リングにパイレーツ

fujigelge2004-08-17

13日のボスのコメント読んで久しぶりに<車田正美著:リングにかけろ>を読んだ。
久しぶりって言っても、20年近くぶりだ。
この作品私的には非常に懐かしく、思い出に残っている作品だ。それはこの作品は私にとって初めて読んだ<漫画>みたいなものだからだ。
この作品に出会ったのは12歳離れた<兄>の本棚。で、その本棚には<俺の空>とか<硬派銀次郎>といった<本宮ひろ志作品>とか、<がんばれ元気>とか<リングにかけろ>とかのボクシング漫画とかがあった。小説は<竜馬がゆく>とかもあった。
これだけで私の<兄>が<どういう人>だかお分かりだろう。
私は良くその本棚にある本を読んだ。もちろん12歳も離れてるから当時お子ちゃまの私には<仁義>だとか<友情>とか<硬派>なんてまったく理解はできなかったんだけど、ボクシングには結構ハマって、良く<がんばれ元気>でやってた<トレーニング>実際にやってたよ。そんで兄の部屋に一杯<トレーニング>関係の器具とかあって、
「・・・コレ一体何につかうんだ?」
みたいな道具が一杯あった。それ見よう見まねで使って鍛えてたな。
もちろん<リングにかけろ>で登場した<パワーリスト>もあったよ。因みにコノ<パワーリスト>って何かと言うと、重りのついたリストバンドみたいなやつ。それつけたまま普通に生活して、<イザ>というトキにそれ外すと今までの何倍のスピードのパンチが出せる、みたいなやつ。ドラゴンボールでもあったでしょ?その漫画の影響で<それ>着けて学校行ったりしてたしな。
で、しまいには私の兄、家の庭に<マキワリ>みたいなの作っちゃって兄はそれ相手に良く拳作ってた。私もマネして良くガシガシ殴ってたもんだ。幼心に<ストイックはカッコいい>みたいなコト信じてたし、試合もないのに<減量>したりな。イタイ子だ。
その関係で1番恥ずかしかったのが学校の体育の<縄跳び>の授業。
みんなおもちゃみたいな<ビニールの縄跳び>使ってるんだけど、私だけ<ボクサーが使う本気の縄跳び>なのよ。恥ずかしいから<ビニール>の縄跳び買ってくれって頼んでもウチの<おかん>が
「ちゃんとしたんあるから、そんでええやないの!」
って言って買ってくれなかったのよ。小学校の時ってそういうの敏感な年頃じゃない?みんなと同じじゃないと恥ずかしいみたいな。<ちゃんとしてる>って<ちゃんとしすぎ>だよバカ!みたいな。
みんな普通に縄跳びしてんのに1人だけホンちゃんの縄跳び使って兄に習った跳び方で<スタンスタン>やってるワケだからな。途中でこの跳び方<おかしい>っていうコトに気づいて、普通の跳び方にシフトしていく恥ずかしさったらなかったね。
そんな<熱い血>を注入された私だったけど、うまく<冷まして>くれた存在がいた。
それは14歳離れた<姉>だ。
私の姉ワリと冷めてるタイプだったから程よい感じで私も冷めていった。その冷めた理由も姉の持ってた漫画からだった。姉は漫画とかあまり読まないタイプだったんだけど、ギャグ漫画の名作<江口寿史著:すすめ!!パイレーツ>が全巻揃っていた。
もうコレにハマったハマった。
この漫画で<YMO>知ってファンになったしな。とにかく何度も読んだ。1つ歳とるたびにその中のギャグの意味が分かっていくのがまた新鮮でおもしろかったなあ。
もうかなりのカルチャーショック。ボクシングで言うところのカウンター。
で、<パイレーツ>の中に<リングにかけろ>のパロディーとかあって、かなり爆笑したのとか覚えてる。
「スコルピオン・クラーーーーッシュ!!!」
ギャラクティカ・マグナーーーーム!!!」
「なにがなんでもクラーーーーーシュ!!!」
とかもう爆笑。他にもいろんなパロディー入っててヤバイくらいにハマったなあ。
私の<藤寿男>っていうの漫画描くトキのペンネームなんだけど、<寿>って言う字はこの人の字から拝借したくらいだからな。
ギャグ漫画家ってカッコいいとか思ったのってコノ人が最初の人だ。私にとって。
よく学校で
「ふざけるな!!!」
って怒られたけど<こんなにふざけてて商売になる>ギャグ漫画家とかって凄くカッコいいなって思ったもんだ。
あー・・・ずっとふざけて暮らしていてーなあ。
追記:<リンかけ>で1番笑えるところは<16巻>だ。もうコレ超える爆笑ってないね。涙ながしたもん。(笑いすぎて)