今週は、バースと一緒に腕アンクを救い出す戦いへ向かった映司だったが、真木に
「君はメダルを取り込み徐々に自分がグリードになっているコトに気付いているんだろ?」
と言われる。
映司も薄々気づいてたが、その事の重大さにあまりショックを受けていない。
そしてそれを影から聞いた比奈はその兆候があったコトに気付き、映司以上にショックを受ける。
他人(ひと)に手を差し伸べる映司には誰も手を差し伸べていないと気付き始めていた比奈だったが、映司はそれと同時に自分の体をも犠牲にしていたのだった。
ヤミーに襲われる人々の助けを呼ぶ声を聞いた映司は駆け付けようと走り出すが、比奈は
「映司くんはみんなの神様じゃない!!!」
と絶叫し映司の手を掴む。
それでも映司は走り出し、大勢の人を助け出し、不完全体アンクを倒し、満身創痍で腕アンクを救出するのだった。
みたいなお話でした。

今週比奈ちゃんの演技凄かったですね。
比奈ちゃんの1番大事なシーンでしたからね。
グっと来たわ。
で、今週見てやっぱり思ったのが前にも書きましたが映司が仮面ライダークウガの五代雄介に見えるってトコです。
五代雄介も「みんなの笑顔を守る」タメに自分を犠牲にしまくった男ですし、下手すると自分の意識が消えてしまうかもしれないオーズのプトティラコンボの変身も、クウガのアルティメットフォームに危険性が似てるんですよね。
で、この2作品に共通するのが主人公のキリスト化だと思うんですよ。
もう主人公がみんなのタメに変身能力っていう重い十字架背負いまくってるんですよ。
雄介はその重い荷物を枕にしたんで雄介自身を見てて哀感が漂うコトはなかったですけど、でも哀感が漂ってないコトが切ないんですよ。
映司もそういう自分のコトが可哀想とちっとも思ってない、どこか感情が麻痺してるようなキャラだけに切ないみたいなところありますね。
キリスト化って言う面では基本的にヒーローモノってだいたいそういうモンなんですけど、この2作は特にこの辺意識してるように思いました。
特に今週は比奈のお兄さんが言った
「このまま映司くんを都合の良い神様にしちゃいけない」
って台詞とかそんな感じでしたし。
でも、火野映司のオーズって五代雄介のクウガよりその辺の展開が成功してるように思えないんですよね。
凄く偉そうなコト言って申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど。
映司が今まで助けた人の顔があんまり浮かばないってのが1つの理由です。
五代雄介の時は雄介の恩師と、お父さんをグロンギに殺された夏目実加と、この世をスネて生きていた蝶野潤一の最低3人が思い浮かぶんですよ。
オーズは今まで主な登場人物を丁寧に描いてたり、メダル争奪戦が主な内容だったから、その分それ以外のヤミーに襲われ助けた人たちとか、映司によって人生を変えられた人のキャラが薄くて思い出せないと言うか何と言うか。
その辺もったいないと言うか何と言うか。
そっち方向の展開になるに決まってるのに映司とアンクの話が主な内容になっちゃったような。
小林靖子好きだけどそんな感じがしました。
まだオーズ終わってないのにこんなコト言うのアレですけど。
でもオーズおもしろいっすよ。
それは間違いないです。
以上。