fujigelge2004-09-04

(ナレーション)
光あるところに影がある・・・・。
まこと、栄光の影に数知れぬ<オタク>の姿があった。
<お金>を懸けて<文化>を作った影の男達・・・・。
だが人よ、名を問うなかれ。
闇に生まれ闇に消える・・・・・
それが<オタク>の運命(さだめ)なのだ。
「キモヲタ!!お前を斬る!!!」
♪パラララ〜〜パ〜ララパララパララパ〜ラ〜ラ〜〜〜パ〜ラ〜ラ〜ラ〜パ〜ララパララパララパ〜ララ〜〜〜・・・パラララ〜〜〜〜・・・・・♪

♪一人のオタクが二人のオタクに三人四人五人!十人!!!おうおうおうおうヤー!!
集合!イ〜ベン〜ト〜だ〜♪オタク〜♪
来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ!手〜ごわ〜い〜ぞ〜行けよ行けよ行けよ行けよ!負〜ける〜な〜よ〜
オタクーオタクーお〜い〜ら〜キモ〜ヲター名〜はオータークー♪
                      (アニメ<サスケ>のオープニング風)     

と言うワケで、<オタク>にも<真人間>にもなれない、<人間と悪魔の間デビルマン>的存在の私が今日、<長澤奈央DVD発売イベント>に行ってまいりました。
しかし、この<イベント>、私行く寸前まで行くかどうかとても迷ったのだ。
「もう、オレはこういうイベントから一度足を洗った人間だ・・・・・なにもこの歳になってまた<あの地>に行くコトもないんじゃないのか・・・?」
それは朝起きて私が思ったコトだった。
昨日は少し原稿もがんばったので、今日はこのまま夕方まで寝るか・・・。と、ふと目を閉じた瞬間。
<白浜の青い海>が見えた!
                      ガバッ!!!(布団から跳び起きる)
イカン!!!!・・・・・オレは・・・・・・オレは今まで少し<自分のコトを真人間>だと勘違いしていたんじゃないのか!!?
・・・・日和っている・・・・そうかもしれん・・・・・オレは今まで日和っていたのかもしれん!!今続々と発表されているアニメ作品を<ちゃんと見ているのは何タイトル>だ!!?ほとんど今のアニメ業界の動きを<チェック>しているだけにすぎんのじゃないのか!!?
実際のめり込んだ作品は何タイトルだ!!!?せいぜい<ガンスリンガー・ガール>くらいではないか!!!
しかも4話以降全然見てもいない!!そんなモノ、適度な<ゆるハマリ>じゃないか!!前の俺なら何がなんでもアグレッシブに見ようと努力したハズだ!!!
・・・・・な・・・・何が白浜だ・・・・何が花火だ・・・・そんなモノ・・・・・・俺の<ドス黒い炎>で焼き尽くしてやるうう!!!!!」
そう思い立ったやいなや、弾丸のように家を飛び出し、目的地<ジョウシン電気>に直行。そのトキの彼の目は<あの頃の基地外の目>に戻っていたと言う。(なんだそれ?)
そんな勢いで飛び出した私なんだが、肝心の<イベントの開催の場所>を<ジョウシン電気>以外覚えていなかったのだ。
そのコトに気づき、一瞬あせったのだが、
「こういう場所には<黒いピーターパン(キモヲタ)>の後を付ければ勝手に<ネバーランド(イベント開催地)>に着くコトが出来るはずだ。」
そう思い、<日本橋>に着き、めぼしい場所をウロウロしていると・・・・いた!!
あからさまに怪しい集団を見つけたのだ。その男達の後を付けるとやはり<長澤奈央イベント会場>に着いた。
よし!昔の勘は鈍っていなかった。(地理ぐらい頭に入れとけよ)
そして店に入った私は、<DVD>を一瞬ためらいながら購入。何故ためらったのかと言うと、開催前のイベント会場の下に集まっている男達を見た瞬間、
「・・・・・ア・・・・・アイドルのイベントって・・・・・・こ・・・・・こんなに<キモい奴>ばっかだったっけ・・・・・・・」
って言うぐらい<個性的>な男達が集まっていたからだ。
イカン・・・・こんなイベントに来たのは<中嶋美智代>以来実に10年ぶり・・・・完全に<場に飲まれて>いる・・・・そ・・・そうだ・・・・そういうオレだってコノ中の<キモヲタ>の1人じゃないか・・・・何を恐れるコトがある!!?<家なき子>の主人公<レミ>のお師さん<ビタリス>の言葉を思い出せ!・・・・・前へ・・・前へ進めじゃ!!!」
そう自分に言い聞かせ、人入れ<ギリギリ>のトコでイベント会場に入る。
握手会の整理券も渡され、少し緊張の面持ち。
しかし、整理券番号順にちゃんと並んだ男達を改めて見て、また若干たじろう。
だがもう後戻りなど出来ない。
なぜなら私は自分から<漫画:デビルマン>で言うところの<サバト(理性を嫌う悪魔と合体する為の、理性を無くす狂乱の宴の儀式)>にやって来たのだから。
そう、ここで昔の自分を取り戻すタメに悪魔と合体せずに帰れるものか。
そういう心境だった。
そして開場。
客の入りとしては120人くらいか?私の整理券が118だったからな。
そんで司会者の奈央ちゃんの事務所の人と思われる<山田>と言う人物が登場し、軽く場を和ませにかかる。そしてイベントの<常連>と思われる男達と
「こんどの仙台のイベントにもくるんですか?」
みたいなやりとりを始める。そして客が暖まったトコで(そんなに暖まってない)やっと今日の主役<奈央ちゃん>の登場である。
んが(鼻濁音)しかし。
その<司会者山田氏>が、ある<提案>をみんなに促す。それは、
「で、奈央ちゃんの登場なんですが、みなさん<ジーク奈央!!>って言ってくれます?あの<ガンダムジオン軍がやってるやつ>です!」
