fujigelge2007-03-07


ベッドで寝ている女の子:「おばあちゃん。今日はどんなお話してくれるの?」

ユリ椅子で編み物をしているおばあちゃん:「そうだねぇ・・・じゃあ今日は京本政樹の暗黒面の話をしようかねぇ?」

ベッドで寝ている女の子:「わあ!!聞かせて聞かせて!!」



竹熊健太郎氏のブログたけくまメモでの、コレクターの業について書かれた記事の最終章を読み終えて、私は1人の人間の都市伝説を思い出した。

その都市伝説とは、

仮面ライダー地獄大使役を演じていた潮健児さんが死んだトキ、特撮マニアの京本政樹が焼香もそこそこに済ませ、潮健児さんが所有していた地獄大使のマスクを半ば強引に持って帰った。

というモノだ。
今日は少し、この京本政樹と、ついつい鵜呑みにしてしまいそうになるこの巧妙な都市伝説について書こうと思う。
世間一般の京本政樹像は時代劇の人かもしれないが、特撮ファンの間では京本政樹はディープな特撮マニアの印象の方が強い。
実際ウルトラマン仮面ライダーのフィギュアには、京本政樹が造形監修した京本コレクションシリーズというモノすら存在している。
京本政樹は俳優業の他に、フィギュアの造形監修もやっているのである。
造詣が深いなどではなく、造形監修もやっているのだ。
もはやこれは趣味というより、かなりディープに足を突っ込んでいる部類に入る。
これだけでもなんか本当っぽい。
しかし、ウィキぺディアでの京本の趣味の項目を読むと、

元々特撮番組に強い思い出があったわけではなく、時代劇で黒部進氏(ウルトラマン・ハヤタ 役)や森次晃嗣氏(ウルトラセブン・モロボシダン 役)と何度も共演しているうちにそれとなく当時の話を聞いたりし、そのうちにドラマの撮影技術的な面に興味を持ったのだという。よく「ヒーローグッズコレクター」として紹介されることがあるが、実際は撮影技術や造形等の製作方面に興味があり、グッズ収集家ではない。

と書かれている。
しかし、特撮に強い思い出のない人間が、スズキT200を改造してレプリカのサイクロン号を作ったりするだろうか?
もうここまで来ると世間一般では正気ではない沙汰に入ると思う。
いや、確かに彼はグッズ収集家ではない。
グッズ収集なんてのは京本にしてみれば子供の趣味の範疇なのだろう。
彼が追い求めるのはあくまで本物なのだ。
「乗れないサイクロン号などサイクロン号ではない!」
といわんばかりだ。
昔テレビで彼の秘蔵コレクションを見たコトがあったが、その倉庫はまるで円谷の撮影所かと思わせる本物ぶりだったのを憶えている。
あと、彼が特撮ヒーロー作品にちょくちょく出演しているというのもハズせない。(何がハズせないのかは各々で想像して下さい)
噂によれば、出演というよりは、出してくれという京本サイドからの強い要請があったから仕方なく出演させているという話しもある。
これを特オタの間では京本枠と呼ばれている。
この京本枠は仮面ライダーブラックから始まったモノで、その後彼はウルトラマンティガやダイナ、それに仮面ライダーアギトスペシャルでもゲストとして登場している。
新しくは雨宮慶太の特撮作品牙狼(GARO)にも出演しており、あまつさえエンディングテーマ『牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜』『僕はまだ恋をしてはいけない』の2曲を作詞、作曲、歌、の3つで劇中で発表している。
つまり、ちょくちょく現場に顔を出すコトによって、いろんなチャンスがあるのだ。(なんのチャンスかは各々で想像して下さい)

そんな彼の一面を知っていると、先程の都市伝説が
「あー京本ならやりそうだ」
と、真実味を帯びて来るのである。
もし、この都市伝説が真っ赤なウソだとしたら、
「あー京本ならやりそうだ」
と思ってしまうこの都市伝説の巧妙さに脱帽だ。
ビバ!!
京本政樹!!