fujigelge2005-05-27

アオォォォォン・・・ワンワン・・・

とある路地裏にある、いつも80〜90年代のアイドルの歌が流れる負け犬のホーム・グラウンド<小料理屋:幻魔大戦>にて。



BGM:(シュガーベイビーラブ/ウインク)

オレ:「ういいぃぃ・・・・」
女将:「・・・・・・・・・・」
オレ:「ういいいいいいいぃぃぃ・・・・・」
女将:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
オレ:「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY−−−−−−−−ッ・・・・・・・・」(ウリーーーーー・・・)
女将:「もう!うるさいわねぇ・・・・。分かってるけど無視してるって気づきなさいよ・・・・・」
オレ:「・・・・・いつになく冷たいじゃねぇか・・・・女将・・・・」
女将:「冷たくもなるわよ。毎回不治さんの愚痴聞くのももう飽きたし。」
オレ:「愚痴だとお?オレがいつ愚痴ったんだよ!!何時何分何曜日の話だ!!!おお!!?」
女将:「ああ!!もう鬱陶しい小二病患者ねぇ!!じゃあとりあえず言っとくわよ・・・・・もう!不治さん!!もうスグ終電よ?帰らなくていいの?さっきから店のカウンターで胸キュン刑事読むのやめてよ!!!ウチは漫画喫茶じゃないんですからね!!!」
オレ:「ほう。小料理屋で胸キュン刑事読んじゃいけないって法律でもあんのかよ?そらあどんな法律だ?オレは死刑になるってのか?冗談はよし子ちゃんだっつーの!!!」
女将:「・・・・・・小二病通り越して中二病になったわ・・・・って言うかなんで最後柳葉敏郎なのよ・・・・なんかムカツクわね・・・・ところでまたなんかあったの?聴いてあげるからさっさと話なさいよ!!もうお店閉めるから!!!」
オレ:「どうしたんだよカリカリしやがって。生理か?お前タンポン派か?ナプキン派か?どっちなんだよ?ガハハハハ!!!!」
女将:「・・・・・・・・・・・・・・」(店じまいの準備を始める)
オレ:「・・・・・・ゴメン・・・・・・」
女将:「謝るくらいなら最初から言うなよバカが。で?何があったって言う
のよ?」
オレ:「ああ・・・・(胸キュン刑事を一旦置く)今日ヤンマガの担当から電話があってよお・・・」
女将:「しかし良く不治さんみたいなしょーもな・・・いや、パッとしな・・・・いや、なんて言うか言葉が見つからないけど、三流漫画家の面倒みてくれるトコなのねぇ・・・・私でもちょっと鬱陶し・・・いや、死んで欲しいと思ってるくらいなのに」
オレ:「女将・・・・・何から何まで全然オブラートに包んでないぞ・・・まあいい、とにかく電話があってよ、この前送ったネームの感想を話してくれたんだ」
女将:「へえ。で?手ごたえはあったの?もしかして掲載の段階までいったの!?」
オレ:「いや・・・・・・・ファックスが送れてないページが数枚あって全然どんな話か分からなかったと言われた・・・・・・・」
女将:「・・・・・致命的なミスねぇ・・・・・少女漫画の主人公ならカワイイで済むけど、30代の良い大人のミスはただのバカよ・・・?最悪ねぇ・・・」
オレ:「・・・・ああ・・・・最悪だよ・・・・・・でも一応その送ったネームは自分自身つまらないと判断したから、後日感想はいらないってファックス送ったから別にそれはどっちでもいいんだがな」
女将:「ああ、そうなの。・・・・ん?それはどっちでもいいってどう言うコトなの?なんか他になんかあったの?」
オレ:「ああ、まだちょっと分からんが仕事が舞い込んできそうなんだよ」
女将:「ホントなの!!?良かったじゃない!!じゃあもうニートとはおサラバってコトなのね!!?良かったわねぇ!!ニート卒業できて!!」
