2007

fujigelge2007-12-31



アオォォォォン・・・ワンワン・・・

とある路地裏にある、いつも80〜90年代のアイドルの歌が流れる負け犬のホーム・グラウンド、小料理屋<幻魔大戦>にて。







BGM:ティーンエイジ・セレナーデ/里中茶美


オレ:「ういいいぃぃぃぃぃ・・・・・」
女将:「あの・・・不治さん・・・・1年ぶりにお店に来てくれたのは嬉しいんだけど・・・もうそろそろお家に帰った方がいいんじゃない?」
オレ:「あ?見りゃわかるだろ!?今忙しいんだよ!!黙ってろ!!この妖獣ララが!!!」
女将:「妖獣ララって・・・アニメのデビルマンに出てきたくしゃみしたらおばあちゃんになるあれ・・・?」
オレ:「そうだ!!お前も化粧取れたらあんな感じになるんだろ?この若作りめ!!」
女将:「・・・いや、心配して言ってるのよ。不治さんもう結婚したんでしょ?いいの?こんなトコでグダグダお酒飲んでたらお嫁さんに怒られるわよ?」
オレ:「嫁だぁ?嫁が怖くて赤いきつねが食えるか!!!!
女将:「だから、そんな武田鉄矢の昔のCMのマネしてる場合じゃないって言ってるのよ・・・早くお家に帰ってあげなさいよ・・・」
オレ:「お前もしつこい女だな!さっきから見りゃわかんだろ!!!オレは今、鉄騎やってて忙しいんだよ!!!!」
女将:「だからウチの店で鉄騎やるなって遠回しに断ってるのよ!!!なんでわざわざそんなゴツいコントローラー*1まで持って来てウチの店で鉄騎やるのよ!!!1年ぶりだからちょっと優しくしてたけどもう限界だわ!!!!早く出て行け!!!!このウジ虫!!!!」
オレ:「なにぃ!!!?お前鉄騎バカにしてんのか!!!?鉄騎のコントローラーはなぁ!!!ただでさえデカイのにユーザーの操作性を考えて敢えて足のペダルに1キロの重り入れてんだぞぉ!!!!その優しさがお前にはわからんのか!!!!?」
女将:「誰もそんなコト聞いてないわよ!!!そんなコト言ってんじゃなくてとっとと帰れって言ってんのよ!!!!
オレ:「お前も1年前と全然変わってねぇな!!!鉄騎だけじゃなく無駄にデカくて重いXboxも持参してきたオレをもっと褒めろって言ってるんだよ!!!!」
女将:「さっきからちょっとは話噛み合わせなさいよ!!!そんなコトより私は、は・や・く・か・え・れって言ってんのよ!!!!」
オレ:「・・・・・・」
女将:「・・・・・・」
オレ:「ダメ酒場ってこんな感じで良かったっけ・・・?」
女将:「・・・いや・・・私も久しぶりなんで自信ないわ・・・」
オレ:「まあ、そんなワケでだ!今年も不治10大ニュースやりに来たってワケだ!!」
女将:「またやるの・・・?」
オレ:「大晦日の恒例行事だからな」
女将:「っていうか不治さん今年ニュースっていうほどの出来事ほとんどないんじゃないの?去年なんて岩佐真○子のブルセラ写真流出が9位だったし。あんまりニュースがないんで苦し紛れにやってたじゃない。」
オレ:「女将!!!あんまりオレを見くびるとオレのホーロドニー・スメルチ*2をお見舞いするぞ!!!!」
女将:「しかし引用がいちいち古いわねぇ・・・とてもじゃないけど平成19年を振り返ろうとしてる人間の言葉じゃないわ」
オレ:「う・・・うるせぇ!!!じゃあオレのジェノサイド・インパルスをお見舞いするぞ!!!!」
女将:「コスモスストライカーなんて漫画もっと誰も知らないわよ。しかもそれ音速で駆け抜けて相手の耳の鼓膜破るっていうサッカーの殺人技じゃないの。そんなコトよりさっさと10大ニュース発表して店から出て行ってちょうだい!」
オレ:「わかったよ・・・オレも早く帰らないとうちのメンバーがうるさいからさっさと発表して帰ってやるよ。っていうか何でお前コスモスストライカーなんか知ってるんだよ・・・?」
女将:「え?あれって隠れた名作じゃないの?
オレ:「お前あんなの名作って言ったら本当の名作に怒られるぞ・・・」
女将:「ええ!!?じゃあ機械戦士ギルファーメタルKは名作でしょ?」
オレ:「お前ズレてんなぁ・・・巻来功士ならせめてゴッドサイダーぐらい言ってやれよ」
女将:「ウソ!!名作じゃないの!!?じゃあ空のキャンバス神様はサウスポーは?」
オレ:「おお!!確かにあれは名作だ!!今泉伸二の作品は泣けるよなあ・・・ってオレはお前と懐かしの少年ジャンプ話しに来たんじゃねぇ!!!!不治10大ニュースを発表しに来たんだよ!!!」
女将:「もうそんなのどうでもいいじゃない。懐かしの少年ジャンプ話もっとしましょうよ」
オレ:「何でオレがお前と関西の低予算ローカル番組みたいなウダトークしないといけないんだ!!」
女将:「小料理屋でヤンチャな2人がお酒飲みながらウダウダ話すってたかじんのBarみたいでいいじゃない」
オレ:「このままじゃ埒が明かんので不治10大ニュースを発表します!!!」
女将:「チェッ」
オレ:「今年の不治10大ニュース第10位はああああああああ!!!!!アニメ特撮大豊作!!!!!
女将:「・・・・・・」(非常にシラけた顔で鼻クソほじりながら)
オレ:「え?どうしたの?」
女将:「いや・・・やっぱり今年も10位がそんなモン?と思って」
オレ:「だってGyaOで見たガン×ソードとかおもしろかったし、グレンラガンもおもしろかったし、電王もおもしろかったし、かわいいジェニーもおもしろかったもん」
