fujigelge2010-02-01

今週は志葉家と血祭ドウコクとの因縁の戦いに終止符を打つべく、いよいよ最終決戦へ突入というお話でした。
冒頭からのドウコクと薄皮太夫のやりとりが非常に渋かったです。
お互いの心の内を多く語らない、陳腐な言い方をすれば大人の恋愛ってやつですか?
ドウコクと薄皮太夫は所謂、正義の味方の敵(悪者)というポジションなので、お互いを<好き>だの<愛>だのの言葉で気持ちを表現しないんですよね。
最近特撮にはイケメンが横行してますが、こんなおっとこ前(男前)なキャラは久々に見ましたよ。
で、数百年の未練を手放しドウコクを復活させた薄皮太夫は、その後ドウコクと同化して跡形もなく消えてしまいます。
昆虫のカマキリのオスはメスと交尾をした後、メスに食われ養分になるんですが、この場合<逆カマキリの交尾>みたいなモンですよ。
シンケンジャーに勝ちたいというドウコクの想いに対する最初で最後の自己犠牲のセックスですよ。
とても美しいシーンなんですが、ここを掘り下げると視聴者に<究極の愛>とも捉えられかねないのでそこはサラっと表現してました。
単純に尺の問題もあったと思いますが。
ここで露骨に<愛>の力でドウコクが復活したとあれば、ヒーロー番組的には根幹を揺るがす事態になりますから。
<愛>の力で挑んだら、少年漫画の文法上これは最強を意味しますからね。
悪党が正義の味方に勝っちゃったら大問題ですよ。
で、ドウコクの封印のモヂカラを習得したレッドちゃん(姫)がその能力でドウコクの封印に挑みますが、半分人間である薄皮太夫と同化したドウコクにはそれが効かず、あえなく失敗。
これまた薄皮太夫がドウコクを守ったという美しい展開ですよ。
最後の手段である封印のモヂカラが効かないドウコクはまさに最強。
最終手段が効かずボコられた姫とシンケンジャー達は一旦屋敷に逃げ帰り、絶望に伏すのですが、姫がレッドさんにある提案をします。
封印のモヂカラが効かず満身創痍になった自分に志葉家18代目当主の肩書きは何の意味もなさないので、影武者であるレッドさんに全てを託すと。
そして姫はレッドさんを養子にしてしまいレッドさんを志葉家19代目当主にしてしまうという暴挙に出ます。
レッドさんより年下の姫がレッドさんのお母さんになって、萌えるし燃えるという素晴らしい展開に。
年上のレッドさんが姫に
「母上」
って言う場面もちゃっかり入れるあたりが憎い。
そして封印のモヂカラも効かない無敵となったドウコクを倒す作戦があるとレッドさん。
してその方法はというと「力づくで倒す」という燃える一言。
それを聞いて絶望していたメンバーの士気も高まり、来週いよいよ最終回というところで続きました。
これまでの伏線を全部回収して最終回の20分クライマックス、最後の5分をエピローグと言う理想的な展開になりました。
最終回のエピローグで私が見たいのはグリーンの
「オレはいつかお前(レッドさん)を越えるタメに強くなる。その時勝負してくれ」
的なシーンと、レッドさんとピンクちゃんが結婚して子供が産まれるシーン。
で、その子供を抱いたレッドさんがいつか親父がやって見せたように紙飛行機を飛ばして
「○○(子供の名前)高く飛べ」
って言ってENDみたいな。
これやられたらグっとくるな。
今書いててグっときたもん。
まあ、そんなこんなで来週の最終回見逃せん。