ヤサコとイサコ

fujigelge2007-12-06

録り溜めてた電脳コイル全部見ました。
いやー、しんどかったけどおもしろかった!
何がしんどいって、電脳社会の設定とか、専門用語を覚えないといけないってトコが大変でした。
私こういうの苦手なんですよね。
面倒くさがりで頭も悪いから。
だからウィキペディア見てちょこちょこ専門用語覚えたり予習しながら見てたんですよ。
電脳コイルって所謂サイバーパンクとかサイバースペースみたいな世界なんですが、これをオカルトに見立ててお話が進んでいくんですよ。
つまり、幽霊みたいな良くわからないモノを、イリーガルとかヌルキャリアとか言って電脳世界のバグみたいな説明のつくモノにしてます。
で、この電脳世界の描き方がビジュアル的にゲームの世界みたいでそこも魅力的でした。
普通の子供がウルトラセブンエメリウム光線に似たポーズでビームが出せたり、煉瓦の壁をいきなり出現さるコトが出来たりとか。
昔の漫画とかアニメとかでも科学が魔法と同じ扱われ方してたんですけどそんな感じです。
例えばキューティーハニーは空中元素固定装置というモノで変身出来るんですけど、中身は魔法少女モノみたいな演出してましたし。
人造人間キカイダーも科学っぽい世界ですけど、中身は童話ピノキオでしたし。
童話のピノキオは善悪を判断する能力がないから、ピノキオの傍には良心を導くジミニー・クリケットっていうコオロギがいて、キカイダーではそれを良心回路ジェミニーっていう機械に置き替えてるんですが、そんな感じで電脳コイルは電脳世界をオカルト的な表現に置き替えてるんですよ。(特に後半)
たぶんそれは子供でもわかりようにという配慮なのかもしれないんですが、子供はこんなややこしい設定理解出来るんだろうか?
私が子供なら絶対に理解できない自信がある!
その上にいろんな人間ドラマぶち込んでくるんで頭の中がこんがらがって来るんですよ。
でも、理解出来たら
「良く出来てんなー」
って凄く楽しめるんですけど。
で、お話の内容で好きだったのはヒゲが文明作る話。
あれはカワイかったし笑ったなあ。
あと、クライマックスで私が好きなのは、猫目が父親のタメにメガマス社に復讐しようとしてるコトが判明するトコと、ヤサコの飼ってた電脳ペットデンスケが消滅したのにも関わらず、ヤサコをあっちの世界から脱出する出口を教えるトコですね。
私、犬飼ってるだけに余計にヤバかったです。
うちの犬は絶対あんなコト出来ないな。
アホだから。
それよりも何よりも良かったのがこのお話のメインであるヤサコとイサコでしょ!!

その件に関しては私がグダグダ書くより、生粋の百合スキーであるチビノヴァさんのブログを見た方が良いです。
         コレ 
          ↓
http://d.hatena.ne.jp/skb_mate02/20071203
ホントに引っ張ったなー。
百合スキーにとってはベストな終わり方だったんじゃないんでしょうか?
私はヌルイ百合スキーなんで結構満足したんですけど。
もし、あれがホントのオカルト世界の設定でやってたらもしかしたら冷めてたかもしれないなあ。
そう思うとホントに良いアニメだったなあ、とか思いました。
作画も半端ない出来で文句なし。
原作・監督・脚本磯光雄、キャラクターデザイン本田雄総作画監督井上俊之本田雄っていう面子の時点で凄くないはずがないんですけど。
こんなのがタダで見れるって贅沢過ぎる。(じゃあ受信料払えよ)
あと余談なんですが、私ミクシィ電脳コイル天元突破グレンラガンのコミュに入ってるんですが、そこで第11回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門でこの2作品が優秀賞貰ったってトピックが両方で立ってまして、ちょっと嬉しかったです。
         コレ
          ↓
http://media-arts.cocolog-nifty.com/

文化庁メディア芸術祭がどれほどのものか私は知らないんですけど、自分の好きな作品が何かで賞貰うとかって嬉しいじゃないですか?
別に賞貰ったからってどうなんだ?って話なんですけどね。
また長々と書いたけど、要するにおもしろかったってコトですよ。
以上。