女将:「ホントにロクでもない1年だったのね」
オレ:「正直言って良い?」
女将:「何よ?」
オレ:「今年マジで何もないわ」
女将:「でしょうね。「不治10大ニュースー!」って勢い良く言ってるけど年々ショボくなっていってるもん」
オレ:「・・・バレた?」
女将:「うん。だいぶ前からバレてる」
オレ:「じゃあいきなり2位発表していい?」
女将:「あ、自分からなし崩した。じゃあわざわざ10大ニュースなんて言わないでベスト3にすりゃいいじゃない」
オレ:「おお!!名案だな!!じゃあ今年は不治3大ニュースに切り替えよう!!!」
女将:「その方が良いわ。7位ぶん聞かなくて良いから随分楽になったわ」
オレ:「では、不治3大ニュース第2位を発表します!!!!!第2位はあああああああ!!!!!!我が家の愛犬ロミオさんの大手術だああああああああ!!!!!」
女将:「え?ロミオさんって不治さんが溺愛してるあの不細工でバカな犬のコト?」
オレ:「きさま・・・・オレのコトはいくらでも悪く言っていい・・・・だがなぁ・・・・ロミオさんの悪口は絶対許さんぞおおおおおおおお!!!!!」(小山ゆう先生が描いた泣き顔みたいな顔で)
女将:「・・・そんなに引くぐらい怒らなくっていいじゃない・・・ホントにロミオさんのコト愛してるのね」
オレ:「愛してる。いや、むしろオレとロミオさんは愛してナイト橋蔵とジュリアーノみたいな関係だ」
女将:「何言ってるかわからない上にまた出展が古いわ・・・」
オレ:「やっこちゃん」(ささきいさおの声マネで)
女将:「そんなわかり難いコトばっかり言ってたらホントに誰にも相手されなくなるわよ
オレ:「心配するな。もうすでに誰にも相手にされてなどいない
女将:「で?大手術ってどういうコト?」
オレ:「ああ、今年ロミオさん去勢手術してなあ。そんで滅多にないコトらしいんだが、チンポ付近にバイ菌入ってドエライコトになったんだよ」
女将:「ドエライコトってどんなの?」
オレ:「チンポが倍以上に膨れあがったんだ
女将:「まあ、良いコトじゃない
オレ:「熟女的な視点で物事を考えるな!!!このアバズレ!!!ロミオさんはその後4時間に及ぶ大手術したんだぞおおおおおおお!!!!!!」
女将:「4時間・・・相当長い手術だったのね・・・で、不治さんはその間どうしてたの?」
オレ:「大雨の中、動物病院で心配そうに4時間も爪噛んでウロウロしてるオレが段々ドラマの1シーンみたいでおもしろくなって来て爆笑してたよ
女将:「あんたって本当に最低ね・・・」
オレ:「まあ、手術は成功したんで一安心と言ったところだったな」
女将:「しかし不治さん犬には優しいわね」
オレ:「<には>ってどう言うコトだよ。オレは全年齢の人類に優しいぞ。なんだったら今からお前のデリケートゾーンにフェミニーナ軟膏塗ってやろうか?ガハハハハ!!!!」
女将:「・・・・やっぱり最低だわ・・・」
オレ:「では!!2007年の最大のニュースを発表したいと思います!!!不治3大ニュース第1位はああああああああああ!!!!!!!大喜利イベント転脳児カップで優勝したに決って〜い!!!!!(のぞみっぽく)
女将:「ああ、あの芸人さんと素人が集まってやる小さい大喜利大会のこと?」
オレ:「小さい大会だろうが本選24人の中でのトップだ!!!しかもこっちは素人だぞ?こんなに嬉しいコトはない!!!」
女将:「素人っていうか、不治さん3年前くらいにはプロのギャグ漫画家だったからプロって言ってもいいんじゃないの?」
オレ:「でも、素人が芸人倒して優勝の方がカッコ良いじゃないか。っていうかもう3年以上も雑誌載ってないのか・・・・なんか段々暮れなずんで来たな・・・・・」
女将:「じゃあ、もう漫画家やめて芸人になっちゃえば?
オレ:「お前他人事だと思って軽く言うな・・・今から芸人になるって相当なアドベンチャーだぞ?」
女将:「いや、ギャグ漫画家も人生の選択で言えば相当な摩訶不思議アドベンチャー
オレ:「あ、ホントだ。今気づいた」
女将:「遅」
オレ:「もうそろそろちゃんと就職しようかな・・・?」
女将:「あら、随分弱気な発言ね」
オレ:「まあな。オレももう若くねぇもんな」
女将:「でも不治さんみたいな社会不適合者雇ってくれるトコあるのかしら?」
オレ:「ああ・・・それ言うなよ・・・今年の嬉しかった1位がどんどんどうでも良くなって来たじゃないか・・・」
女将:「中途半端な才能って罪ね
オレ:「・・・・・・・・」(黙ってファジーネーブルを飲む)
女将:「1位発表し終わったけど、こんなテンションで終わっていいのかしら?」
オレ:「良いんじゃね?別に・・・もうワーワーギャーギャー言う気力失せたよ・・・」
女将:「まあ、不治さんがそう言うんなら別にこっちは良いんだけど」
オレ:「もう1位も発表し終わったコトだし、このあと懐かしのジャンプ話でもするか?」
女将:「あ、良いわねぇ!!じゃあギャルがライバルの話しましょうか?」
オレ:「おお!!あのエロい漫画か!!?オレ子供の頃あれで泥レスの存在を知ったんだよ!!!」
女将:「やっぱ昔の漫画は規制がゆるかったからおもしろかったわね!!」
オレ:「いや、規制はゆるかったが、アレがおもしろかったかどうかは別問題だろ?」
女将:「何言ってんのよ!!ギャルがライバルバカにしてんの!!!?じゃあ今日は私がギャルがライバルのおもしろさを不治さんに小一時間話して・・・」



