低い確率は0じゃない

fujigelge2004-09-18

今日ちょっとおもしろい下ネタ考えたけど<下品すぎる>のでココで書くのは却下。
だから漫画の話とか書いてみる。
最近漫画喫茶とかで「どろろ」を改めて読み直しておもしろかったなあ。アイディアが凄くおもしろかった。まあ手塚作品だからいつでも読めると思うんで1度読んでみては?
で、今からちょっと私が1番ハマってる漫画<ワンナウツ>って言う漫画の話でもしてみようかなあなんて思っちゃったりなんかして。(広川太一郎
この作品話で聞いておもしろいなあって思って読み始めたんだけど、読んだらスンゲェーおもしろいんでやんの。
どういう漫画かって言うとワンナウツって言うぐらいだから<野球漫画>なのよ。私野球ってあんま興味ないんだけど、野球漫画は別。むしろ好きなジャンル。<アストロ球団>とか<キャプテン>とか<逆境ナイン>とか<ドカベン>とかかなり好な方だし。(キャプテンはアニメしか知らないけど)
そんで<野球漫画>って言うと切っても切れないモノって言うのがある。それは<魔球>、それと<超人的な運動能力を持ったキャラクター>。要は少年漫画の<串刺し式の理論>って言うどうしようもない呪縛がある。
つまり<凄い奴>と対戦してそれに勝つと<もっと凄い奴>が現れて、そいつに勝つと<もっともっと凄い奴>が出てきて、だんだん<常識を超える奴>っていうのが出てくる<凄い奴のインフレを起こす>って言うアレ。
でもこの<ワンナウツ>って言う作品は、なんとかそれを避けようとがんばってておもしろい。
実際この漫画の主人公は<120キロ前後のストレート>しか投げられないって言う設定だし。でもそれでもバッターは打てない。それは主人公であるピッチャー<渡久地(とくち)>の徹底した<心理戦>によって、バッターはその<裏をかいた正確な制球>に手が出せないのだ。
こっから先はこの漫画のあらすじを書いた方が手っ取り早いんで、ちょっとあらすじを書いてみたいと思う。

パリーグで最も弱いチームと呼ばれる<リカオンズ>という球団の人間が沖縄で、ある<賭け野球>の場に出くわす。その賭け野球の名は<ワンナウツ>と呼ばれるモノだった。
この<ワンナウツ>はどんなルールかと言うと、ピッチャーはバッターに<三振>或いは<内野ゴロ>を打たせるとピッチャーの勝ちで、逆に<ホームラン>或いは<簡単な外野フライ>を打つとバッターの勝ちと言う簡単なモノ。そしてギャラリーは<バッター>が勝つのか<ピッチャー>が勝つのかを予想してどちらかに賭けると言うモノだった。
その<ワンナウツ>ルールで500戦無敗のピッチャーがいた。それが主人公<渡久地東亜(とくちとうあ)>だった。それを見たリカオンズの選手の1人がそのワンナウツという野球を舐めた行為に腹を立て挑戦するも惨敗。とうとうリカオンズ最強のスラッガー<児島>を出すハメになる。
この<児島>は最強のスラッガーと呼ばれるものの1度もリーグ優勝を経験したコトの無い<悲劇のバッター>である。現在も<最弱リカオンズ>に在籍するも、自他ともに認めるスラッガーであるコトは間違いはない。
しかしその<驕り(おごり)>を渡久地に見破られ、心理戦により<120キロ程度のストレートのみ>で児島を翻弄する。しかし、児島の野球に対する真摯な姿勢に渡久地は敗北を喫する。そして児島はその報酬として<渡久地のリカオンズ入団>を要求し、渡久地はリカオンズに入団するコトになる。
しかし、この<リカオンズのオーナー>は球団の優勝などどうでもいいと考える、半端ではない金の亡者。渡久地はそのオーナーに対し、<ワンナウツ契約>を要求する。この<ワンナウツ契約>とは、
<渡久地がワンナウツを1つ獲れば500万をオーナが支払い、逆に1点を獲られれば5000万を渡久地がオーナーに支払う>
という渡久地には不利とも思われるギャンブルのようなモノだった。オーナーは彼の、<自分の首を絞めるであろう>この契約に喜んでOKサインを出すが、彼は<天才的な勝負師の知恵>でそれを乗り切るどころか、有利に進めていく。
渡久地は<一癖も二癖もある敵チームと、金の亡者のオーナー>に勝ことが出来るのか?

っていう内容。最近読んでるからちょっと長くなったな。
で、このあらすじ見て分かるようにこの作品の見せ場は<チームの対戦とオーナーとのワンナイツ契約の勝負>にある。ここが今までの野球漫画と違うところだ。
オーナーは手を変え品を変えチーム優勝のコトより渡久地潰しのコトばかりに考を巡らせ<ワンナウツ契約>に次々新たな項目を増やしていく。それによってチームが勝利しそうな場面でも横槍を入れるオーナー。何故ならオーナーにとってはこの球団は優勝しようがしまいが今シ−ズンで売却しようとしている<どうでもいいチーム>だからだ。
要は、映画<スティング>と漫画の<カイジ>と<ジョジョ>の敵を欺くという快感を野球漫画というフィールドに持ち込んだ作品。だから決してココに<熱血>とか<特訓>とか言うものは無い。<勝つコトに無頓着な頭の悪い奴が負ける>っていう感じで話が進んでいく。
出てくる敵チームのキャラもおもしろくて<1・3塁の魔術師と呼ばれる智将と塁間最速の男のいるチーム>とか、<ホームでは必ず勝つというイカサマ野球をするチーム>とか。
一見攻略不可能と思われるこのチームに、あくまで<勝負師の知恵と洞察力>で勝負する渡久地の活躍は見てておもしろい。
今12巻まで出てるけど、続きが凄くに気になるなあ。その巻で、<164キロ投げるピッチャー>とか<150キロのフォーク投げるピッチャー>とか出てくるけど、まだ常識の範囲か?
これ以上とんでもない人が出ないコトを祈る。