笑いと漫画と特撮と呪われし姫君

fujigelge2007-06-04

いつもの調子でいくと今日はスーパー厨房タイムを書くはずなんですが、今日はちょっとお休みします。
っていうかお休みして誰が困るというのだ。





そして最初に言っておきたいコトがある(さだまさしっぽく)
ここからおもしろくない話が延々続きます。





プロローグ

剣道三倍段

この言葉は空手バカ一代という漫画に登場する言葉です。
どういう意味かと言うと、

無手の拳法家が剣道などの武器を持った武道家と闘うには、その三倍の段位があって初めて対等に戦えるのだ。

という意味です。
そしてオタクにもこんな言葉があります。

特撮三倍段

これはどういう意味かというと、

アニメやゲームなどが好きなオタクが特撮オタクと話すコトがあれば、他のオタクはその三倍の段位があって初めて対等になれるのだ。

という意味です。
特撮という世界はそれほどディープな世界であり、ディープな人達で存在する世界です。
何度も言うように、私は特撮が好きですが、そんなに段位のないショボい特撮オタクです。
なので、アニメ5級ぐらいの人にも余裕で負けます。
っていうか別に勝ちたくもないです。
しかし、この特撮というディープな世界の話は大好きです。
私は良い大人が話す特撮の話が三度の飯より好きです。










で、今日は何を書くのかと言いますと、私が影響を受けた笑いと漫画と特撮の話です。
何でこんなコト書こうかと思ったかと言うと、土曜に公開された松本人志(これからずっと人物の名は敬称略になります)が監督した大日本人の内容が特撮ヒーローモノだと聞いたからです。
私はこの映画をまだ観てないし、これからも観に行くかどうかわかりませんが、ただ、松本人志がヒーローモノを撮ったコトに興味をそそられました。
彼がその映画のプロモーションで行ったインタビューで、
「何故ヒーローモノなんですか?」
の質問に、
「幼児性でしょうね」
と答えました。
そのインタビューの質問をスラっと幼児性という言葉で彼は答えましたが、じゃあ私はどうして特撮ヒーローが好きになったんだろうか?と風呂に入ってつい考えてしまったのです。
で、よくよく考えてみたら、私が好きな人達はみんな特撮が好きだと言う共通点に気付きました。
好きどころか影響をバンバン受けたと言っても過言ではないです。
私が物心付いた頃に最も影響されたのは、松本人志あさりよしとおゆうきまさみ唐沢なをき島本和彦の5人です。
お笑い芸人では松本人志しかいませんが、私が見た中では唯一特撮ヒーローをちゃんと見てた芸人だったというのが好きな理由です。
彼のヒーローネタで最初に見たのはローリングサンダーマンでした。
ヒーローというモノを斜めから見た視点で描いたコントで当時1番笑ったのがローリングサンダーマンでした。
それから彼に初めて親近感を覚えたのは、テレビ探偵団という番組でした。
この番組はゲストの思い出に残ったテレビ番組をみんなで見て思い出話しをするという番組なんですが、そこで松本人志が選んだテレビ番組は特撮ヒーロー超人バロム1と、石ノ森章太郎原作のアニメ佐武と市捕物控でした。
佐武と市捕物控を選んだセンスにも興奮したんですが、ここではその話は省きます。
この番組で彼は超人バロム1の歌詞の滑稽さを語り、第28話の魔人クビゲルゲが窓からのぞく!!というサブタイに
「クビゲルゲは窓から覗いてるだけですからね」
と突っ込んだり、バロム1の主人公である猛と健太郎の滑稽なやり取りについて語っていました。
私も超人バロム1は自分のハンドルネームにゲルゲを付けるほど大好きで、この話を聞いてより親近感を覚え、その後ごっつええ感じの兄貴というコントでもバロム1の歌詞ネタを出し、私はまた爆笑しました。
あと、彼が出演した全員出席笑うんだってばというバラエティ番組で特撮ヒーロー突撃!ヒューマンのパロディをやっていたのにも興奮しました。
昔の特撮ヒーローはそれぐらいマヌケで笑えたのです。
そんな彼がその後に発表した、ゴレンジャイ、ラブラブファイヤー、オジンガーZ、犬マン、ミラクルエース、ザ・バイオハンター、エキセントリック少年ボウイ等々、どれも大好きでした。
それとは別に、ビートたけしタケちゃんマンなどがありましたが、あれは私から言えばちょっと違うのです*1
笑いとヒーローには密接な関わりがあるというのをちゃんと表現していたのは当時松本人志だけでした。