・・・・・・・・・・・え?・・・・・・・や・・・・・・やるの・・・・・・?・・・・・マジで・・・・・?
まさに<サバト>!!こっちの<理性>を完全に葬るつもりだ。
「・・・・・郷入らば郷に従えだ・・・・いや・・・・毒を喰らわば皿までだ!!!」
そして完全に<理性>を失った男達が一斉に立ち上がり、
ジーク奈央!!!!ジーク奈央!!!!ジーク奈央!!!!・・・・・」
そして私も
ジーク奈央!ジーク奈央!ジーク奈央!・・・・・」(エクスクラメーションマークに注目)
そのサバトなら完全に<悪魔と合体出来る状態>の中
「もっと大きな声で!!!」
と、<みんなの女神奈央嬢本人の声>が。その声によって一気にボルテージを上げる会場。
ジーク奈央!!!!!ジーク奈央!!!!ジーク奈央!!!!!」
少し<引く>私。
その中ようやく<長澤奈央>嬢の登場。また盛り上がる客。
そしていきなり奈央嬢が司会の山田氏と<漫才的>なコトを始める。そのあまりの<寒さ>に客<トーン・ダウン>。
しかし、奈央嬢の屈託の無い元気溢れる<コール>に客<レスポンス>。一気に盛り返す。
そんなこんなで<トーク・ショー>も<質問コーナー>も和やかなムードのまま終わりに差し掛かる。しかし私の隣にいた男がイチイチ
「あっあっあっあっ!!!」
って<不気味な笑い声>をあげたり、やたら奈央ちゃんに<ピース>を送ったりしておちつかねぇのなんの。また少したじろう。
で、みんな待ちに待った<握手会>。
最初は<常連>と思われる人達が奈央ちゃんとイロイロ話ながら握手をしていた。なんか奈央ちゃんも顔見知りのご様子。一人に<3〜4分>費やしながら握手をする。百数人に対しそのペースだから結構な時間だ。私が行ってた頃よりかなりサービスがいいな。
私は後ろの方でその会話を聞けなかったんだが、その内数人は
「だ・・・大丈夫?コノ人?」
と、<目の奥>で奈央ちゃんがそう言っているのが分かる<ヤバそうな人>もいた。
なんかそういうの見てると
「アイドルって<大変な商売>だな・・・・・」
って、改めて思った。もう<どんな人が来ても>奈央ちゃん<終始笑顔>。立派だわ。
そんなの見たから私、奈央ちゃんに負担にならぬよう<出来るだけ当たり障りのない言葉かけてサッサと終わらせよう>と思った。私も<キモヲタ>の1人だからな。
そしてだんだん私の番が迫って来た。
しかし。私は只でこの場を終わらせる男ではない。私には<La Plus Belle Pour Aller Danser:アイドルを探せ>と言う<スタンド能力>があるからだ。
以前もココで書いたコトがあるが、まだ<この能力の真の姿>を説明していなかったので、ココで少し私の<アイドルを探せ>というスタンドについて説明してみよう。
この能力、一体どんな能力かと言うと、
<街で出会ったとんでもなくカワイイ娘に私のスタンドを叩きこみ、その娘の<像(ビジョン)>を丸々頂く>と言うモノだ。
その頂いた<像(ビジョン)>は<ディスク>として整理され、いつでも取り出し、鑑賞、それを<見ながらデッサン>も出来、そしてその娘と一緒に<デート>も出来るという能力なのである。(人はそれを妄想と呼ぶ)
そう。この<握手会>。私がこの能力を使わないワケがない。
そうとは知らず、奈央ちゃんは両手を広げ私を迎え入れる。
「ふふふ・・・・・<射程距離>に入った!!<直>はもっとスゴイぜええええええ!!!!」
奈央嬢の手を握る。
「よおおおおし!!!行けええええい!!!<La Plus Belle Pour Aller Danser:アイドルを探せ>−−−−−−!!!!!」
                   ドキュ−ーーーーーン!!!(スタンド発動)
「オレから逃げられるなんて無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄あああああ!!!!」
                   ドドドドドドドドド!!!(奈央嬢に向けスタンドの突きのラッシュ)          
                   グリュ・・・・グリュ・・・(じわじわ奈央嬢本体からビジョンが出てくる)
「無駄ああああ!!!!」
                   ガコーーーーン!!!(<アイドルを探せ>が奈央嬢のビジョンの首を摑み高々と掲げる)
「そして<現実>は動きだす・・・・」
                   ドーーーーーン!!!(妄想が晴れる)
「最初は幻覚だと思った・・・・<彫刻家>が石を見ただけでそこに<作品>が見えるアレだと・・・彫刻家はただ<それ>を取り出しているだけだと言うアレだと・・・」(もういいっつーの)
そしてリアル奈央ちゃんに会うイベント終了。私のくすぶっていた<ドス黒い炎>も少しづつ<萌え上がり>だした。
で、会場を後にする人みんなリュックに<そのイベントのポスター>突き刺して帰っていくんだけど、みんな<忍者>みたいだったよ。
闇に生まれ闇に消えていく<運命(さだめ)>のように。
私はサゲカバンに突き刺してたから<侍>みたいだったな。<雪駄>とか履いて行ったし。
しかし嫌な<侍と忍者>だな。
よおし!今日は奈央ちゃんの<ビジョン>を心ゆくまま鑑賞するぞお!!
「<La Plus Belle Pour Aller Danser:アイドルを探せ>!!!奈央ちゃんのディスクーーーー!!!」
                    ドキューーーーーン!!!