           (ドンドンドン!!!)←(戸を叩く音)



オレ:「あれ・・・?また誰か来たぞ・・・・まさかまたお前の別れた亭主じゃないだろうな・・・・?」
女将:「そんなコトないわよ・・・・もうあの人とはキレイさっぱり別れたわよ・・・・」
オレ:「じゃあ・・・去年別れた頭のイタイあの彼氏か・・・・?」
女将:「あの人には去年フられてから1度も会ってないわよ・・・・」
オレ:「じゃあ誰なんだ・・・・?」
外の声:「不治くんいるんでしょーー!!!!ここにいるのは知ってるんだから!!!!早く出てこないとやっつけてやるんだから!!!!
オレ:「ああああ!!!あのやっつけてやるんだからってセリフは間違いなくうちのメンバーだ!!!怒って迎えに来ちまった!!!」
女将:「ホラ!!!やっぱり怒ってるんじゃない!!!こんなトコいてないでさっさとお家帰りなさいって!!!声聞いたとこじゃ奥さん相当ヒステリー入ってるじゃない!!!」
オレ:「怖いよ〜・・・怖いよ〜・・・やっつけられるよ〜!」
女将:「どうでも良いけどやっつけるって言葉久々に聞いたわ・・・・」


              (バリン!!!)←(戸を蹴破った)



うちのメンバー:「お正月お義母さんところに行くんでしょ!!!何でこんなトコいんの!!!!!?早く帰って来なさいよ!!!!キーーーーーーー!!!!キーーーーーーーーーー!!!!!!
オレ:「わかった!!!もう帰るから!!!キーキー言わないでくれ!!!」
うちのメンバー:「その人誰!!!?浮気してたの!!!?キーーーーー!!!!やっつけてやるんだから!!!!
オレ:「誤解だ!!!こいつはただのセフレだ!!!」
女将;「誰がセフレだとおおおお!!!!!?キーーーーーーー!!!!お前になんか死んでもマタ開くか!!!!!私もやっつけてやる!!!!!!
オレ:「うわあああああああああああああ!!!!!!!!」




        (ガス!!バキ!!ガッ!!)←(フルボッコの音)





           

<凶器の鉄騎のコントローラーとXboxにより不治ゲルゲ重症>




*この物語は「やっつけてやる!!」以外は概ねフィクションです。

*1:ゲームキューブよりデカイ鉄騎専用のコントローラー。

*2:聖闘士星矢の氷河の必殺技。