あと、時代が前後しますが、小学校5〜6年にはあさりよしとおにもハマりました。
私の自慢の1つに彼の代表作である宇宙家族カールビンソンの1巻から数巻を初版で持っているというのと、ドラゴンボールの1巻から数巻の初版を持っているというのがあります。
でも宇宙家族カールビンソン1巻の初版は母親に捨てられました。
本当に泣きそうになりました。
ドラゴンボール1巻の初版も捨てられました。
死んでしまえと思いました。
で、その宇宙家族カールビンソンの話しなんですが、この作品特撮ネタが非常に多かったのです。
しかし、その頃の私はその特撮ネタを1つも理解せずに読んでいました。
でも、それなのにおもしろかったのです。
この頃はあさりよしとおの絵やギャグセンスのみに目が行っていたんですが、年を重ねるごとにここで出てくる特撮ネタが気になり始め、今は休刊になった宇宙船という特撮雑誌を読んだり、B-CLUBという特撮&アニメ雑誌やらその他いろいろの情報を集め読んだりしてネタ元の勉強をしました。
そうするコトにより、1回読んだトキより2回目がおもしろく、2回読んだトキより3回目がおもしろくなり始めたのです。
この漫画で川北紘一大木淳矢島信男中野昭慶、小林義明、実相寺昭雄等々の名高い監督の名を覚え、昭慶爆発や矢島合成という特撮技術を知りました。
あと、ジョン・カーペンタージョン・ランディスもこれで知りました。
後に庵野秀明金子修介樋口真嗣も漫画に登場したり、エヴァンゲリオンの第三使徒サキエルのデザインを彼が担当したトキは感動すら覚えました。
漫画家のいしかわじゅんが言った、
「パロディを理解するにはそれなりの知識がいるが、おもしろければ読者はそんなのを知らなくても楽しめる」
というのを肌で実感した初めの人です。
いや、江口寿史が初めか?
でも江口寿史のパロディって島本和彦が言ってたみたいにちょっと違うんですよね。
好きなんですけど。
その後にゆうきまさみ究極超人あ〜るを読んだら、これまた特撮ネタのオンパレード。
でも、あさりよしとおよりは若干わかり易かったので、ある程度まではギャグが理解できましたが、わからないネタは友人のミニハンドと一緒に元ネタを紐解いたりして、徐徐に理解できました。
唐沢なをきと実兄唐沢俊一との合作ペンネーム唐沢商会の短編集である近未来馬鹿もゴジラネタがいっぱいあっておもしろかったです。
私はちゃんとゴジラを見たコトがないんですが、それでも楽しめたんですよね。
それからゴジラを見るトキは注意して見るようになりました。
ゆうきまさみもそうだったんですが、どうもゴジラは基本中の基本のようです。
でも、未だにあんまり食指が動かないんですよね。
これが私のヌルいトコなんですよ。
島本和彦石ノ森章太郎が軸のパロディなんで、とっつき易かったです。
漫画でCMに行く前のイラストのパロディを見たトキの衝撃たるやなかったです。
この人のパロディには溢れ出る愛があって大好きです。
その部分が他の漫画家と一線を画していました。
決して冗談だけでパロディをしないと言うかなんと言うか。
で、ここまで書くと私はパロディが好きなのかと言うとそんなコトはありません。
パロディの他に、ちゃんとしたギャグセンスがないと笑えないです。
パロディはあくまでスパイスであって、肝ではありません。
だから元ネタを知らなくても笑えるのです。
長州力を知らなくても、長州小力を笑える人達みたいなモンですか?
細かすぎて伝わらないモノマネで笑えるのと同じかもしれません。
私はその部分が特撮に特化してるのです。
と、いうコトを風呂場であれこれ考えて気づきました。
特にオチはないです。
ご静聴ありがとうございました。
以上。



追記
うわっちゃー!!!!
吉田戦車が抜けてたあああああああ!!!!!!
ついでに言うと、あさりよしとお唐沢なをき島本和彦って月刊少年キャプテンのメンバーじゃないか。
少年キャプテン恐るべし!

*1:同じくビートたけしが司会をしていたスーパージョッキーでやっていた魔人ハンターミツルギという特撮ヒーローをイジるコーナーはおもしろかったですが。