バトル野郎

fujigelge2005-02-22

ピカー。ピカピカピカピカーピカピカピカピカピカピカピカー。ピカピカー・・・・。(訳:「あ。どうもピカチュウです。最近小生腰痛の方が酷くて、医者から運動を控えるようにと言われております。でもサトシがいちいち呼び出すんで、そう言うワケにもいかず困っている次第であります。もう小生も歳なんでしょうかねぇ・・・・。」)
うそです。藤です。



今日は<プライド>を見ました。
しかしダイジェストで<ヴァンダレイ・シウバ>のバトルっぷりを一気に見たら、改めて<猛獣>って感じがしたなぁ。
何なんだ?
あのアグレッシブっぷりは?
攻撃が最大の防御を体現してるみたいだ。
中々折れないね。精神が。
思うに、ああ言う奴等ってリングに上がると、理性ってのがぶっ飛ぶんだろうな。
闘いには最も不要なモンだと思うし。
いやー。興奮するね。
ほんで<ミルコ・クロコップVSマーク・コールマン>も中々おもしろかった。
闘う前に各々の背負った人生背景みたいなのをVTRで流してたんだが、それ見ただけでほんのり涙目。
ピカチュウじゃないけど、私も歳なのかねぇ?(注:ピカチュウは歳でもないし、腰痛持ちでもないし、自分のコトを小生とか言いません)
なんかミルコの一方的な試合運びで終わったな。
マーク・コールマンのタックルを完全に防いだ形。
私コノ試合見て思ったんだが、<北斗の拳>の<フドウVSラオウ>の対決に見えた。
また北斗の拳の話ですまぬ。
因みに、<フドウVSラオウ>の説明をすると、




ラオウは弟<ケンシロウ>に北斗神拳究極奥義<無想転生>によって敗れる。
今までラオウは<恐怖>と言うモノを感じたコトなどなかったのだが、ケンシロウによってそれを覚える。
ラオウは初めてに近いその恐怖に震えるのだが、ふと、こんな恐怖を何処かで感じたコトがあったと思い出す。
それは、ラオウが幼い頃、北斗神拳を学んでいた道場でのコトだった。
突然身の丈3メートル近い大男が食料が欲しいと、道場に喧嘩を吹っ掛けてきた。
その大男の名は<フドウ>と言った。
門下生は皆圧倒的な力で、そのフドウにねじ伏せられ、殺され、手も足も出ない。
フドウはその道場の先生、つまり北斗神拳の伝承者<リュウケン>に金と食料を渡せと詰め寄る。
リュウケンはその大男に言った。
「おぬしものの命をなんと心得る?」
フドウは不敵な笑みで答えた。
「命・・・考えたこともないわ!!母も知らぬ!父も知らぬ!ゆえに命も知らぬ!!」
そう言うとフドウは金と食料を持って去って行った。
その時幼いラオウは、リュウケンの横で何もできず、ブルブルと震えるだけだった。
その事を思い出したラオウは、その恐怖に打ち勝つ為に、再び悪鬼フドウと闘い、己の恐怖を克服しようと思ったのだった。



とまあ、こんな話。
どこが似てるのかと言うと、ミルコは強いんだが、プライドのタイトルマッチでは勝ったコトがないと言う、所謂<無冠の帝王>だ。
そんな彼が4月に<エメリヤーエンコ・ヒョードル>と言うロシアの強敵と闘う。タイトルマッチだ。
で、今日ミルコが闘った相手は、プライドのタイトルマッチを制したコトのある<マーク・コールマン>なのだ。
言ってみれば強敵ヒョードルを控えた前哨戦か?
前哨戦と言っても相手はコールマン。歳を取ったと言っても中々の相手だ。
こいつに勝てなければ、とてもじゃないが今乗りに乗っているヒョードルには勝てないだろう。(たぶん)
つまり、ミルコにとってコノ試合は<次の試合に恐怖を残さない>為の試合なのだと思う。
その<イケニエ>としてコールマンはいい相手だったんじゃなかろうか?
そして、ミルコは<タックルと寝技>の得意なコールマンに一切<タックルを決めさせず>に勝利した。
これは大晦日のタイトルマッチで、<タックルと寝技>の得意な<アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ>に一切タックルを決めさせずに勝った<ヒョードル>と同じような試合展開。
たぶんミルコにとっては、これで<ヒョードルと同じ土俵に立った>と言う気持かもしれない。
ラオウケンシロウの恐怖に立ち向かうべく、そのイケニエとして<悪鬼フドウ>を倒す気持ちになんか似てるなあ、なんて思った。
たぶん今度のタイトルマッチ、ベスト・バウトの予感。
以上。