最終回

fujigelge2008-01-20

今週で電王は最終回でした。
お話はと言うと、分岐点の手がかりを失い発狂し、時間消滅を決行しようとしたカイを阻止すべく、モモタロスに「最後まで一緒に戦ってくれ」という願いを契約し、モモタロスと一緒に戦う良太郎。
カイは時間を消滅させてしまいますが、壊れたのはほんの1部。
それは、未来の特異点コハナが存在していたからでした。
と、いうコトは、愛理と桜井の子供の正体はハナ(コハナ)だったのです。
そしてナオミがデンライナーで連れ戻したウラタロス、キンタロスジークと一緒に最終決戦へ。
見事勝利し、カイの時間乗っ取りを阻止した良太郎は、現在をハナのいた時間に無事戻し、仲間達を乗せて未来へ帰るデンライナーを見送るのでした。


簡単に言うとこんな感じですか。
今回1番グッときたのはジーク降臨でしょ。
まさかあいつが最後にやって来るとは!
侑斗とデネブが抱き合うシーンも良かった。
キャラクター全員の決め台詞もシビレた!
やっぱり特撮ヒーローはこうでなくては。
良い最終回でした。
で、1年間を見てきて、この電王の自分の中でおもしろかったところを簡単に整理しますと、タイムパラドックスをなくす特異点っていうアイデアがおもしろかったですね。
特異点の記憶さえあれば、過去をいじくったとしても、最終的には特異点の記憶通りに時間が修正されるというアイデアがおもしろかったです。
そんで、これがこのお話の最初から最後まで最も肝心なテーマとして繋がっていたというのが素晴らしかったです。
つまり、時間は人の記憶で存在するというコトです。
もっと言うと、この世界はたくさんの人の記憶で存在している時間で成り立っていると言ったところですか?
う〜んロマンチック。
だから過去を持たないイマジンであるモモタロス達は、特異点である良太郎と共に過ごした1年間の思い出で存在を繋ぎとめた、ってオチもまたロマンチック。
あと、おもしろかったのは、敵の存在が徐々にわかって行くトコですか。
最初は懐中時計を持った男が敵だと思わせといて、実はそいつは愛理の婚約者桜井侑斗だというコトがわかり、そしてイマジンはカイという青年の命令で桜井を抹殺するタメに過去へ飛んでいたというコトがわかるんですよね。
イマジンが憑依してフォームチェンジするアイデアもおもしろかったなあ。
まあ、その他いろいろややこしいコトがいっぱいあったんですが、第1話から最終話まで設定のタメのお話ではなく、お話のタメにある設定になっていたので、細かい設定がわからなくても楽しめるようになっていたんだと思います。
この特異点(時間は人の記憶で存在する)ってアイデアに元ネタってあるんですかね?
もしなかったんならスゲエな。
朝の子供番組にそんなガチなSFやるとは思いませんでした。
電王のデザインを初めて見た時の私の落胆からは想像がつかないほど楽しませてもらいました。
仮面ライダーが電車に乗って、モチーフは桃太郎とかの昔話だって言われたら、私どころか誰もが駄作と思ったに違いない。
そんな最悪のスタートから盛り返した脚本を書いた小林靖子はやっぱり凄い!
この電車と昔話って設定はたぶんスポンサーが決めたコトだと思うんですよ。
「子供は電車好きだから電車のおもちゃ出たら買うだろ。あと昔話をひっつけたらわかり易いからいいんじゃね?」
みたいな。
もしかしたら電車だけかもしれないけど。
普通の脚本家こんなコト言われたらくじけるだろうな。
くじけなくてもテキトーに処理しそう。
よくぞ最後までくじけずに頑張ってくれました。
最後に良太郎が電車を見送って終わるのはわかっててもやっぱり泣けたなあ・・・。
あと、最後にいつも反時計回りに回ってた時計の回転が、ちゃんと時計回りになっててそれも良かったな。
最初から最後までクライマックスだったぜ!
さらば電王!
でも白鳥百合子にはガッカリだ!!
以上。