fujigelge2007-06-01

どうも、フリオ・イグレシアスです。
ウソです、藤です。
ずいぶん前に、CSのファミリー劇場で再放送されたゴッドマンという特撮ヒーローが特オタの間でえらい話題になりまして、私ずっと気になってたんですが、ようやく昨日ニコニコ動画で見るコトができました。
感想としては、
「これを作ったやつは天才だ!!!」
の一言に尽きます。
前に伝説のグダグダ番組ウルトラファイトを紹介しましたが、ウルトラファイトを軽く超えていました。
数年ぶりに腹を抱えて笑い、笑い過ぎて涙すら流しました。
計り知れない屈辱です。
もう、そこまで笑うコトなんて人生でないと思ってましたが、やられました。
今更ゴッドマンのコトを書くのはかなり出遅れてるんですが、あまりに感動したので、ちょっとゴッドマンの素晴らしさについて書こうと思います。
このゴッドマンと言うヒーローは1972年10月5日から1973年9月28日まで<おはよう!こどもショー>という帯番組のミニコーナーとして作られた特撮ヒーロー番組です。
因みに1973年9月28日は私が産まれた日です。
私が産声を上げた日に終わったゴッドマン
何か運命を感じました。
何の運命かは知りませんが。
で、そのゴッドマンはどう言った内容なのかと言うと、おはよう!こどもショーでの放映時間内に1回当たり5分間を与えられ、1週間6回、または3日3回で1話が完結するスタイルで、この間ゴッドマンはほぼ無言で怪獣や怪人と殴り合います。
本当に殴り合うだけの内容です。
いや、むしろチンピラのケンカと言っていいレベルです。
その内容をわかり易くテンプレにするとこうです。




月曜日:子供が怪人(若しくは怪獣)に脅かされ(特に悪いコトはしない)、子供がゴッドマンを呼びゴッドマン登場。
       ↓
火曜日:ゴッドマンと怪人が殴り合う。
       ↓
水曜日:ゴッドマンと怪人が殴り合う。
       ↓
木曜日:ゴッドマンと怪人が殴り合う。
       ↓
金曜日:ゴッドマンと怪人が殴り合う。
       ↓
土曜日:ゴッドマンと怪人が殴り合い、ゴッドマンが勝利。


といった感じです。
火曜から土曜まで視聴者は正義も悪もない着ぐるみの殴り合いをただ見続けるのです。
ウルトラファイトはグダグダと言うものの、1話はちゃんと1回で完結するので見易く、実況も入れるサービスがありましたが、ゴッドマンは6回で1話完結なので、6回とも同じ相手と戦うので少し混乱します。
しかし、話の内容などほぼ皆無なので、月曜(始まり)と土曜(終わり)さえ見ていれば、火曜から金曜を見逃してもまったく問題はありません。
起承転結の起と結しかないのです。
ここまで潔いと見事としか言いようがないです。
しかもその間の音声は打撃音とBGMのみ
潔さを通り越し清々しささえ感じます。
で、気になるゴッドマンの必殺技なんですが、ゴッドクラッシュ(モーニングスター)とゴッドスパーク(マシンガン)とゴッドサークル(手榴弾)とゴッドマン超音波があります。
しかし、必殺技と言っていいのはゴッドマン超音波のみ。
その他の武器はゴッドマンの気まぐれで思い出したかのように登場し、あんまり相手に効かなかったらすぐに諦めます。
唯一の必殺技と言っていいゴッドマン超音波はまさに一撃必殺で、出せば必ず相手は死に至ります。
「じゃあ最初から出せよ」
というのは全てのヒーロー番組では言ってはならないタブーなんですが、流石にゴッドマンに関してはどうしてもそのタブーを破って言いたくなってしまうのです。
なんせほぼ1週間も殴り合ってるだけなので。
そして、ゴッドマンは怪人に及ばず、怪獣とも戦うコトがあるんですが、そのトキはゴッドマンは巨大化します。
その巨大化するトキの掛声が、
ゴッドマン!かくーだい!!(拡大)」
です。
拡大。
「変身!」
よりも潔いです。
この言語センスの素晴らしさも石ノ森章太郎を越えたと思います。
ここまで書いておいて何ですが、いまいちゴッドマンの素晴らしさを伝えきれない自分にイライラしてきました。
たぶん文字で伝えるには限界がありますし、そもそも私にはそんな文章力がない。
その伝えきれない部分はやはり同じ相手を1週間使って殴り合う戦闘の部分でしょう。
そんな同じ展開を見てどこがおもしろいのかと言うところが伝えきれないのです。
わかり易く言えばミニマル・ミュージックを聴いている感覚と同じと思ってくれていいのかもしれません。
ゴッドマンはハウスであり、テクノなのです。
スティーヴ・ライヒなのです。
聴いてるうちに段々反復が気持ち良くなってくる感覚に似てるかもしれません。
しかし、これでも伝えきれていないです。
嗚呼、上手く説明できない。
ただ言えるコトはゴッドマンはまさに神の男と言うコトぐらいです。
ようつべでその1部があったんですが、この映像ですら上手く説明できていません。

ゴッドマンの素晴らしさを説明するには尺が足りないですし、編集の仕方がちょっと狙い過ぎです。
日本で最もグダグダな映画を撮る河崎実監督の作品も好きで、電エースも大好きな私なんですが、ゴッドマンを見た後だと楽しめなくなってしまうのではないか?と思うとちょっと怖いです。
まいったなあ・・・。
以上。




追記
ニコニコ動画ではゴッドマン用語というのモノが存在しますので、その1部をついでに紹介します。


神男:ゴッドマンのコト。

ゴッドヶ丘:ゴッドマンがいつも戦うロケ地。

ゴッドリセット:ゴッドマンがピンチに陥って続いたにも関わらず、次の週には何事もなかったように殴り合っているコト。

鈍器:ゴッドマンの武器であるゴッドクラッシュ(モーニングスター)のコト。

セットが危ない(予算が危ない):そのまんま。

みんなでゴッドマンを応援しよう!





追記の追記
しつこいようですけどもう1度ようつべの映像を貼っときます。
こっちの方が空気感が近いです。