けた)
なんかこん時のルパン少年っぽいのな。<峰不二子>相手だとその少年っぽさがなくなるからね。
まあルパンの話は置いといて。ようするに<シックスティーンナイン>はグッときたってコトですわ。
この日記のタイトルに青春のコト<ブルースプリング>って書いたけど、ホントは<ユース>だっけ?なんか<ブルースプリング>の方が私的にはグッとくるんだけどなあ。
もう<ブルースプリング>にしようよ。青春のことをさ。
なんか<憂鬱な春>みたいでしっくりくると思うんだけどなあ。
以上。童貞の心を常に持っている
<永遠の童貞>藤でした。