fujigelge2007-11-18

今日はスーパー厨房タイムはお休みです。
何故かというと、緊急事態が発生したからです。
昨日、チャージマン研!というアニメをたまたま発見し、そのあまりにも独特で強烈なストーリー展開に驚愕し、戦慄が走りました。
なので今日は予定を変更してチャージマン研!特集をやります。

チャージマン研!とは、1973年にTBSで放送されたナック制作のアニメのコトです。
ナックのアニメはドン・チャック物語や、グロイザーXや、スーキャット等々、とてもクセのあるアニメを発表し続けたところなんですが、チャージマン研!はその中でも特にクセのある作品になっています。(たぶん)
1話5分という短さの中に説明不足が蔓延し、見てる視聴者を宇宙の彼方へ置いてけぼりにしていきます。
その置いてけぼりが中毒性を生み、私はまんまとチャージマン研!中毒者になってしまいました。
通の間では、チャー研と呼ばれ親しまれているようです。
ようつべで検索すればかなりの量のチャー研を見るコトができるのですが、今日はその中で私が選ぶチャー研入門編という内容でお送りしたいと思います。
その前に、設定などの細かい説明を書きたいと思います。
兎に角、チャー研は一見さんには不親切に作られているので、説明がないと何がどうなってるのかわかり難いのです。
まずは登場人物から。




・泉研(本作品の主人公。光のエネルギーでチャージマン研になる)

・泉キャロン(研の妹。研の正体がチャージマン研だと知っている)

・パパ(研の正体がチャージマン研だと知っている)

・ママ(研の正体がチャージマン研だと知っている)

・バリカン(ロボット。研の正体がチャージマン研だと知っている)

ジュラル星人(地球を侵略しようとする悪い宇宙人。鏡やカメラなどには姿が映らないのが特徴。研の正体がチャージマン研だと知っている)






みんな研の正体がチャージマン研だと知っています。
この登場人物どころか、学校の友達にも研の正体がチャージマン研だと知られているのです。
神秘性など微塵もありません。
敵であるジュラル星人も、チャージマン研になる前の研が道で歩いてる姿を見て
「あいつはチャージマン研だ」
と言うくらい、この世界では研がチャージマン研であることが当たり前になっているのです。
で、気になるスト−リーなんですが、研と出会う人間は全てジュラル星人が化けた姿で、研はそのジュラル星人を光線銃でやっつける、というのがテンプレになってます。
基本的に敵のジュラル星人は弱く、戦闘というか、研のピンチも何もない対処の仕方はルーティンワークと言って良いです。
あと、アニメの作画で言うと、原画だけで中割りなどの動画は一切なし。
紙芝居のような動きを繰り広げ、SEなどの音もほとんどなし。
そして劇中にたくさんある謎の間(ま)。
この間(ま)がチャー研の魅力を一層引き立たせています。
おもしろいと思ってるのは私だけかもしれませんので、過度な期待をせずにご覧ください。

チャージマン研:頭の中にダイナマイト


その後それに絡んだ伏線など一切ないのに、無駄に長い劇場シーンで始まります。
ジュラル星人によって、海上工業都市の設計者ボルガ博士が頭の中に爆弾を仕掛けられたんですが、チャー研は何故か頭に爆弾を仕掛けられた人間は人間じゃないという判断をし、
「ボルガ博士・・・お許しください!」
と言って、ボルガ博士を人間爆弾にしてジュラル星人の宇宙船を爆破。
救えない命は迷わず切り捨てるという、この潔さこそがチャー研の魅力なのです。
とてもじゃないですが、このテーマを5分でまとめるのは無謀です。
しかし、チャー研はそんな重いテーマを真っ向から5分でまとめ切るのです。
しかも多少時間を余らせてるのが凄いです。
チャー研の魅力が伝わったでしょうか?
もし、伝わったのであれば、もう1本見て欲しいのがこれです。

チャージマン研:殺人ボクサーを倒せ!


ボクシングの試合を観に来たチャー研と妹のキャロンとバリカン。
そこへいきなり前と後ろに座っていた男から
「あんた、チャージマン研だね?」
と言われます。
普通ならとぼけたり、
「何故それを・・・!?」
とか言うのが当たり前なんですが、チャー研は
「ええ、チャージマン研ですが何か?」
と言わんばかりに否定しません。
そんな当たり前感をこのシーンだけで見事に表現出来ています。
そして、闘っていた1人のボクサーはなんとジュラル星人で、相手ボクサーを殺してしまいます。
研はその殺人ボクサーをチャージマン研にならずに闘いタコ殴り。
チャー研はステゴロ(素手の喧嘩)も強いのです。
「結局ジュラル星人は何をしたかったのか?」
とか、
「なんでこいつらはそんな回りくどいコトをするんだ?」
などの疑問は一切説明なし。
これは全編に通じて存在するスタイルです。
では、次はこれをどうぞ。

チャージマン研:ガールフレンドが出来た


ある日バリカンと自転車に乗っていると、チャー研はカワイイ少女と出会い、恋心のような気持ちが芽生えます。
チャー研上級者になると、この時点でこの少女がジュラル星人だというコトに気づきます。
そして、少女を家に呼んで家族を紹介するチャー研。
しかし、バリカンの吹くハーモニカの音に苦しんだ少女の正体はやはりジュラル星人
チャー研はそれを見たとたん今までカワイイと思っていた少女に化けたジュラル星人何の躊躇もなく光線をぶっ放ちます。
見事、少女に化けたジュラル星人を瞬殺したチャー研は、
「ガールフレンドが出来たと思ったのになぁ」
の一言。
一瞬で今までの出来事をすんなり受け入れます。
我々現代人に足りないのはこの受け入れ力だと思いました。
小さなコトで悩まない。
それこそがチャー研の伝えたかったメッセージだと思うのです。
ここまで見ればもうあなたもチャー研中級者と言っていいでしょう。
では、最後にこれを見てお別れしましょう。

チャージマン研:恐怖!精神病院

これに関してはノーコメントです。
各々で自由に突っ込んでください。
以上。