fujigelge2012-02-26

今週から始まった特命戦隊ゴーバスターズ
ヤバい。
小林靖子のガチ度がむき出しになったような内容だったな・・・。
あらすじは、ウィキペディアのコピペをどうぞ。

日本によく似た別世界。新西暦1999年、すべては一つのコンピュータバグが発端だった。そのバグは意思を持ち、瞬く間にエネルギー管理局のメインコンピュータを占拠し暴走を始める。暴走するコンピュータを前に人類は建物ごと異空間へと飛ばす方法を選択した。この事件がきっかけとなり、人類は新たなるエネルギー"エネトロン"を手に入れた。その一方で、事件に居合わせ管理局から逃げ出した3人の少年少女と3体の作業用ロボットの運命を大きく狂わせる事件でもあった。

それから13年後の新西暦2012年、エネトロンは日常生活になくてはならないものとして使われるようになった。時を同じくして、異空間に飛ばされたバグが再びこの世界へと舞い戻る。この危機に立ち向かえるのは、13年前の事件で人知を越えた力を手に入れた3人「バスターズ」と自我を手に入れた3体の元作業用ロボット「バディロイド」のみ。

人々を守る特命を受け、特命戦隊ゴーバスターズが立ち上がったのであった。

子供を完全に無視したガチのSF設定。
小林靖子本気すぎる。


なんでこんなコトになったのかは何となく察しが付く。
小林靖子はOL時代<特捜エクシードラフト>のコアなファンで、番組感想の宛先に自分の考えた台本を送りつけたほどだ。
この<特捜エクシードラフト>や<特救指令ソルブレイン>などのメタルヒーローでは、毎回朝っぱらからディープな人間ドラマが繰り広げられており、子供が見たら退屈極まりない作品なのですよ。
で、この<特命戦隊ゴーバスターズ>というタイトル。
この<特命>と言う単語が小林靖子メタルヒーロー魂に火を付けたんじゃないかと思うんですよ。
第一話から戦隊ヒーローのお約束である
「○○レッド!!」
「○○ブルー!!」
「○○イエロー!!」
などの<変身ポーズや変身したあとの名乗り>が一切なく、これから明かされるであろうドラマの伏線とSF設定の紹介のみで終わったんですよ。
こりゃあタイムレンジャーの二の舞を踏むコトになるかもしれんぞ。
タイムレンジャーの二の舞とは、大人は人間ドラマのおもしろさに食いつく一方で、本来のターゲットである子供が全然食いつかず、おもちゃが全然売れないというスポンサーにとって全然おもしろくない状況のコトだ!
あと、AパートとBパートの長さが違うというのも気になるポイント。
戦隊はAパートとBパートが同じような時間で区切られていて、仮面ライダーはAパート長め、クライマックスのみ描かれるBパートを短めに取ってるんですが、ゴーバスターズもAパート長め、Bパート短めの仮面ライダー方式。
何故、戦隊のBパートは仮面ライダーより長いのかと言うと、<ロボ戦>という外せないお約束があるからです。
今回のゴーバスターズではBパートをロボ戦のクライマックスのみに使い、ゴーバスターズ3人の見せ場は次回に持ち越すという、戦隊では非常に珍しい構成です。
これはかなり冒険だと思う。
第一話と言うのは
「○○レッド!!」
「○○ブルー!!」
「○○イエロー!!」
などの3人のカッコイイところを見せて視聴者の心を掴なければいけない大事な大事な一話ですよ。
そのクライマックスをロボ戦に使うってコトは、これはロボットアニメの構成の仕方ですよ。
でもこのロボ戦が結構良い感じになってまして、ロボットのおもちゃを買わせたいスポンサーもご機嫌な内容。
小林靖子が過去タイムレンジャーの時に人間ドラマに尺を使いすぎてロボ戦が一瞬で終わるというロボ戦嫌いの小林靖子にしては珍しい構成。(たぶんロボ戦が好きな脚本家などほとんどいないと思うが)
そんなワケでして、久々に<レンジャー>という名を使わない特命戦隊ゴーバスターズというタイトル、戦隊のキャラデザを久しぶりに担当する出渕裕の起用やら、諸々かなり挑戦的な作品になりそうですね。
これは今後楽しみ。