オレ:「・・・・ニートニート言うなよ・・・・・もっとオブラート包んで言えないのかよお前は・・・・・でもまだ舞い込んできそうって段階だからまだまだ安心はできねぇけどな」
女将:「それはどう言うコトなの?」
オレ:「なんか去年の今頃に仕事の依頼がウチの担当からあって、それはこっちとしては、もう頓挫したと思ってたんだが、その仕事の候補に選ばれたらしいんだ」
女将:「そんな話聞いた事あったわねぇ。で、どんな仕事だったっけ?」
オレ:「そんトキの話じゃ、特撮関係の漫画の依頼だったんだが、どうも内容が変更になったって言ってたな」
女将:「変更ってどう変更したの?」
オレ:「なんでもどっかの企業の取材して、その企業のコトをおもしろおかしく漫画にすると言う内容らしい」
女将:「・・・・・なんか特撮からエライ離れた内容ねぇ・・・・それじゃあまるで宮尾すすむの社長の豪邸みたいな企画じゃない・・・・・」
オレ:「いや・・・・まったく・・・・」
女将:「さっき候補って言ってたけど、それはまだ本決まりってコトじゃないって言うコトなの?」
オレ:「ああ、他に数人漫画家候補がいて、その中から良さそうな人材が選ばれるってワケだ」
女将:「じゃあまだ良く分からない感じなのね?で、その選ばれる基準ってなんなのかしらねぇ?」
オレ:「そこなんだよ。話によると絵がその企画に合う絵かどうかってコトらしいんだが・・・・・・」(少しうつむく)
女将:「?どうしたのよ?浮かない顔して?」
オレ:「昔のオレの原稿じゃ下手すぎて他の編集にアピール出来ないからとりあえず最近描いてたおしゃれん坊の1番油にノったページをコピーして送ってくれと言われた・・・・・・」
女将:「・・・・・・なんか切ない助け舟を出されたのねぇ・・・・・コレが良い話なのか悲しい話なのかどうか判断つかないわ・・・・・でも7・3の割合で悲しいわ・・・・・」(涙がキラリ☆
オレ:「しかもオレのネームが色気出しすぎて最近パワーダウンしたと言う自分自身1番感じている痛いトコも突かれた・・・・」
女将:「不治さんの最近の口癖って売れたいだもんね・・・」
オレ:「売れたいさ!!!ああ売れたいさ!!!アタイももうそろそろ売れたいさ!!!人造芸人オワライダーなんて描いてたら一生売れないってのは最近分かりかけてきたコトさ!!!!!アタイだって・・・・・アタイだってもういい歳した三十路越えた女よ!!!!!?売れるタメに色気もつけたくなるってモンじゃない!!!!!バカッ!!!!!!」(泣きながら手元にある胸キュン刑事3巻を放り投げる)
女将:「・・・・・・・って言うかそんなの描いてちゃ売れないって最近分かったんだ・・・・トコトン世間からずれてる人ねぇ・・・・・・でもまだまだチャンスはあるわよ!!今回のお仕事決まればいいのにね!!私はずっと応援してるわよ!!!」
オレ:「・・・・・お・・・・・女将・・・・・嬉しいコト言ってくれるじゃねぇか・・・・・・なんか一瞬オレはお前にハートを奪われそうになったよ」
女将:「・・・・ふ・・・・不治さん・・・・・・」(顔を赤らめる)
オレ:「この恋泥棒め!!」
女将:「やめてよ恥ずかしい・・・・」(更に顔を赤らめる)
オレ:「見てみろよ!!お前がオレのハートを盗むからオレの乳首が立ったじゃねぇか!!!」
女将:「・・・・・・・胸キュン刑事読んだから*1か・・・・・」
オレ:「ほら!!こんなに乳首立ってるぞ!!!」(女将に乳首を見せる)
女将:「そんなコトばっか言ってたら、またリンク元こんなに乳首+立ってるで誰か飛んでくるわよ・・・・・・・」
オレ:「・・・・・・・・・・・・」
女将:「・・・・・・・・・・・・」
オレ:「・・・・・・来年が怖いな・・・・・・・」
♪夢かもし〜〜れ〜ない〜けどーーーー♪(BGM:伊藤智恵理/夢かもしれないけど)

*1:解説しよう!胸キュン刑事は犯罪者に近づくと乳首が立っちゃうと言う特異体質の女刑事が活躍する漫画なのだ!!